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ヴィヨンの妻 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | 「人間失格」「走れメロス」などで知られる太宰治の晩年の総決算ともいえる代表的短編集です。家庭のエゴイズムを憎悪しつつ、その一方で新しい家庭への夢を描く。表題作の他『親友交歓』『おさん』『家庭の幸福』など8編を収録。 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
| 発売年月日 | 2009/03/01 |
| JAN | 9784101006031 |
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ヴィヨンの妻
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ヴィヨンの妻
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商品レビュー
3.9
346件のお客様レビュー
駄目夫を持つ女の苦悩…
駄目夫を持つ女の苦悩を描いた作品です。この妻が不憫で、ちょっぴりもの悲しいお話です。
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晩年の短編集。表題作…
晩年の短編集。表題作の「ヴィヨンの妻」を含め、ほとんどの作品が、家庭を顧みない夫、そして家庭の価値、幸福とは何かを、太宰なりの日々の生活を描くことによって問うているように思う。
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学生の時に読んだと思っていた純文学を 年を重ねてから再び徐々に読み進めているとこで、 太宰治の作品は「人間失格」「女生徒」を読んで3冊目です。 こちらの作品は晩年の短編集ということで、 戦時中の疎開先での事を題材にされたものが 作品中に何度も登場し、当時の社会背景が描かれていま...
学生の時に読んだと思っていた純文学を 年を重ねてから再び徐々に読み進めているとこで、 太宰治の作品は「人間失格」「女生徒」を読んで3冊目です。 こちらの作品は晩年の短編集ということで、 戦時中の疎開先での事を題材にされたものが 作品中に何度も登場し、当時の社会背景が描かれていました。 それに対しても太宰らしい言葉で世情を斬っているのが印象的でした。 これに併行して晩年の作品ということなので、 貧しく苦しい生活の家庭、そして家庭を顧みず家になかなか寄りつかない男性、そんな中でも多くの子供たちを抱えてながら支える妻の姿を 描いていますが、まるで太宰の私小説のような状況の事柄が詳細に描かれているのでとてもリアルに感じました。 この中では「親友交歓」「トカトントン」は今まで読んできた中でも明るくユーモラスに富んだ作品で太宰にもこんな明るい一面があったのだと思わせてくれた作品でした。特に「トカトントン」はリズム感があって印象的でした。 「父」以降の作品は晩年の太宰を予感しているかのような事柄が作品中にも何度となく描かれているので暗さも増していきますが、それよりもドキッとした気持ちにもなりました。 特に「家庭の幸福」「桜桃」では鬼気迫るものがありました。 ダメな夫を支える妻が登場する作品が多いですが、 こんな夫であっても気丈に振舞い夫に尽くしている女性を 描いた「おさん」は特に印象的な女性で、夫の亡骸を引き取りに行った汽車の中で悲しみとか怒りとかいう思いよりも、呆れかえった馬鹿馬鹿しさで身悶えしました。 というのがどんな思いをしながら太宰は描いたのだろうかと思ってしまいました。 「女生徒」でも女性の心理描写をよく描かれていましたが、この作品の中でも妻の心を女口調で細やかに綺麗に 描かれていたので繊細な心持ちなのかなと想像してしまいました。 「ヴィヨンの妻」では女には幸福も不幸もないのです。 男には不幸だけがあるんです。いつも恐怖と戦っているのですよ。 という言葉があり、太宰から男女を見るとこんな風に見えるのかと思ってしまい不思議な感覚になりました。 女性はこの時代は特に自分はさておいて、子供や夫の世話に明け暮れて、自分のことが最後だったのかなというのがよく分かります。 どの短編を読んでみても、 家族への呪縛というのに囚われているというのがよく分かり、特に「家庭の幸福」の中で家庭の幸福、家庭の平和、人生の最高の栄冠。 と絶賛しているかのような描き方にはよほど家族の愛情に飢えていたのかというのがひしひしと伝わってきました。 最近まで読んでいた夏目漱石の作品よりもかなり読みやすく、理解もしやすい部分が多かったので読む前の印象よりもかなり読みやすかったです。 お酒と女に溺れてしまう男性を好きになってしまったならば、女性が凛としてしっかりと支えてあげるしかないのか、それともそんな男性と女性が自然と惹かれあってしまうのかとも思ってしまった作品でした。 太宰治の作品を読み進めることになって、 今まで知らなかった独特の世界が徐々に知るようになってきて、 こんなに魅力のある人だったなと気付かされたので、 また色々と読んでみたいと思います。
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