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星の王子さま 新潮文庫
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内容紹介 | 世界中の子供が、そして大人が読んできた、最も愛らしく、毅然とした王子さまが、優しい日本語でよみがえる。砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子は、小さな小さな自分の星を後にし、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さま。刊行後60年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない、一度読んだら必ず宝物にしたくなる宝石のような物語。『夜間飛行』、『人間の土地』も外せない。 |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2006/03/27 |
JAN | 9784102122044 |
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星の王子さま
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商品レビュー
4.3
1178件のお客様レビュー
「星の王子さま」は、…
「星の王子さま」は、大好きでいろいろな出版社のものを持っていますが、新潮社のはとくに装丁が気に入っています。本当に大切にしたいお話。何度も読み返しています。
文庫OFF
わたしが3歳の誕生日に、もっと分厚くて、字の小さい、読む気も失せるような本を両親からもらった。それが『星の王子さま』だった。内藤濯氏の翻訳版で、他にもらった本たちとは異色を放っていた。何故なら全然読めないからだ。いっしょにもらった『エルマーとりゅう』は読めたのに、星の王子さまは全...
わたしが3歳の誕生日に、もっと分厚くて、字の小さい、読む気も失せるような本を両親からもらった。それが『星の王子さま』だった。内藤濯氏の翻訳版で、他にもらった本たちとは異色を放っていた。何故なら全然読めないからだ。いっしょにもらった『エルマーとりゅう』は読めたのに、星の王子さまは全然読めず、でももらったからには、と数少ない挿絵も求めてページをめくった。 大蛇ボアとうわばみの絵がとっても怖い。それに、かわいいのに少し不気味に感じる王子さまと、動物たち。何度も何度も眺めていて、小学生になった頃読んでみたが、あんまりよくわからなかった。とても難しい本だ、と思った。 新訳版が出たのは以前から知っていたが、手に取ったのはつい最近。こちらを読み直してみて、(こんな話だったのか、もっと早く読めばよかったな…)と後悔した。 それと同時にこれが、「大人の童話」と言われている理由もわかった。キツネとバラと王子さまと、いろんな大人たちの対話は、子どもの範疇だとぼんやりとしてしまう。大人になって、子どものようなセンスに憧れる今だから、失ったものも多いから、その侘しさや切なさを理解できるようになった。 「みんな、自分のいたところに満足できなかったの?」 「人は、自分のいるところにけっして満足出来ない」鉄道員が言った。 この部分が1番胸にささった。いつだって、わたしはこれだ。他人を羨み、自分に満足できない。自分に期待をして、期待をして、挫折する。苦しくなったら、そこから出てしまう。そしてまた、憧れを捨てずに生きている。「満たされない」という贅沢にいつだって侵されている。満足するにはどうしたらよいのだろう。何を詰めればいいんだろう、そんな自分のことを突かれるようなやり取りだった。 王子さまのような、素直な心と、今あるものに目を向け、それを愛する豊かさがあれば、わたしは満たされるのだろうか。きっとそういうことではないのだろうけれど、日々や、今あるものにしっかりと向き合うクセをつけたいと思う本だった。
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“本当に大切なものは目には見えない” ・人生で大切にしたいフレーズ。 ・読み終わるとどこか切なくて暖かい気持ちになる。 ・大人になってしまった自分と、大人になりたくない自分を知る。 ・柔らかくてアンニュイなフランスらしい表現が心の中に余韻を残してくれる。
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