ブックオフオンライン10周年企画「あなたが一番泣いた本」おしえてキャンペーンで教えていただいた“泣いた本”が特集になりました!
読者おすすめならではの、さまざまなラインナップが勢ぞろい♪
ピックアップ
読者おすすめの本の中から、人気の高かった作品をピックアップしました。
家族小説を得意とする重松作品の中でも、昭和の熱い父親ヤスを描くイチオシの父親物語。母親を事故で亡くしてからの、父親の不器用な悪戦苦闘ぶりが堪らない。終末部分で、息子アキラが入社試験の時に書いた作文を、父親が編集長から読ませてもらうシーン。私は父親ヤスと一緒に久しぶりに小説で号泣した。
記憶が80分しか持たなくて、毎日会ったときが他人の状態でも、家族のような愛を感じられて本当に良かった!苦手な数学が皆を繋ぐ見えない糸のようにも思えて、数学が好きになった!
読んだ後、優しい気持ちと寂しい気持ちと色々と考えることができる本です。哲学の本なのかも。「いちばんたいせつなことは、目に見えない」。当たり前で、でも大人になると忘れてしまっている一言。刊行後、半世紀以上たっても世界中の人に愛される納得の作品だと思います。
当時、小学生の自分がなんとなく読み始め最後には泣いていたのを思い出します。学校という主人公にとっての社会の過酷さと対照的な、祖母の美しい家の描写には心温まる場面が沢山ありました。そして人生の先輩としての優しい強さがあまりにも大きすぎて、泣いてしまうのは今も変わりません。本当に大切な一冊です。
この本の主題は「愛」。自分が初めて読んだのは中学1年のときでしたが、ツマとムコのお互いへの愛の大きさに圧倒されました。「別々に生まれたはずなのにどんなに遠くにいても繋がっていて、互いを必要としている」、ツマとムコはそういう夫婦です。中学生ながらにそんなツマになりたいと思いました。
とにかくぼろぼろ泣きました。何度も泣きました。新撰組に興味のない人でも感動します。主人公の暮らした東北の貧しさ、貧しさ故に脱藩までして、なりふり構わずお金をかせぐ父親としての覚悟など、読み進むほどに胸に迫ってきます。南部訛りの語り口がより涙を誘います。何度でも読みたい本です。
誰しもに平等に訪れる“その日”。大事な人にその日が訪れる時、自分に訪れる時、普段はあまり真剣に考えないことだけど、自分だったらどうやってその日を迎えるんだろうと考えさせられました。いま生きていることに感謝してもっと必死になって生きていかないといけないなと思います。
内容を話してしまうと面白さが半減するので控えますが、このシリーズは文庫で5巻まででています。毎回泣かされます。特にこの1巻は主人公の生い立ちや家族の話、どうしようもなかった悔しさと周囲のぶっきらぼうな優しさにやられます。カッコイイ登場人物も沢山でますので是非!
五年前に読んで何度も感動し、涙を流しました。戦争の残酷さ、特攻隊隊員の願い、残される家族の悲しさ等を丁寧に熱く書かれてます。私は普段、時間をかけてゆっくりと読むのですが、一度読み始めたら止まらず1日で一気に読み終えました。映画も素晴らしくお勧めです。
小説
夏・秋・冬・春……一気に読んでしまいます。が、最後が近づくにつれ、終わってしまうのがもったいなくて読めなくなる作品です。説明が苦手なので内容は書けませんが、もう10回近く読んでいるくらい大好きです!
鬼の副長と呼ばれた新選組副長土方歳三の生き様が書かれている本です。土方の最期は歴史上明らかではないですが、この本ではその最期が実に巧妙に描かれています。司馬先生の最高傑作の1つです。
美丘のひょんな行動が面白い。なのに、だんだんと身体の自由が利かなくなってくる。太一と出逢い、そして、恋人同士になって、動けなくなりつつある美丘を支えてくれる。不器用な太一の一生懸命さ、そんな太一を愛しながら亡くなる美丘、涙が止まらなかったです。
映画にもなった本ですが、若年性アルツハイマーに罹った夫と、その妻の心のやり取りというよりは、病気に必死に抗い、そして少しずつ病気を受け入れていく夫の心情が中心となった物語です。それだけに、最後の、妻のことを忘れてしまった夫が夕日の中、吊り橋で目の前の女性(妻)に名前を聞き「いい名前ですね」と言葉を返す部分で、涙があふれてしまいました。
短編小説ですが、その短い一話一話に人生が詰まってます。人に話すようなことではないけど、同じ想いを感じたことあるなって、忘れてたけどこういう話を誰かとしたかったなってツーンと想いながら読んでます。
高校生の時に出会った本です。映画にもなったような。事故で亡くなった姉が妹をみまもり支えるお話。妹が姉から卒業する瞬間、おねえちゃん消えて!…妹は、姉がいなくなったことに後悔するんです。自分にも妹がいますが、心境が重なって大泣きしました。大人になって読み直しても、大泣きでした。
映画を観てストーリーも結末も知っていましたが、それでも泣けました。幼いころ死別した親と再会する奇跡のシーンから、すでに涙ぐんでいました。死者との交流の物語は数多くありますが、恋人ではなく親子の再会をこれほどあたたかく描いた小説はほかにないでしょう。
能力こそ違っても同じ人間なのに、ましてや何も悪いことをしていないのにと、正義感の強い多感な年ごろの私は痛く矛盾と絶望に苛まれたのでした。主人公七瀬の美しい美貌、純粋な気持ち、強くて優しい人柄とその宿命に涙しました。
ガストン・ルルー著「オペラ座の怪人」の前日譚ともいうべき、ファントムことエリックの半生が描かれています。彼がなぜ生みの母から疎まれたのか、どういう過程を経てオペラ座に住み着くことになったのか、後出しじゃんけんですが、すばらしいお話です。クリスティーヌのキスにすら大きな意味があることに涙が止まりませんでした。
吃音の故に最初は軽い扱いをされる先生が、切ないくらい優しくて、そして強い言動で悩む生徒を救っていく様子に泣かされっぱなし。生徒の抱えている悩みも、誰もが何かしら思い当たるものがあり、引き込まれて知らず知らずのうちに自分も癒やされていることに気付きます。
ノンフィクション
ライトノベル
今までライトノベルなんてと思って馬鹿にしてましたが、スバルが全てを諦めてしまおうと思った時のレムの言葉が最高に泣けました。そこまで読み進めるにはなかなか根気がいるかもしれませんが……
コミック
人の動作を真似ることしかできないロボット「まるいち」。漫画やアニメでよく描かれる、いかにも人間らしいロボットとは一線を画しています。でも、だからこそ、人の思いをつなぐことができる……そんな気持ちにさせられます。
明るく天真爛漫な主人公と、彼女に恋し優しく見守る男性との、音楽学校を通じたハッピーエンドの物語。実は傷つきやすく、心に闇を抱えた女性の、ある意味、再生と自立の話。長年の心の闇が解かれる瞬間が感動で涙が出ます。
絵本・児童書
敵側の嫌な先生を演じてきたスネイプ先生のハリーの母親に対する幼い頃からの純愛とその息子を陰ながら助けていた真実が明かされて涙無しには読めませんでした。(6巻「ハリー・ポッターと謎のプリンス」)
主人公はエルフという飼い犬を愛し、死んだ後は、エルフの使っていたバスケットを、仔犬のいる隣の子供にあげます。ただエルフの死に捕らわれるだけではなく、「他の犬を飼うだろう」という文面からも、辛いだけではなく、エルフといた時間がいかに大切だったかを教えてくれます。短い話の中で命の大切さをしっかりと教えられる一冊です。
現実と物語の世界をつなぎ、想像を刺激する本好きのための本。主人公の子がすべてを喪失していく中、差しのべられた希望をつかみ、再生する姿に涙。まさに読書の効用そのものが描かれているような物語です。
小学生の頃、映画館でジブリ映画の「火垂るの墓」を観た。まだ、子供だった私には、とても衝撃的だった。悲しくて、胸が張り裂けそうで辛かった。中学生になってから、原作を読んだ。こんな悲惨な戦争が、実際に起こった事だと思うと、泣かないはずはなく……。映画の方は、テレビで何度も放映されているが、毎回観る度に、戦争はしてはならない事、多くの方の犠牲があって、今の自分が居る事を教えてくれる。
青おにの赤おにを思う気持ちが切なくて、赤おにの青おにに対する申し訳なさと取り返しのつかない気持ちが悲しくて、大泣きしました。私の人生の中で、多分、初めて泣いた本です。今でも、読む度に切なくなります。