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きいろいゾウ 小学館文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館 |
| 発売年月日 | 2008/03/05 |
| JAN | 9784094082517 |

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きいろいゾウ
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商品レビュー
3.8
799件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
途中までは、読みにくい本だな、と思った。 途中から、色々考えた。ジャンルを問わず、本当に、いろいろ。 子どもを産むか産まないか。 子どもは大好きだし、私は自分にとって自分が1番の親友だと思ってるくらいには自己愛あるから自分遺伝子の入った人間がどんなものか見たい気持ちもある。 でも、そんなほぼ期待に満ち溢れただけの気持ちで子を持つと、万が一何か障害を抱えていたりした時に生活の中でその子を憎んでしまうと思う。 だから、例えどんな子が産まれてもこの人との子どもが欲しいとか、この人となら乗り越えられるし乗り越えたいとか、そんな人と出会わない限り子どもを持とうとはしないと思う。 思いがけずに授かったりしたら話は別だけど。 責任の伴う行動となると途端に優柔不断になって二の足どころか百の足ぐらい踏んでしまう。この人でいいのかなというのが永遠に続く未来しか今は見えないゾ、、 子どもが欲しい、という気持ちはあるからもはや思いがけない出来事がドンと私を押してくれた方がいいのかもしれない、、? "つよしよわし。漫才師を目指して大阪に行って、辛かったり悲しかったり恥ずかしかったり、それでも夢をかなえるために頑張って、敗れて、裏切られて、それでも懲りず、また誰かを笑わそうとしてる。" "ツマさん言ったでしょ、大人になると、恥ずかしいことがたくさん起こる、て。今まではそれが嫌だったけど、僕ね、それを受け入れて行こうと思うんだ。恥ずかしいことって、かっこ悪いこととは全然違うんだね。僕、知らなかった。" 大人になるにつれて恥ずかしいことが増えるのはできて当たり前のハードルがあがって、こうするのが当たり前のレッテルが増えていくからだと思う。 それを恥ずかしいことだと感じないためには、もしくは恥ずかしいと感じても堂々といるためには、人に従ったハードルとレッテルではなく自分の中でのハードルとレッテルを作っては壊す作業が必要で、むしろそれで十分なのだと思った。 恋愛、恋慕、愛情、執着、依存、 混ざり合ってフクザツな味が出てくる、でもそういうものだよな 見てる世界が違うツマの世界を垣間見て悲しさに押しつぶされそうになるムコさん。支えきれない未来が脳裏をよぎり怖い、と感じるムコさん。 悲しい、怒り、悔やみ、喜び、 私は感情が数時間後、時には数日後に押し寄せる それは一度は飲み込んで心のどこかで気づいてるのに気づかないフリ 泣くことができるのは安心できる場所でだけ。 泣けなくなったツマでまた気づいた。 大人になるにつれて、うまい"かわし方"を覚えるんだ。その場をキレイに流していくための。キレイな言葉を言ってキレイに笑う。 ふと疲れた時に、子どもに戻りたくなる。 ツマは大人になんてなりたくないのに、大人への道に強制修正されているような冬だったのだ。 水道屋さんを探すムコさんを見て腹を立てたツマは、きっとそんなムコさんに何もできない自分に腹を立てていたように感じた。 体は所詮、入れ物である。 私が初めて人間の死体(祖父)を見た時に1番に浮かんだ感想。 細部において著者と感性が似ているのだろうなと思った。 密集した東京、だからみな他人に無関心で過ごさないと心がもたない じゃあなぜインドはそうじゃないの? 何事も、すべてはフクザツに入り混じってる ムコが彼女に会いに行ったのはツマヘの愛を最終確認するため。 常に心の隅にあった悔やみを愛情と混同して今を見る目に翳りを加えてきた、それを取り払うために。 ツマにしてはたまったものじゃない工程だけれど、これこそ人と人が一緒に生きていく上での醍醐味だと思う。 たまには、前しか向かないことがいかに大事か。たまには、後ろにしっかり目を向けて向き合うことがいかに大事か。 自由に空をはばたくことをやめて、地で他の象とともに生きていくことを決めたきいろいゾウ
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ムコとツマ以外にも(犬や鳥も含めて)個性豊かなキャラクターがたくさん登場し、キャラとキャラ、出来事と出来事がどんどん繋がって大きなストーリーになっていって、最後までほぼぶっ通しで読み切ってしまった。各章の最初を飾る「きいろいゾウ」という童話をはじめ、月が全体のリズムを作っているよ...
ムコとツマ以外にも(犬や鳥も含めて)個性豊かなキャラクターがたくさん登場し、キャラとキャラ、出来事と出来事がどんどん繋がって大きなストーリーになっていって、最後までほぼぶっ通しで読み切ってしまった。各章の最初を飾る「きいろいゾウ」という童話をはじめ、月が全体のリズムを作っているようなお話で、物語が進むにつれて月の意味合いが大きくなっていくのも面白かった。 最初のうちは、ツマのキャラクターをなかなかつかめなかった。生き物の声が聞こえるという設定に「統合失調症か何かなのかな?」と勝手な解釈をしそうになったりもした。でもそれは間違いだった。ツマにだけ聞こえる声や、ムコの東京でのお話を含む数々のエピソードは、どんな夫婦にでも起こりうる小さなすれちがいを表しているだけだったのだ。少なくとも私にはそう見えた。 ムコが密かに(というわけでもないが)つけている日記には、ムコからツマへの静かで確かな愛情と、「ツマが遠くへ行ってしまう」のではないかという恐怖が感じられる。ムコが東京へ行くと決めたときのツマの反応もそうだ。どんなに仲のいい夫婦でも、ものの見方や感じ方は違う。赤の他人同士なのだから当然なのだけれど、わかり合えないもどかしさや苛立ちが「相手を失うのではないか」という恐怖に変わる感じは、私にもなんとなく分かる。諦めでなく恐怖に変わるところに、この二人のお互いへの愛の深さが見えるような気がした。
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なんだろう… 読み始めたときは、ちょっと読みにくさすら感じたのに、読み終わる頃には終わることの寂しさすら感じる。不思議な読後感。 読み手によって評価は分かれそうですが、私は読んでよかったです。
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