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黒い睡蓮 集英社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2017/10/20 |
| JAN | 9784087607406 |

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商品レビュー
3.8
35件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
わたしは、年を経て、怖がりになり、ミステリーがあまり得意ではなくなりました…また本を読むのも遅いので…図書館の本でしたが、何回も貸出延長をしました。 正直、いつ読み終わるのか…というくらいの長編でした。 でも、読んでいるときは、ドキドキしました。人物像が明確で、感情移入しやすかったのです。 とくに脇役ですが…シルヴィオ・べナヴィド警部の緻密で熱心な捜査のやり方にいつも尊敬の念を持って読み進めました。 けれども、彼は真相に辿り着けませんでした。 最後まで読み切って、つまり…蓋を開けてみると…作者の意図はそこにあったのか…と唸らされるところが… フランスミステリーの所以なのかもしれませんね。
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2025年7月読了。 モネの睡蓮で有名な農村ジヴェルニーで、モネと女を愛する歯科医が殺された。手がかりとして浮上したのがモネの睡蓮、不倫、子供だった。事件を追うローランス警部は、手がかりを得るために小学校の女教師を訪ねるのだが、これが思わぬ方向へと転んでいく。魅惑的な女教師に...
2025年7月読了。 モネの睡蓮で有名な農村ジヴェルニーで、モネと女を愛する歯科医が殺された。手がかりとして浮上したのがモネの睡蓮、不倫、子供だった。事件を追うローランス警部は、手がかりを得るために小学校の女教師を訪ねるのだが、これが思わぬ方向へと転んでいく。魅惑的な女教師に恋をしてしまったのだ。複数の視点から描かれる事件が思いもよらぬ結末へと収束していく。 これは見事に騙された。ミシェル・ビュッシは以前『恐るべき太陽』を読んで唖然とさせられたが、今作でもその手腕が存分に発揮されている。今回はどんなカラクリだろうと思いながら注意深く読んでいたのだが、まさかここまで大胆にやられていたとは!終盤の種明かしからは、はやる気持ちを抑えながらページを捲っていた。 今作はモネの絵画で有名なジヴェルニーが舞台というのが良い。繊細な筆致で彩られる自然や街の描写が、絵画の世界に迷い込んだかのような幻想的な雰囲気を醸している。それでいて、街に息づく人々のリアルが生々しく描かれることで、ジヴェルニーが虚構でできた箱庭であることに気付かされる。この夢幻と現実のコントラストが不思議な魅力を生み出していた。 そしてなんといっても、今作は多数の視点が入り乱れる構図が魅力的だ。一見して事件とは脱線する方向に進行する三人の女たちだが、彼女らの視点を交えることで事件が重層的に描かれる仕組みになっている。これにより、少しずつ見えたと思った事件の形が次々に姿を変えていき、混沌の様相を呈していくのだ。この混沌に光を与える鍵が、黒い「睡蓮」だ。その意味が明かされた時の驚きと感動といったらなかなか味わえない。実に気持ちよく騙してくれたものだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フランスの作家、ミシェル・ビュッシの邦訳二作目。本当は邦訳順に「彼女のいない飛行機」を読もうかと思ったが、発表当時物議を醸した本作を優先。 モネの聖地である村に住む三人の女性が中心に描かれる。老女、美しい女教師、画家を目指す少女。この三人と、刑事、引退した警視の視点から、村で起こった殺人事件の顛末が語られるが。。。 これぞフランスミステリと言わんばかりの大トリック。ぶっちゃけアンフェアだろうと思う笑。事前情報なしで読むのが正解。 ミステリを読み慣れた人にとっては、なんとなく仕掛けに気づくと思う。その意味では「恐るべき太陽」の方が驚き度は上。ただ意外にも、ラストの余韻が非常に良く、この終わり方は忘れられなくなりそう。少しウルッときてしまった。 中盤の間延びが気になるが、読んで損はない作品。
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