ブックオフ公式オンラインストアで2011~2020年の小説売上データをすべて集計!
ジャンルごとにランキングで200タイトルご紹介!
ベストセラーとはまた少し違った小説がランクインしてるかも!?
また、惜しくもランキング外になってしまいましたが、
本好きのスタッフが自信をもっておすすめする小説も50タイトルご紹介!
東野圭吾さんのミステリーの中でもページ数が多く、読み応え抜群です。別々で描かれる少女と少年のストーリーが一つに重なるとき、それまで張り巡らされた伏線がいっきに回収され、気持ち良い作品です。
失踪した関根彰子を捜すため、彼女と関わった人々の証言を集めていきます。しかし彼女の人生を掘り進めていくにつれ、はっきりするどころか、どんどんあやふやになっていき……。行きつく先は「こうして終わるのか!」と思わず叫んでしまうラストです。
「本屋で一冊の広辞苑を強奪する」。冒頭を読んだ時、「陽気なギャングシリーズ」のようなクライム・サスペンスかと思いましたが、違いました。これは巧妙に仕掛けられた叙述トリックを使った最上のミステリーです。
5つの短編の登場人物が、時間軸を超えてリンクしているのが東野圭吾さんらしさを感じました。ラストの「手紙」が自分に向けられたものと思って読んでみると、また明日も頑張ろうと思えます。
高校卒業前に徹夜で80km歩く「歩行祭」のお話です。青春群像劇が得意な恩田陸さんは、ただ歩くだけのイベントを長編ドラマにして面白く描きます。読後には、時に喜び、悩んだあの頃がよみがえります。
この一冊の辞書に、どれだけの人の情熱や努力、そして人生が注がれているかを考えさせられる作品です。最近は分からない言葉が出てくるとネットで調べてしまいますが、たまには辞書を引いてみませんか。
強大な国際石油資本を相手に、日本とイラン両国の国益と経済的独立を賭けて臨む。アバダン出港のシーンは手に汗握る面白さです。実話をもとにしたフィクションですが、モデルとなった出光佐三氏の生き様に感服です。
主人公の「先輩」と、先輩が恋する「彼女」のお話です。場面が頻繁に変わるので、一人称の「私」が先輩と彼女のどちらを指すか意識しながら読み進めたいところ。読後は不思議な気持ちになるファンタジーです。
ほぼすべての本を取り締まろうとする組織から、自由に好きな本が読める図書館を守ろうとする「図書隊」の戦いと日常を描きます。そういえば毎週ワクワクしながら図書館に通ったっけ。そんな気持ちを思い出させてくれるシリーズです。
『塩の街』『空の中』『海の底』の3部作。特におすすめしたいのは『海の底』。正体不明の巨大なエビ? ザリガニ? が人々を襲うというぶっ飛んだ開幕から始まり、ラストまで目が離せない一冊です。
ショートショートSFの第一人者、星新一さんの代表作。表題作の『ボッコちゃん』はバーで働く女性型ロボットと、彼女に恋する男性客のお話で、最後には少しぞっとする結末が……。お気に入りのストーリーを見つけてみませんか?
戦国時代、瀬戸内海を牛耳る村上海賊の跡継ぎとなったのは20歳の娘・景でした。随所に文献や史料の名前がぽんぽんと出てくるあたり、作者の知識の豊富さに恐れ入ります。ストーリー後半の盛り上がりに注目です。
司馬遼太郎さんというと『坂の上の雲』や『竜馬がゆく』のように巻数の多い作品が有名ですが、この『燃えよ剣』は上下巻なので司馬初心者にもおすすめです。江戸末期の新選組の活躍を描いた傑作です。
一生をかけた大事業に誰しも憧れますよね。まるで青春群像劇のような読後感で、登場人物の一人ひとりに共感できます。それだけに、主人公に協力した仲間たちが年老いて一人また一人と亡くなっていくのがやるせないです。
難攻不落といわれる忍城。城主の成田長親は領民から「のぼう様」と呼ばれているが、この男は一体どんな人物なのか……? 史実とフィクションが織り交ぜられており、痛快な本作は、歴史が苦手な人でも読みやすい作品です。
歴史小説というと難しい言い回しが多いという先入観がありますが、この本は明治維新後が舞台なだけあり、現代の言葉に近くスラスラと読めます。ぜひ手元に置いて、じっくりと読みたい作品です。
下請けの中小企業が、自分たちを追い詰めようとする大企業を相手に立ち向かう様が爽快です。また登場人物が多いものの、主人公の佃社長と彼を取り巻く人々それぞれの個性がはっきり描かれているので難なく読める作品です。
『オレたちバブル入行組』を1作目とする「半沢直樹シリーズ」です。悪者をとことん懲らしめ、巻を追うごとに出世していく半沢の姿は読んでいてとても気持ちが良く、まるで時代劇を見ているようです。
「ルーズヴェルト・ゲーム」とは、野球好きだったルーズヴェルト大統領の言葉に由来し、野球は8対7でゲームセットするのが一番面白いことを意味します。それを冠した本作は、野球と企業経営を絡めた作品です。
【地味なクラスメイト】の僕と余命短い女の子との恋模様を描きます。主人公の視点から語られますが、他の登場人物の心理を巧みな手法で表していたのが斬新でした。そして衝撃のラストにも注目です。
主人公さやかと「植物オタク」との恋愛ストーリーです。普段目にしているけど特に意識していなかった野草の魅力がふんだんに盛り込まれ、近所の野草を観察したり採取したりしたくなる興味深い内容です。
「自衛隊シリーズ」のスピンオフ短編集です。表題作の『クジラの彼』は、海上自衛隊員とOLとのラブストーリー。職業柄、会いたいときも会えない、連絡したいときもつながらない。そんなもどかしい恋愛模様が胸を締め付けます。
さまざまな恋愛の形を描く11のショートストーリーです。重いものから切ないもの、クスッと笑えるもの、温かい気持ちにさせてくれるものなど、バラエティ豊かで、どの話も違った読後感を抱かせてくれます。
SF要素を含んだ恋愛小説です。最後のカウントダウンのシーンがただひたすら切ないストーリーです。読み終わったら、今度は彼女目線で再読することをおすすめします。また違った気持ちになれますよ。
36歳独身、コンビニバイト歴18年の恵子が主人公です。誰しもが自分を「普通」だと思い、「普通じゃない」ものと関わりあわないようにします。でもその「普通」って誰が決めたのでしょう。そんなことを深く考えさせられる作品です。
15歳の少年が家出をし、たどり着いた先で様々な人と出会い、交流を深めていきます。同時並行で、謎の老人「ナカタさん」のストーリーも進みます。少年とナカタさんがどう交差するのか、その目で確かめてみませんか。
これはミステリー? ファンタジー? 性別も違えば、性格もライフスタイルも全く違う二人の世界がどこで重なるのかワクワクしながら飽きずに読み進められます。文章のディティール、言葉の表現の巧みさは流石の一言です。
三島由紀夫の代表作です。金閣寺焼失事件の犯人の動機が「美への反発心」であったことに着眼・取材、のちにフィクションとして発表した作品です。驚きの展開、迫力のある描写、美しい文体。三島初心者なら、まずはこの作品からおすすめします。
全世界でベストセラーのファンタジー小説。子どもだけでなく大人が読んでも本当に面白いです。「1巻のあの記述が7作目のここで出てくるのか!」など様々な伏線があるので一気に読むのがおすすめです。
とある施設で暮らす2人の少年少女が主人公です。SFのようなストーリーでありつつも、「ヒトが人として生きるとはどういうことか?」という倫理観を浮き彫りにしている快作です。
宝物を求めて旅を続ける羊飼いの少年の話です。旅の途中、様々な困難に見舞われますが、それでもあきらめずに進んでいく少年の姿や、少年の語る言葉に、はっとさせられる作品です。
後半、あまりに辛い展開に本を閉じたくなるかもしれません。しかし目を背けず、主人公の辿った運命を見届けましょう。「今の自分で生まれたこと」には必ず意味があるんだと思わせてくれる不朽の名作です。
全編にわたってアレックスがかわいそうな小説です。監禁されているところも悲惨で、脱出した後も残酷です。ラストは幸せになってほしいと期待をしますが、衝撃の結末に驚きを隠せません。
目覚めるとそこは見知らぬ土地で、最後の一人になるまで殺し合いをするデスゲームに参加させられることになります。怖いのは、極限状態の人間が発する台詞。サバイバルホラーの傑作です。
ジャングルの調査から帰ってきた恋人が「天使の囀り(さえずり)が聞こえる」と言い出して……。未知の病原体という目に見えない存在が、身近にも存在するかもしれないと思うとなお恐怖を感じます。寄生虫と大浴場が怖くなる作品です。
ファンタジーホラーの傑作。表題作の『夜市』と『風の古道』の二編が収録されています。『夜市』は妖怪たちが店をかまえる市場でのお話。おどろおどろしい導入からは想像もつかない感動的で切ない結末が待っています。
西尾維新さんの代表作。「怪異」と呼ばれる存在にまつわる青春ストーリーで、SFありミステリーありの伝奇小説です。コミカルな空気に終始せず、しめるところはしっかりとしめる、メリハリのきいたシリーズとなっています。
登場人物が魅力的! 俺TUEEE主人公キリト、ちょっとツンツンしているアスナ、お兄ちゃん思いの妹、一途で不器用な鍛冶屋の娘、などなど……。サブキャラクター一人ひとりにも物語を感じるつくり込まれた快作です。
バトルと複雑な設定が好きな方におすすめです。圧倒的スケールと緻密な設定のバトルアクション。科学と魔術、超能力と魔導書など相反する設定を取り込んだ最高傑作がこちらです。
これを読まずにラノベは語れません。すべての方へ自信を持っておすすめする超傑作です。こういう非日常が現実になって、ハルヒのような周囲をぐいぐいと引っ張るリーダーがいたら面白いですね。
王道ライトノベルの要素を持った作品です。設定として、独自の魔法体系を築き上げ、世界情勢、社会的背景、生活文化など、深くしっかりつくり込まれています。Web小説として成功している作品の書籍化なので間違いありません。