俺ではない炎上 の商品レビュー
主人公のなりすましアカウントに女子大生殺害の写真がアップされた。情報は拡散され、犯人として仕立てられていく。誰が見ても犯人であろう主人公は、逃げるしか術はなかった。 四人の登場人物の視点により物語が進んで行く。どうなるのか気になりページをめくる手が止められない。 伏線回収が素晴...
主人公のなりすましアカウントに女子大生殺害の写真がアップされた。情報は拡散され、犯人として仕立てられていく。誰が見ても犯人であろう主人公は、逃げるしか術はなかった。 四人の登場人物の視点により物語が進んで行く。どうなるのか気になりページをめくる手が止められない。 伏線回収が素晴らしい。読者の思い込みをうまく利用された。 インターネットの情報の怖さ、自分は悪くないの責任転嫁。現代社会の問題点を使って、実際に起こり得るかもと恐怖を覚えたがとても面白かった。
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「6人の嘘つきな大学生」を読んだ時も思ったけれど、読みやすくて上手い とても緻密に考えられていて面白い作品でした ただのよくある逃亡劇だけだったとしても十分楽しめる内容だったと思います 「こんな人いるな、この考えわかるな」って思える多方面の人々を登場させて絡ませていくのが巧みでし...
「6人の嘘つきな大学生」を読んだ時も思ったけれど、読みやすくて上手い とても緻密に考えられていて面白い作品でした ただのよくある逃亡劇だけだったとしても十分楽しめる内容だったと思います 「こんな人いるな、この考えわかるな」って思える多方面の人々を登場させて絡ませていくのが巧みでした
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追われるスピード感、誰がどう見ても「俺」が犯人でしかない状況でのしてない証明の難しさ、ふだんどう人と関わっているか、どう見られているか…… 疑心暗鬼になる中で信じられるものは何か、驚きの犯人、作者の見せ方がうますぎて本当にわからなかった!笑 ⚠️以下ネタバレ含む全体のあらすじ覚書⚠️ 背表紙あらすじ↓ 外回り中の営業部長・山縣泰介が帰社する と、社内の様子が変だった。 どうやら泰介が「女子大生殺害犯」であるとされて、すでに実名、写真付きでネットに素性が晒され、炎上しているらしい。まったくの濡れ衣だが、Twitterで犯行を自慢するアカウントは実に巧妙で、見れば見るほど泰介のものとしか思えず、誰一人として無実を言じてくれない。会社も、友人も、家族でさえも.......。 ほんの数時間にして日本中の人間が敵になり、誰も彼もに追いかけられる中、泰介は必死の逃亡を続ける ______________________________________ ここから私的まとめ&ネタバレがっつり 数人の目線で語られるが誰目線か毎回先頭に書いてあるためわかりやすい 登場人物 住吉初羽馬(すみよししょうま) 意識高め大学生 山縣泰介 大帝ハウス社員 野井(泰介の部下) 青江 大帝ハウスの取引先、株式会社シーケンLIVE(リブ)の営業 淡々としていて泰介からはやる気、馬力が無いと思われている 芙由子 泰介の妻 夏実 泰介の娘 堀健比古(ほりたけひこ) 警察 六浦(むつうら) 警察 住吉はサークル仲間のRTで流れてきた、夜の公園での殺人現場の写真が本物ではないかと疑いアカウントを確認。10年前から運用されている垢でリアリティがある。RTすると瞬く間に広がり11万5千RTされるまで広がる。どうやら近所らしい。炎上からの本名勤務地まで拡散されている。 営業の帰りに他人から見られ撮られる、帰社すると呼び出されTwitterのアカウントについて聞かれなんと自宅待機に。渋々帰るも人だかり、警察を呼ぶも疑われホテルに身を潜める。 オフィスから持ってきた中に逃げきれ、と謎の番号が書かれたセザキハルヤという人物からの封書があった 夏実小学5年生、先生から父の騒動を聞かされる 荷物を取りに夜帰ると、郵便受けに鍵がある、随分と使ってない倉庫の鍵だ 開けるとそこには袋に入った女性の頭部があった、野次馬に見られていた為逃げる 泰介目線では容疑者などいない、自分は好かれるだ、人望もある、飲みに誘えば部下は来る、好きなゴルフのコンペをひらけばぜひ誘ってほしいと言われる、上司からの信頼もある、なぜ。 警察からの電話、確実に呼び出しである。 封書の言葉を思い出し、逆探知等を恐れ携帯を置いたまま走る……
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確かに伏線だな〜!って読み返すとわかってやられた。それぞれのTwitterアカウントが少し本編に関わるのかと思って読み込んだけど賑やかしでそれだけ残念。娘の年齢とか名前とかフェアに騙されて楽しかった。ら抜き言葉は使わない、って大事にしてきた軸を信用の理由にするところに痺れた。最後に主人公がまた察せない人に戻るのかと思いきや(悪いところはあったにせよ事件的には被害者なのに)成長していて、こんなテーマなのに読後感が悪くないのもよかった。
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一気に読めた。 主人公は自分で人望があるとか言うから人望なさそうだなって思った。 最後の最後でやっと気づいた。
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ある日突然、「女子大生殺害犯」とされた男。 既に実名・写真付きでネットに素性が曝され、大炎上しているらしい。 まったくの事実無根だが、誰一人として信じてくれない。 会社も、友人も、家族でさえも。ほんの数時間にして日本中の人間が敵になってしまった。必死の逃亡を続けながら、男は事件の真相を探る。 「六人の嘘つきな大学生」が面白かったのでこちらも。でも、個人的にはそこまで好きになれなかったかな。 スピード感あり、SNSが主人公を追い詰めるさまはハラハラして引き込まれたのですが、主人公のダメ具合にドン引き。エリート意識の塊で、おごりたかぶっていて、謙虚さが感じられない。 大っ嫌いなんですよね、こういう人(笑) 自分自身も、改めて謙虚でいなければ、常々意識しようと思わせてくれました。 作品としての評価は普通です。叙述トリックも普通。
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タイトルだけ見て社会派小説かと思ったら 上質な社会派〝ミステリー〟でした。 SNSが発達して誰もが自分自身の「正義」を発信することができる現在にはあり得ることだなと思える。社会派的は側面はとても怖い内容でとにかく逃げる事しか出来ないのはなるほどなと。そして自分の正義を押しつけることで周りの正義とぶつかる事は当然あるし、それがパワハラとして表に出ないまま鬱憤として積もっていくのもよくある事。身につまされる。 自分とその周りだけならともかく、それがいわゆる「炎上」状態になると数の暴力で個人としては抗うことが出来ないのも怖いところ。作中の様に逃げる事しか出来ないよな〜って思う。 そんな側面もありながらミステリーとしてもとても良く、楽しく読めました。 ただ、犯人の動機は本書の筋である部分からなるほどと思ったり、やっぱりちょっと弱いかもとおもったり。
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六人の嘘つきな大学生が面白かったので、こちらも手を伸ばした。 ゴールデンスランバーみたいな逃亡劇がハラハラドキドキ、救いようがない展開だけど主人公どうなるんだ?と思ったが、徐々に怪しい人物が出てくる。最後まで時間軸の仕掛けに気付かず、ミスリード。何回か読み直してやっとすっきり。笑...
六人の嘘つきな大学生が面白かったので、こちらも手を伸ばした。 ゴールデンスランバーみたいな逃亡劇がハラハラドキドキ、救いようがない展開だけど主人公どうなるんだ?と思ったが、徐々に怪しい人物が出てくる。最後まで時間軸の仕掛けに気付かず、ミスリード。何回か読み直してやっとすっきり。笑 浅倉秋成さん、さすがすぎる。。 主人公然り、自分が正しいと思って生きてきたことをメタ認知できれば、周囲との関係を見つめ直すきっかけになるなと思った。家族、仕事、友人関係も良い方向に向かいそうなハッピー?エンド。
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登場人物目線の進行で物語が進んでいく。途中なぜ、なんでっていう思いがいっぱいあったけど見事な伏線回収。 終わってすっきりしました。 状況証拠だけで追いつめられる怖さとだれも信用できない気持ちがとても怖いと思いました
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