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ツナグ 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | 映画化にもなり69万部のベストセラーとなった本作は、亡くなった人と1度だけ逢えるという"ツナグ"という人物を通じて過去に伝えられなかったことや人それぞれの思いで、亡くなった人にあっていきます。 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2012/08/28 |
| JAN | 9784101388816 |

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商品レビュー
4
1797件のお客様レビュー
死者と一度だけ再会できる──そんな不思議な設定なのに、物語の空気はとても静かで、日常のすぐ隣にある“気づかないままのファンタジー”にそっと触れられるような一冊でした。 読み始めたら止まらなくて、一日で読み切ってしまうほど引き込まれました。 辻村深月さんの作品はいくつか読んできま...
死者と一度だけ再会できる──そんな不思議な設定なのに、物語の空気はとても静かで、日常のすぐ隣にある“気づかないままのファンタジー”にそっと触れられるような一冊でした。 読み始めたら止まらなくて、一日で読み切ってしまうほど引き込まれました。 辻村深月さんの作品はいくつか読んできましたが、日常の中にひっそり潜んでいそうな不思議を扱う物語が多くて、今作でもその魅力をじっくりと堪能することができました。 登場する4つの物語では、それぞれが違う理由で“もう一度会いたい人”を思い浮かべます。誰がどんな想いを抱えているのかは、ぜひ予備知識なしで読んでほしいところです。 「本当に望んでいたのは何だったのか」「知らないままの方が幸せだったのでは」──そんな問いが何度も胸に浮かびました。 後悔のない人生なんてきっとないけれど、毎日を大切に生きていれば、少しでもその数を減らすことができるのかもしれない。 読み終えて、そんな思いが静かに残りました。 一日一日を丁寧に過ごしたくなる物語です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まず、ありきたりな感想かもしれないが、生と死について非常に考えさせられる作品だった。 死後の世界は誰にも分からない(作中では死者当人も死んだことに気付いていない描写もあった)が、生者の時間は1分1秒変わらぬペースで進み続けるのが自然の理だ。 そんな生者にとって、「死者をどのように扱うか?」というのが本作の大枠のテーマだったように思う。 ・自分とは遠い存在の有名人に会いたいと願った女性→故人の言葉により生きる意味を見つけられた(かもしれない)。 ・母に会いたいと願った田舎の本家の50代長男 →母の真意を知り本家の長男としても人間としても多少丸くなった(かもしれない)。 ・親友に会いたいと願った女子高生 →親友との面会中に(直接死因にはなっていないにせよ)自分の悪行を謝罪できず、逆にそれを親友に見透かされていたことを後から知り、一生消えることのない十字架を背負う。 ・7年前に失踪した婚約者を探したいと願った男性 →婚約者と愛を確かめ合い、死を受け入れ、(婚約者の出生が不明だったことにより)叶わなかった婚約者の生家への挨拶に向かう決意をする。 『彼ら(婚約者両親)と盛大に喧嘩しようと思った』という言葉は個人的に本作で最も好きなフレーズ。 ・ツナグの仕事を引き継ぐ主人公 歩美 →亡くなった両親のどちらとも"会わない"ことで、現ツナグである祖母の後悔を自分なりの解釈で払拭しようとした。 ツナグのルールとして「死者から生者への逆指名は不可」というのが死者にとっては残酷なようにも思える一方、最終的における歩美の答えを見るに、本作はあくまで"生者の人生の分岐点の一部として死者が存在している"と伝えているのだと理解した。 死後の世界はあくまで生者の想像でしかない。 自分の死後、もし誰かが自分に会いに来てくれる機会があるのだとしたら、怒られないように真っ当な生き方をしたいと思う。 P.S. ツナグが殺意を持っていた場合、鏡のルールを悪用すれば複数人を同時に殺せるではないかとハラハラしてしまった。都市伝説YouTubeやダークヒーロードラマの見過ぎか。
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生者と死者を会わせる窓口、使者(ツナグ)。 章ごとに視点が変わり、それぞれの物語が濃く読み応えがあった。また、最後の章は読み進める中で気になっていたツナグの正体について書かれており、各章でのツナグの考えや想いが回収される。 もしツナグが存在していれば、私は誰に会いたくなるだろう。...
生者と死者を会わせる窓口、使者(ツナグ)。 章ごとに視点が変わり、それぞれの物語が濃く読み応えがあった。また、最後の章は読み進める中で気になっていたツナグの正体について書かれており、各章でのツナグの考えや想いが回収される。 もしツナグが存在していれば、私は誰に会いたくなるだろう。そんなことを考えさせられた。
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