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光秀の定理 角川文庫
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光秀の定理 角川文庫

垣根涼介(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2016/12/22
JAN 9784041028100

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光秀の定理

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2023/10/07

歴史小説ではなく「現代小説」。

2023年10月読了。

「歴史小説」に於いて、これ程有名で王道のテーマであるのに、現代の日本人に“今、此処に在る私達が考えるべき問題”として直接突き付ける「現代小説」として書き切った、著者の筆力と発想の奇抜さ、そして論理構成の巧みさに、心からの拍手を送りたい。

2023年10月読了。

「歴史小説」に於いて、これ程有名で王道のテーマであるのに、現代の日本人に“今、此処に在る私達が考えるべき問題”として直接突き付ける「現代小説」として書き切った、著者の筆力と発想の奇抜さ、そして論理構成の巧みさに、心からの拍手を送りたい。

小説内の人物は(架空であるにせよ)、意図的に「現代の言葉」で語っている。それは「ある一時代の歴史」ではなく「普遍的な真理」について、有る者を糾弾し、また別の者を弁護しているからだ。そしてそれらは、決して小説内ではなく、恐ろしい程の精度で読者、即ち”読んでいる私達“へと向けられているからなのだ。

未読の方には、篠田節子氏の簡潔にして的を射た解説と共に、大いに驚き、そして自分達の”国“について熟考する事になることだけ、お伝えしておきたい。

こんな”歴史小説“を、私は今まで読んだ事は無い。
これ以上の言葉が出て来ない。とにかく「途轍も無いもの」を読んだ。これは正に傑作だ。

左衛門佐

2024/09/18

『ワイルド・ソウル』や『ヒートアイランド』の著者初の歴史小説。 数多くの作品になる明智光秀。 本作では、永禄三年の京で牢人中の身であり、若き兵法者と辻博打で身を立てる破戒僧との出会いから始まる。 本能寺の変が起こるまでが描かれる。 作中、仏教哲学が引き合いに出されるが、...

『ワイルド・ソウル』や『ヒートアイランド』の著者初の歴史小説。 数多くの作品になる明智光秀。 本作では、永禄三年の京で牢人中の身であり、若き兵法者と辻博打で身を立てる破戒僧との出会いから始まる。 本能寺の変が起こるまでが描かれる。 作中、仏教哲学が引き合いに出されるが、破戒僧のキャラ立ちが秀逸で、何とも言えない面白さ。 現代社会にまま置き換えられる。 『室町無頼』なる作品も出ているようなので、こちらも気になるところ。

Posted by ブクログ

2024/06/22

初垣根。明智十兵衛光秀と聞いて、一番に思い浮かぶことそれは「本能寺の変」だ。というかこれしかない…。作品を通し"明智光秀"に想いを馳せる——この瞬間がたまらなく好きだ。これは実在した人物だからこそだと思う。敗者の歴史を知ることこそ、本当の歴史を知ることだ。

Posted by ブクログ