秋のおすすめ読書リスト|秋の夜長に小説・エッセイ・漫画を読んで過ごそう 秋のおすすめ読書リスト|秋の夜長に小説・エッセイ・漫画を読んで過ごそう

涼しくなってきた秋は、読書にぴったりの季節です。

「秋」にまつわる小説・エッセイ・漫画を読みませんか?

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秋に読みたい おすすめ小説

秋が舞台の作品や夜長に読みたい本など、おすすめの小説はこちら。

秋の牢獄
  • SF
恒川光太郎

女子大生の「私」は、ある一日をひたすら繰り返していた。ループから抜け出すため、毎回行動を変えるがうまくいかず……。文章から秋の香りを感じられる美しい物語。読後は、少しの切なさと爽やかさが胸に残ります。

デッドエンドの思い出
  • 恋愛
よしもとばなな

婚約者に裏切られ傷心だった主人公が「幸せ」の意味を見つけていく表題作のほか、4編を収録した珠玉の短編ラブストーリー。どのお話からも、じんわりとした温かさが残ります。

白鳥とコウモリ
  • ミステリー
東野圭吾

ある男が「事件の犯人は私です」と自供。事件は解決したように見えたが……。章ごとに違った視点と時代が徐々に繋がっていき、ラストに向かっていくさまが秀逸。その時世に沿った社会問題が絶妙に組み込まれているところも面白いです。

センセイの鞄
  • 恋愛
川上弘美

40歳を目前にした独身女のツキコと、高校時代の国語教諭のセンセイを巡る恋物語。少し年の離れた二人が過ごすゆっくりと穏やかな日々の裏側には、切ない現実が。深い余韻に浸ることができる作品です。

ポプラの秋
  • ヒューマン
湯本香樹実

大好きな父を亡くし心に傷を抱えた少女と、死んだ人に手紙を届けられるというポプラ荘の大家さんとの交流を描いた作品。死に対する悲しみを乗り越えるための手助けの方法が、なんとも素敵だなと感じます。

ムーミン谷の十一月
  • ファンタジー
トーベ・ヤンソン

旅に出たムーミン一家の家に、スナフキンやフィリフヨンカたちが集まってきて……。シリーズ最終巻となる本作には、ムーミン一家は登場しません。しかし、だからこそ彼らの存在をより強く感じられます。

「読書の秋」に読みたい本にまつわる小説

書店や図書館が舞台の作品など、本に関する小説を集めました。

店長がバカすぎてシリーズ
  • コメディ
早見和真

武蔵野書店の吉祥寺本店で働く京子が、無神経で「バカすぎる」店長に振り回されながら奮闘するシリーズ。テンポが良く軽快で痛快。京子の愚痴が延々と続くのに、その鋭いツッコミに読む手が止まらなくなります。

ようこそ、ヒュナム洞書店へ
  • ヒューマン
ファン・ボルム

2024年 本屋大賞で翻訳小説部門の第1位となった作品。ソウルの住宅街にあるヒュナム洞書店を舞台に、そこを訪れた悩める人たちが出会い心を通わせます。本と書店を愛する人にこそ読んでほしい一冊です。

舟を編む
  • ヒューマン
三浦しをん

辞書編集部を引き継ぐことのできる人材として、定年間近の荒木に引き抜かれた馬締(まじめ)。コミュニケーション能力に欠けるところがあり、最初は馴染めずにいたが……。「言葉」を紡ぐ人たちの情熱、辞書というものの奥深さに触れられます。

ビブリア古書堂の事件手帖
  • ミステリー
三上延

本を読めない体質の大輔と、古書店の店主で膨大な本の知識を持つ栞子が、古書をめぐる謎を解き明かしていきます。伏線の描かれ方が秀逸で、推理にもぐいぐい引き込まれてしまいます。実在する小説や作家の話が登場するのもワクワクするポイントです。

「食欲の秋」に読みたい おいしい小説

思わずお腹が鳴ってしまう料理・グルメ小説をご用意しました。

マカン・マランシリーズ
  • ヒューマン
古内一絵

深夜だけ営業している喫茶店「マカン・マラン」には、さまざまな悩みを持った客が訪れます。ドラァグクイーンの店主シャールは、どんな料理と言葉で客の心をほぐしていくのでしょうか。こんなお店があったら毎日でも通いたいです。

まずはこれ食べて
  • ヒューマン
原田ひ香

社員の不規則な生活を見直すため、会社に家政婦が雇われた。最初は戸惑いの声もあったが……。目玉焼きを乗せたご飯の表紙が印象的な作品。家政婦の作るほっとする味の料理が、疲れた社員たちの心を救います。

謎の香りはパン屋から
  • ミステリー
土屋うさぎ

第23回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。パン屋でアルバイトしている小春が、仲間や客が持ち込む日常の謎を解いていきます。心穏やかに読めるミステリー作品。読み終えた後にはパン屋に行きたくなっちゃいます。

あつあつを召し上がれ
  • ヒューマン
小川糸

食べ物にまつわる7つの物語を集めた短編集。食を通して、登場人物たちの心情が細やかに描かれており、切なくなったり温かい気持ちになったりします。子供の頃の家族との食事を思い出しながら、大切な人に心を込めて料理がしたくなる作品です。

「芸術の秋」に読みたい 美術・音楽の小説

美術品の奥深さや演奏の音色を感じられる作品に出会いたい方はこちら。

羊と鋼の森
  • ヒューマン
宮下奈都

調律師・外村の物語。調律師という珍しい仕事を扱っていますが、誰もが経験するような悩みを抱えながら少しずつ成長していく彼の姿に共感できます。「働くこと」「生きること」について優しい言葉で語られているので、お疲れ気味の方におすすめです。

ロバート・ラングドンシリーズ
  • ミステリー
ダン・ブラウン

ラングドン教授が活躍するシリーズ。宗教、歴史、科学、芸術、一般的には知られていないタブーな話題が満載で、学びになる知識が盛りだくさんです。綿密な下調べに基づく知識量には脱帽するばかり。複雑な暗号を解読できたときの快感がたまりません。

オケ老人!
  • コメディ
荒木源

数学教師が勘違いで入団したのは、老人だらけのアマチュアオーケストラだった! そのうえ、なりゆきで指揮者になってしまい……? なぜかロシアのスパイが絡んできて、物語は意外な方向へ。なんとも爽快な読後感のある作品です。

楽園のカンヴァス
  • ミステリー
原田マハ

アンリ・ルソーの「夢」をめぐる絵画鑑定ミステリー。ニューヨーク近代美術館「MoMA」に勤務していた原田さんだからこそ書ける一冊だと思います。読み終えた頃には、アートの世界に魅了されているはずです。

「秋」に読みたいエッセイ

誰かの実体験を読むことで、新たな視点を得られること間違いなし!

わたしの、本のある日々
  • 読書
小林聡美

「読書家」ではない。だけど本を読む小林さんの書評とエッセイを収録。選んでいる本は多岐にわたり、これから読む本を探している人にもおすすめ。本と日々の生活について書かれており、読書は人の心を豊かにするのだと感じられます。

たべるノヲト。
松重豊/あべみちこ

ドラマ『孤独のグルメ』でおなじみの俳優・松重豊さんが連載していた食にまつわるエッセイをまとめた一冊。遊び心満載で、独特な言い回しがクセになるはず。あべみちこさんの挿絵を見ながら味を想像するだけでヨダレが出てきます。

ももこの世界あっちこっちめぐり
さくらももこ

本の中で世界旅行を体験したいなら、絶対にこの本がおすすめです。ずっとお腹を壊している旦那さんの話やお土産購入エピソードなど、自由気ままで気取らないさくらさんの言葉選びが秀逸。スペインやアメリカに実際に行ったような気分になれますよ。

どちらとも言えません
  • スポーツ
奥田英朗

雑誌「Number」に連載されたエッセイ。プロ野球、Jリーグ、世界陸上、大相撲などについて、奥田さんの鋭い視点で語られています。スポーツ好きにこそ読んでもらいたい! 愛のある毒舌が光ります。

「秋」に読みたい漫画

「〇〇の秋」にまつわるおすすめ漫画はこちら。

響〜小説家になる方法〜
  • 読書
柳本光晴

ゴミ箱に捨てられていた原稿が、すべての始まりだった――。作家としての才能を見いだされた15歳の響が、文学界で存在感を放ちながら人々の心を動かしていきます。作家たちの苦悩や葛藤、文学部のメンバーとの青春が描かれる唯一無二の作品です。

舞妓さんちのまかないさん
小山愛子

京都の花街にある屋形で「まかないさん」の仕事をしているキヨを中心に、舞妓さんたちの日常のお話。キヨの作る料理に心をほぐされていく舞妓さんたちの姿を見ていると、ほっこりして癒やされます。

ゆるキャン△
  • 食/旅
あfろ

キャンプに魅了された女子高生たちの日常を切り取った作品。あらゆるキャンプ場を訪れながら、その土地の名物を食べたり、ゆったりとした時間を過ごしたり……。おいしそうな料理や登場人物たちのやり取りにほっこりします。

MOGUMOGU食べ歩きくま
  • 食/旅
ナガノ

『ちいかわ』の作者が描く、自分ツッコミくまのおいしいもの巡りの旅。カフカフの焼きまんじゅうやメトメトのこしあんなど、ちょっと変わった擬音もクセになります。

アオバノバスケ
  • スポーツ
学慶人

高身長がコンプレックスで自分を見失っていた中学生の青葉。しかしあるとき、バスケU16日本代表のレオと出会ったことをきっかけに、バスケの世界に足を踏み入れる。試合を生で見ているような高揚感を味わえる漫画です。

いつか死ぬなら絵を売ってから
  • 芸術
ぱらり

ネットカフェで生活をする現代アート作家と、彼の絵を売り出そうとするパトロンの関係を描いた異色作。絵画の価値がどのようにして決められていて、どのように売られるのか? 非常に勉強になります。

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