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あの夏が教えてくれた 創元推理文庫
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あの夏が教えてくれた 創元推理文庫

アレン・エスケンス(著者), 務台夏子(訳者)

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あの夏が教えてくれた 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2024/03/29
JAN 9784488136116

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2024/06/04

★5 アメリカの田舎町、知恵と勇気を振り絞りながら生き抜く学生の成長と経験 #あの夏が教えてくれた ■あらすじ 1976年頃のアメリカ田舎町、主人公のボーディは高校一年生。彼は高校生活に馴染めず、いつも同級生から迫害を受けてしまっていた。そんなある日、街で黒人女性が失踪してしま...

★5 アメリカの田舎町、知恵と勇気を振り絞りながら生き抜く学生の成長と経験 #あの夏が教えてくれた ■あらすじ 1976年頃のアメリカ田舎町、主人公のボーディは高校一年生。彼は高校生活に馴染めず、いつも同級生から迫害を受けてしまっていた。そんなある日、街で黒人女性が失踪してしまう事件が発生してしまう。保安官は頼りにしている隣人ホークを怪しんでいる様子。不安になったボーディは失踪事件を調べ始めるのだが… ■きっと読みたくなるレビュー ★5 いい話やったわ… 本作はどこにでもいそうな高校生の成長を切り取った物語です。 彼は街の権力者の子どもたちに目をつけられてしまっており、うまく学園生活に馴染めていない。しかも田舎特有の差別意識が高く、よそ者や黒人たちへの迫害も酷い時代や地域。それにも関わらず、彼は黒人の少女を手助けしてしまったことから、より圧力がかけられてしまうことになるのです。 彼なりに知恵と勇気を振り絞りながら、日々生き抜いてゆく。しかしまだ世の中のことを理解できていないのに、街の事件や問題に巻き込まれてしまうのです。誰しも一度は感じたことがある人生の壁。そして気づき。彼は成長することができるのでしょうか。 本作はストーリーテリングが素晴らしい。序盤から最後まで、じっくりと、でも抑揚をつけながら物語が進行していく。背景にある差別意識の表現も、芯を突いてくる書き方で痛烈。薄っぺらな正義感なんか、簡単に吹き飛んでしまいます。 特に同級生たちとやり合うシーンは、アメリカで本当にありそうなダークな学園風景を切り取られている。日本での学園ヒエラルキーやイジメとも似た陰湿な空気が感じられてたまらなく辛い。 それでも隣人ホークや、引っ越してきた友人トーマス、家族との関係性に救われる。ホント誰と一緒にいるかというのは、人生において大切なんですよね。 そして物語の中盤、パーティで女性と関わるシーンがあるのですが、もう胸が張り裂けそうですよ。このシーンだけでも、この本を読む価値があるってくらい脳天が割かれました。今までだったら決してできなかった行動を彼は起こすのですが、はー…私も自分の高校時代を思い出してしまいました。 終盤には少女失踪、そして主人公パーティにとって重要な秘密が明かされる。怒涛の展開にはなるのですが、真相自体は決して派手ではない。読み終わると、涙がでてしまっていましたことに気づきました… ■ぜっさん推しポイント 人が犯罪を犯してしまう根本的な原因は3つしかなく、幼年期の愛情不足、青年期の成長不足、成人期以降は貧困であると言われています。 主人公パーティがこの街に住み続け、愛のある人からの助けもなく、そして邪な仲間たちとも懐柔していたら、果たしてどんな人生を送ることになったのだろうか。犯罪に手を染めることになってしまうのは、想像に難くない。彼にとって「あの夏が教えてくれた」ものは、どんな宝石よりも価値のあるのでしょう。 私の息子たちも、いま青年期をむかえています。知恵や知識は学校で教えてくれますが、生きることについてはまだまだ経験不足。私に何ができるか分かりませんが、いつも近くにいて、話を聞いてあげることが重要なんだと思いました。

Posted by ブクログ

2024/06/03

あの名作の3作品を読んだあとにこちら! 自伝的な小説かと思ってたら 違うようで、 でもあの、切ない劇的さは健在で。 解説に書いてあった通り 36章の最後の文章に尽きる!

Posted by ブクログ

2024/05/22

〜偏見はあるに決まっているんだ。大事なのは、その本能を理解し、それと闘うことなんだよ〜 驚いた! 先日読んだ月村了衛さんの『対決』にも似たような言葉が書いてあった 方や日本人作家が女性差別について書いた物語、方やアメリカ人作家が人種差別について書いた物語 まず闘うべき相手は...

〜偏見はあるに決まっているんだ。大事なのは、その本能を理解し、それと闘うことなんだよ〜 驚いた! 先日読んだ月村了衛さんの『対決』にも似たような言葉が書いてあった 方や日本人作家が女性差別について書いた物語、方やアメリカ人作家が人種差別について書いた物語 まず闘うべき相手は自分自身なのだ 2つの物語はそんなことを訴えているのではないだろうか 誰の心にも「差別」は潜んでいるのかもしれない、それはある意味自分を守るところから発しているとも言えるからだ 自分といや自分たちと違うものを恐れ遠ざけるために過剰に攻撃的になっている そんなところから「差別」は生まれているかもしれないのだ 「差別」を憎み、「差別」を無くすためには、誰の心にも「差別」の種はあると認め、それがムクムクって育ってきそうになったときに、それと向き合い闘うことが大事なんじゃないだろうか もし、闘い方がわからないと言うならばこの物語を読めばいい 後に冤罪者を救う弁護士となる15歳の少年ボーディが闘った夏が教えてくれるはずだ

Posted by ブクログ

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