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短時間で気楽に読める文庫本をジャンル別にご紹介。
通勤や通学、ちょっとした空き時間、朝読書にもおすすめです。バッグの中に一冊いかがですか?
イギリスの文学賞「ダガー賞」の翻訳部門を日本人で初めて受賞した話題作。喧嘩が趣味の新道依子が主人公。LGBTQをテーマにしたハードボイルドな作品です。
第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリの受賞作。奇想天外、壮大なミステリーを読みたいあなたにおすすめです!
知的障害をもつ青年が手術によって天才的な知能を手に入れる。しかし、孤独や葛藤にのみ込まれていき……。なんとも切ない、考えさせられるお話です。
著者のデビュー作で、表題作は血の繋がりがない母子家庭を描いたもの。複雑なテーマですが、あたたかく優しい気持ちで読める作品です。
読めば思わず涙が出る、心に染みる短編が8つ収録されています。高倉健さんの主演映画としても知られる表題作『鉄道員』も、実は短編作品なんです。
どの年代の方でも共感できるはず。人生の一部分を切り取ったような描写に惹き込まれます。
交通事故により80分しか記憶することができない数学者の「博士」と、家政婦である「私」、私の息子「ルート」の物語。優しい涙を流したいときにはこの作品をおすすめします。
直木賞受賞作。野球を絡めたさまざまな人生を描く短編集です。読者の読むタイミングによって、とらえ方が変わる一冊です。
登校拒否になってしまった中学生の少女まいと、イギリス人のおばあちゃんの交流を描いた作品。疲れた心をあたたかく包んでくれますよ。
かけがえのない、12の贈り物にまつわる短編集。知らない間に自分もたくさんの贈り物をもらっていたのだと、心が満たされます。
村上たかしさんの漫画を原作とした作品。リストラにあい、熟年離婚されて子供ともうまくいかず、しかも持病を抱えた主人公と、愛犬ハッピーの旅の行方は……。
1回だけ願いを叶えてくれる神様とは……? ノスタルジックな雰囲気に思わず涙がこぼれます。
「ガリレオ」こと、天才物理学者の湯川学が活躍する理系ミステリー。シリーズの記念すべき1作目には、短編小説が5作収録されています。
捜査一課を舞台に、刑事たちの人間模様を描いた連作短編集。登場人物たちの葛藤や心の機微が繊細に書かれています。
推理小説にありがちなトリックをユーモアたっぷりに皮肉った探偵小説です。バラバラ死体や密室事件を扱いながらも非常にコミカルで、重い雰囲気にならずスラスラ読めます。
日常に潜むミステリーを扱った短編集。いじめや自殺などそれぞれのテーマは重めですが、著者の巧みな文章でスラスラと読めます。
森さんらしいミステリィ作品が詰まった短編集。「S&M」シリーズのキャラクターが登場するお話もありますよ。
「ミス・マープル」シリーズ。安楽椅子探偵のミス・マープルが初めて登場した作品を含む13の短編集です。
ハードボイルドな大人のミステリー短編集。思いもよらないトリックと結末を読みたい方はぜひ。
2024年に、4大ミステリランキング全てで1位を獲得した『地雷グリコ』で知られる著者のミステリー短編集。表題作がとくに秀逸です。
「安楽椅子探偵」の代表作として世界中から愛されている本作。月に1度、6人のメンバーと老給仕のヘンリーが参加する「黒後家蜘蛛の会」のやり取りを楽しめます。
表題作を含む5つの「超難問"犯人当て"」短編集。どのお話もエキセントリックな内容で、良い意味で脳が疲れます。
自衛隊員の恋愛をつづった短編集。爽やかでキュンキュンする物語がぎゅぎゅっと詰まっています。
恋愛をテーマにした、11編のショートストーリーが収められています。重い話から切ない話、クスッと笑えるものなど、バラエティ豊かです。
一目ぼれをした女性に、重大な秘密があったとしたら? ライトノベルを中心に執筆活動をする七月隆文さんが初めて一般文芸ジャンルに挑んだ作品です。
村上春樹さん、角田光代さん、唯川恵さんといった人気作家が描く恋愛小説を一挙に楽しめる一冊。同じ「運命の恋」でも、全く違う世界を味わえます。
恋にのめり込む芸術家の女性が描かれており、そのあまりに情熱的な恋愛に圧倒されつつも惹きつけられます。
環境も性格も違う女性と周囲の人々の人間模様を描いた作品。幸せそうに見える人も、色々な思いを秘めながら過ごしているのかも……と思わせてくれます。
石田衣良さん、三浦しをんさんなど、11人の人気作家による「手紙」にまつわる物語。サクッと恋愛小説を読みたい方におすすめです。
6人の男性作家が描く恋愛短編集。タイトルの通り直球で、甘酸っぱい物語を楽しめますよ。
男性目線で描かれる恋愛短編集。登場人物それぞれの立場から読んでいくと、別の視点で考えられるのも面白いです。
沓子を愛しているのに、さまざまなしがらみのせいで妻と離婚できない豊。そして、そんな豊を一途に愛し続けた沓子。運命に翻弄されて結ばれない二人の切ない恋が描かれます。
学校の中という閉鎖的な空間で過ごす、女子中学生たちの生きづらさを描いた物語。読んでいて苦しいシーンもありますが、最後には希望を感じられる作品です。
最愛にして唯一の肉親である伯父を亡くした大学生マーコの目線で語られる社会とは。自問自答を繰り返した誇り高き青年の物語です。
桐島という生徒が突然バレー部をやめたことで、周りの生徒たちに影響を及ぼしていく話。スクールカーストとはどんなものなのか、非常に分かりやすく描かれています。
集団生活に馴染めずにいるハツと同級生・にな川の交流を描く。当時19歳だった著者の、思春期独特の繊細な心理描写に驚かされます。
東京の月島を舞台に、男子中学生4人の刺激的な日常をつづった物語。固い友情で結ばれた4人に降りかかる困難とは……?
オニを使って勝敗を決める謎の競技「ホルモー」の世界を通して繰り広げられる青春エンターテインメント。
『バッテリー』の著者が描く、短編が10作収録された野球小説。逆境の中でひたむきにボールを追う人々の姿に魅了されます。
映画、ドラマ、アニメ映画で知られる青春SF小説の原作。それぞれ物語の設定や結末が違うので、ぜひご覧ください。
取り壊しが決定している高校で、最後の卒業式を迎えた7人の少女たちのお話。儚くも尊い、青春の輝きがまぶしい連作短編集です。
二人の著者が「小説づくり」をテーマに合同で小説を執筆。家族関係に悩みながら成長していく主人公たちの姿がみずみずしく描かれます。
精神科医の伊良部と神経科を訪れる人々の物語。どのお話もコミカルで重くなりすぎないので、気楽に読むことができます。
小説家や編集担当を主人公にした、ブラックユーモアたっぷりの短編集です。ニヤリと笑いたい方におすすめ。
「ユニバーサル広告社」シリーズの1作目。人口わずか300人、変な名前の特産品ばかりがそろう牛穴村で、主人公が村おこしに奮闘します。
百戦錬磨の銀行強盗4人が事件に巻き込まれていく様子を描いた長編サスペンスシリーズ。スラップスティック・コメディ小説としても愛されています。
3ページ程度のショートショート34編を収録。笑いのセンスの好みは分かれるかもしれません。しかし、筒井ファンであれば必ず読んでおきたい一冊です。
表題作を含む「言葉」をテーマにした短編集。日本語ってむずかしい。だけどやっぱりおもしろい!
3人の紳士と1匹の犬が、ボートに乗って旅に出かけるだけのお話……なのに、滑稽でクスッとしてしまう! イギリス流ユーモアをたっぷり楽しめます。
ずんずん……と地響きが聞こえてきそうな「デブ小説」。ギャグ満載の人気作パロディがぎっしり詰まっています。これを京極夏彦さんが書いているの!? と、驚くはずです。
探偵フィリップ・マーロウにあこがれた探偵と80歳の老婆が大活躍! コメディ小説の「お約束」が詰まっています。
「これはソファですか」「いいえ。これはソファではありません。これは椅子です」。英語の教科書に出てくるジャックとベティの「独特な言葉使い」でのやりとりが笑える一冊。
江戸の「祭り」をテーマに、5人の作家が書いた小説を収録。三大祭である三社祭、山王祭、神田祭にまつわる物語です。
復讐に燃える伊賀忍者の生き残り・重蔵と、伊賀を裏切って士官をした五平。二人の忍者が、梟の城を舞台に対峙する姿を描いた迫力満点の時代小説。
本所深川を仕切る岡っ引きの親分・回向院の茂七を主人公にした江戸捕物帖。江戸の「初もの」がからんだ事件を解決していく短編集です。
幕府を守るために集まった新選組の隊士たちの生き様を、15のエピソードで描いた連作短編集。新選組の人間臭い一面が垣間見られる作品です。
古代中国が舞台の短編集。初めて文字を作ったと言われる商の武丁が主人公の表題作や、ファンタジー要素のあるお話を楽しめます。
江戸末期を舞台に、武家に関わる人々のさまざまな人生を切り取った7つの物語。主人公たちの心情が丁寧に描かれます。
山本周五郎らしさの光る、笑いあり涙ありの短編集。多様なジャンルがそろっていながら、そのすべてで人の温かみを感じられます。
真田信幸以降の真田家を描く、重厚で硬派な5つの物語。『真田太平記』の元となった作品です。
あまり知られていない武将たちの生き様に焦点を当てたアンソロジー。新しい歴史に触れられます。
藤沢周平さんの、初期5作品を収録。重い話も多いですが、読み応えがあり心に染み入ります。
星新一さんの代表作。SFや社会風刺など、実に幅広いジャンルのショートショートが楽しめます。
森見さんらしいドタバタ劇やコミカルな作風とは一線を画するSFテイストの小説。2018年にはアニメ映画化もされました。
著者のデビュー作。難しい単語も登場するので読むのに時間はかかるものの、一度読めば必ずもう一回読みたくなる魅力のある作品です。
恋と友情、そしてタイムトラベル。「四畳半」シリーズの2作目です。リモコン1つで広がる物語の面白さに脱帽です。
『天地明察』で知られる著者の、SF作品含む7編の短編集。収録されたホラー作品も読み応えバツグンです。
冬至の夜。魔物の棲む世界の「煌夜祭」で、語り部たちが物語を紡いでいきます。ひとつひとつのお話が繋がっていくさまが見事です。
宇宙への憧れを感じられる16作を収録。萩尾望都さんが絵を担当した漫画版で読むのもおすすめです。
ロマンティックでノスタルジックなSFボーイミーツガールの物語が全13編。『ビブリア古書堂の事件手帖』に登場する作品としても知られています。
ミクロネシアのポナペ島が舞台のファンタジー短編集。美しい自然描写がたっぷりと描かれていて、リゾート気分を楽めます。
熱狂的なファンを持ち、鬼才とも称される著者の短編集。残酷さと美しさが共存する妖しい世界を楽しめます。
乙一さんのデビュー作。殺された「わたし」の目線で描かれる、自分を殺した兄妹の物語です。死んだ「わたし」が語り手となり、物語が進んでいくのが斬新です。
ドロッとした人間の欲望にまみれた短編集です。怖さは控えめですが、日常と非日常が入り交じり、不思議な世界に入り込めます。
恐ろしいのに、まるで美しい夢を見ているような不思議な世界に心奪われます。乱歩作品の入門書としてもおすすめです。
筒井さんが自選した10編のホラー小説。恐怖・グロ・理不尽の連続なのに、なぜか読む手が止まらなくなります。
岡山弁で書かれたホラー短編集。エロスとグロテスク、そして悲哀が同居する作品が4編収録されています。これぞまさにジャパニーズホラー。
小さな丘の上にある古い一軒家で起こる恐ろしい物語の数々。一つ一つの物語は短いですが、その怖さは十分。まるで屋敷の中にいるような感覚を味わってみてください。
小池真理子さん、鈴木光司さんをはじめ、人気作家たちのホラー小説が集まったアンソロジー。SF要素のある作品が多めです。
タイトルの通り、主人公たちが「少女」であるがゆえの地獄の物語が3編収録されています。奇怪で不気味な小説が好きな方におすすめ。
幽霊屋敷をテーマにした連作短編集。時代も背景もバラバラな5つのお話ですが、物語が進んでいくとある関係性が見えてきます。
7つすべての物語に「由伊」という女性が関わるホラーミステリー。生々しくグロテスクな表現に背筋がぞわっとします。
不気味な雰囲気ただよう『羅生門』、大きな鼻にコンプレックスを抱くお坊さんの物語『鼻』を含む、芥川龍之介の初期作品集。
中国の古典4つを題材にした短編集。漢文調なので若干の読みづらさはあるものの、話の筋が分かりやすく胸に迫るものがあります。
太宰治が晩年に書いた短編集。本作でも、酒・女・死に対する太宰節が炸裂。主に家族、夫婦がテーマの物語がつづられています。
生き別れになった美しい双子の姉妹に起こるできごとを追った作品。川端作品に特徴的な美しい情景描写も、本作の魅力の一つです。
古代ギリシアの恋愛小説『ダフニスとクロエ』に着想を得た作品としても知られる一冊。純愛小説を読みたい方におすすめです。
幻想的な物語がお好きならぜひ読んでいただきたい! 詩的な美しさだけでなく、残酷さやもの悲しさもあるのも魅力の1つです。
「こんな夢を見た」の冒頭でおなじみ、幻想的な物語『夢十夜』。洋画家の主人公と、温泉宿で出会った美女の物語『草枕』を収録。
フェティシズムやマゾヒズムといった多様な趣味嗜好をテーマにした短編集。妖しく艶かしい、非現実的なのに美しい文章には惚れ惚れするばかりです。
言葉の魔術師による短編集。その内容はバラエティーに富んでいますが、共通する文章の奥深さと美しさには思わずため息が出てしまいます。
自然の広大さ、美しさ、厳しさが詩や短歌の形でつづられた作品集。印象的な言葉の数々には、きらめきがあふれています。
『ちびまる子ちゃん』で知られる著者の初エッセイ。皮肉が効いていて楽しく読めます。「メルヘン翁」を読んだら、二度と忘れられなくなるでしょう……。
難病を抱える少女が懸命に生きようとする姿に胸をうたれます。たくさんの勇気をくれる一冊です。
「芸術界の東大」で専門分野を極めし人々の熱意がこれでもかと伝わってきます。学園祭にぜひ行ってみたい!
痛快、明快、読めばスカッとすること間違いなし! ついつい他人の目を気にしてしまう人におすすめです。
著者の一人海外旅行記。ガイドブックにはない、益田さんならではの視点に心がはずみます。
「老化」について阿川さんが書くと、こうも楽しいものになるのか。気付くと顔がニヤニヤしてしまうので、電車の中で読むことはおすすめしません。
古き良き食文化を知ることができる一冊。お店の雰囲気や料理の味が、つづられる文章からしっかりと伝わってきます。
お茶の水女子大学の土屋教授のエッセイ。笑わずにはいられない、愛すべきヘリクツさんの魅力がたっぷりです。
たくさんの「好き」が詰まった一冊。読みやすい文体で、三浦さんの愛らしいおちゃめな姿が想像できます。
東野圭吾さんって、すごく面白いユーモアあふれた人なんだ……! と思わせてくれます。なんとも痛快。