夏のおすすめ読書リスト|夏の暑さを感じられる小説・マンガ 夏のおすすめ読書リスト|夏の暑さを感じられる小説・マンガ

暑い夏の日は、涼しい部屋の中で「夏」を感じられる本を読みませんか?

夏休み、怪談、高校野球など、夏にまつわる本を集めました。

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青春・冒険小説

夏休みや暑い夏の日のまぶしい日々をつづった作品。

この夏の星を見る
辻村深月

コロナ禍に翻弄された中高生たちが、「星を見る」ことで繋がる物語。「いつも通り」が当たり前ではなくなった生活の中で、その年の夏をかけがえのないものにしようと奮闘する学生たちの姿に目の奥がアツくなってきます。

夏の庭 The Friends
湯本香樹実

「死」に興味を持った小学6年生の男子3人は、もうじき死ぬのではないかと噂される「おじいさん」の観察を始め……? 少年たちの純粋さとその成長を描いた、夏にぴったりの爽やかな物語です。

ペンギン・ハイウェイ
森見登美彦

いつもノートを持ち歩き、たくさんの本を読むとても頭の良い「ぼく」は、町の中でペンギンの群れを目撃して……? 森見さんらしいドタバタ劇やコミカルな作風とは一線を画するSFテイストの小説。

夜のピクニック
恩田陸

北高には、全校生徒が夜通しで80キロを歩く「歩行祭」と呼ばれる伝統行事がある。生徒たちが学校生活の思い出を語り合う中、3年生の貴子はある賭けをしていて……。青春のみずみずしさや儚さを感じられる一冊です。

ミステリー小説

合宿、離島、密室など、夏が舞台のミステリー。

自由研究には向かない殺人
ホリー・ジャクソン

イギリスに暮らす高校生のピップは、5年前に起きた殺人事件を「自由研究」として調査する。ティーンエイジャーらしいバイタリティーと行動力で情報を集め、徐々に真相に近づいていきます。

向日葵の咲かない夏
道尾秀介

終業式の日に欠席だったS君の家を訪れたミチオ。声をかけても返事がないため家に入ってみると、S君は首を吊って死んでいた。その後、その友人の死体は消えてしまい――。作品の雰囲気も含めて、残暑の時期に涼みながら読みたい一冊です。

真夏の方程式
東野圭吾

小学生・恭平の宿題を手伝うことになった物理学者の湯川が事件に遭遇。殺人か、事故か。真相究明に乗り出します。「探偵ガリレオ」シリーズの6作目。いつもはクールな理系人間・湯川の新たな一面に触れられます。

屍人荘の殺人
今村昌弘

映画研究部の合宿で紫湛荘にやってきた一行は、緊急事態に見舞われ外に出られなくなってしまう。不安の中で過ごした翌日、メンバーの一人が変わり果てた姿で発見され――。今までにない密室トリックにきっと驚くはず。

怪談・ホラー小説

暑い日に、背筋がゾッとする怖い話はいかが?

近畿地方のある場所について
背筋

行方不明になった友人を探す「私」が、近畿地方の「ある場所」について情報を集めていくホラー作品。断片的な情報が繋がっていき、不穏な気配が近づいてくるさまは見事。もしかして本当の話なんじゃないか? と、読む手が止まらなくなります。

夏と花火と私の死体
乙一

9歳の夏休みに「わたし」は殺されてしまった……。わたしを殺した友達とその兄は、大人たちの追及から逃れることができるのか? 彼らの暗黒の冒険が始まる――。死んだ「わたし」の目線で物語が進んでいくのが斬新です。

京極堂・百鬼夜行シリーズ
京極夏彦

妖怪研究家としても知られる小説家、京極夏彦さんが手がけるシリーズ作品。古本屋「京極堂」を営む中禅寺が謎解き役となり、妖怪にまつわる奇怪な事件を解決していきます。読み応え抜群のホラーミステリーです。

残穢
小野不由美

小説を書いている「私」のもとに、久保という女性から手紙が届く。誰もいない部屋から不気味な物音がする……と。不審な音の謎を、「私」と久保さんが過去をさかのぼって検証していきます。

人間ドラマ

夏を過ごす人々の人間模様。

夏の体温
瀬尾まいこ

夏休みに入院となってしまった小学生を描く「夏の体温」。腹黒いと噂される男子を取材する若き小説家の物語「魅惑の極悪人ファイル」。国語の教科書にも掲載された「花曇りの向こう」の3編を収録。どのお話も、心がほぐれる優しさが詰まっています。

すいかの匂い
江國香織

少女たちの夏の記憶を淡々とつづった短編集。残酷さと儚さの対比が際立った作品で、夏のまとわりつくような暑さやじめじめとした湿度を文章から感じられます。気づけば物語に没頭してしまうはず。

高校野球・甲子園

夏と言えば高校野球! まぶしくも儚い青春が詰まっています。

大延長
堂場瞬一

甲子園の決勝戦。新潟の新潟海浜高校と東京の恒正学園の対戦は、延長に延長を重ね――。試合が進むにつれて熱くなっていく監督や選手たちの姿に胸をうたれます。じりじりとした熱量の高い作品です。

熱球
重松清

ある弱小野球部が、奇跡の甲子園出場を目前に不祥事で棄権になった。彼らに一体何があったのか? 20年後、部員の一人だったヨージが久しぶりにチームメイトに再会。交流をする中で、過去を乗り越えていく姿が描かれます。

戦争・終戦

絶対に忘れてはいけないあの日の記憶。

70年分の夏を君に捧ぐ
櫻井千姫

現代を生きる女子高生と、1945年の広島に生きる少女。めぐり合うことのなかったはずの二人が1日ごとに入れ替わりながら、やがてやってくる原爆投下の日までどう過ごすか、互いに悩み奮闘する姿が描かれます。

地図と拳
小川哲

この作品で描かれるのは、日露戦争直前から第二次世界大戦終結後の半世紀。満洲の仙桃城を舞台に、人々の野心が交錯します。「どんな状況になると人々は大きな争いに行きつくのか?」人類の普遍的な疑問を巡る、重厚な群像劇。

その他の本

まだまだあります! 読んでほしい夏にまつわる本。

写真集 アニメのワンシーンのように。
  • 写真集
AkineCoco

タイトルの通り、まさにアニメのワンシーンのような写真が詰まった一冊。商店街や駅、田園など、ふだん見慣れた風景が爽やかに切り取られています。ながめているだけでワクワクしてきますよ。

おいしいアンソロジー ビール
  • エッセイ
阿川佐和子/赤塚不二夫ほか

読んだらもう、ビールを飲まずにはいられない! おいしく飲むために、自身のコンディションをどう整えるか……!? 著者たちのビールに対するさまざまなこだわりがギュッと詰まっています。

コミック

夏にまつわる本は小説だけにあらず。マンガにも注目です。

光が死んだ夏
モクモクれん

よしきと光は、同じ集落で暮らす幼なじみ。だけど、ある日を境に光が別の「ナニカ」になっていて──。よしきの前にいる「光」は何モノなのか? 集落で起こる事件とは何なのか? じりじりと迫る恐怖を味わえる作品です。

ぐらんぶる
吉岡公威/井上堅二

大学のダイビングサークルに所属する面々が送る、超体育会系ノリの日常を描いたギャグ漫画。ダイビングシーンはほとんどなし! 海の代わりに登場するのは、ムキムキとお酒です。学生時代のテンションを楽しみたい方におすすめ。

おおきく振りかぶって
ひぐちアサ

弱気で卑屈な三橋と捕手の阿部を中心に、部員全員1年生の新設野球部が甲子園を目指す物語。これぞ青春! 読後感もとても爽快です。「野球ってこんなに面白いスポーツなんだ!」と教えてくれます。

あまんちゅ!
天野こずえ

伊豆に引っ越してきた引っ込み思案な「てこ」と、伊豆で生まれ育った天真爛漫な「ぴかり」。スキューバダイビングの魅力にのめり込んだ二人の、キラキラとしたかけがえのない日常を描いた作品です。

この世界の片隅に
こうの史代

『夕凪の街 桜の国』に続き、戦争と広島がテーマの作品。呉市に嫁いできたすずは家族と幸せに暮らしていたが、徐々に戦争の影が見え隠れしてきて……。戦時中を生きた庶民の暮らしぶりが丁寧に描かれます。

サマータイムレンダ
田中靖規

幼なじみの潮(うしお)が海の事故で亡くなったと聞いて、2年ぶりに故郷へ戻った慎平。そこで、島に伝わる「影」の存在について話を聞き――。予測のできない展開に驚愕しっぱなしのSFミステリー。

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