俺ではない炎上 の商品レビュー
さすが浅倉秋成さん。見事な伏線回収ですね。 身に覚えのない罪を着せられて、勝手に炎上している。SNSが普及している今は怖いですね。 また今作のテーマである「自分でない」「自分は悪くない」という、ある種皆んなが心の中にある負の部分にもスポットが当たっていたのも面白かったです。 ど...
さすが浅倉秋成さん。見事な伏線回収ですね。 身に覚えのない罪を着せられて、勝手に炎上している。SNSが普及している今は怖いですね。 また今作のテーマである「自分でない」「自分は悪くない」という、ある種皆んなが心の中にある負の部分にもスポットが当たっていたのも面白かったです。 どこか皆んな自分で責任を負いたくない、自分以外のせいにした方が楽というマインドを持っています。 ですが、それに向き合えるかどうかで人の性格ってでるんですね。 どんでん返しが起きた時に、本当に初めは理解ができませんでした。とっても好みのミステリーでした。
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巧妙なミスリードに感服。 まさかの展開にページをめくる手が止まらなかった。 作者の他の作品も是非とも読みたい。
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何事も自分に非はないと決めつけてかかるのは良くないという話。 序盤、中盤、終盤どこをとっても飽きさせない展開になっており、一気に読めました。
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読んで感じたことは、「情報を鵜呑みにしないこと、ネットリテラシーを身につけること」「他責思考にならないこと」「自己評価と他己評価を正しく認識すること」。 特に3つ目については、主人公目線で語られると、まさか家族や職場から悪く思われているなんて感じず、そのギャップに衝撃を受けた。「...
読んで感じたことは、「情報を鵜呑みにしないこと、ネットリテラシーを身につけること」「他責思考にならないこと」「自己評価と他己評価を正しく認識すること」。 特に3つ目については、主人公目線で語られると、まさか家族や職場から悪く思われているなんて感じず、そのギャップに衝撃を受けた。「好かれているだろう」「うまくやっているだろう」と自惚れないように、周りに目を配って自分の像をきちんと捉えることを大事にしたい。
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スピード感溢れるストーリーと、巧みな構成にページをめくる手が止まらなかった。 作者さんの前作でも感じたけど、やっぱり心理描写が独特かつ的確で読んでいて気持ち良い。 他者から見た自分の姿、世代間ギャップ、SNSの闇など様々な要素を絶妙な塩梅で落とし込んでいて面白かった。 読了 9...
スピード感溢れるストーリーと、巧みな構成にページをめくる手が止まらなかった。 作者さんの前作でも感じたけど、やっぱり心理描写が独特かつ的確で読んでいて気持ち良い。 他者から見た自分の姿、世代間ギャップ、SNSの闇など様々な要素を絶妙な塩梅で落とし込んでいて面白かった。 読了 9月20日
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嘘うき大学生が面白くてこちらも読んでみた。 うーーーんミスリードをさせるために色々無理があったかなあ。読み終わった後も少しモヤモヤ。 ・娘は塾に→資格試験だとしても、塾って言うか? ・小さな子供→えばたん二十歳超えてるよね。 ・お父さんにネットの良さを伝えるためにアカウント開設→そのような思考になるだろうか。ネットで痛い目に遭って、ネットに嫌悪感のあるお父さん、虐待まがいのことをしてきたお父さん、・・・に、ネットで友達作ってあげようって思うかな? そして犯人の動機が弱い。 逃走劇はハラハラしたので◎
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「みんな、自分は悪くない、ってことしか、つぶやいてなかったんだよ。」 女子大生殺人犯の濡れ衣を着せられた平凡な会社員・山縣泰介の逃亡劇。まんまと作者の意図に嵌り、最後まで真犯人がわからず。『六人の嘘つきな大学生』もそうだったけれど、朝倉さん、構成が巧みだなぁ…! 今のSNSが、あっという間に冤罪を生み出す様はとてもリアル。そして、SNS上の人々への皮肉は、家族にも、被害者である主人公にさえも、同様に向けられてしかるべきことが、事件を通じて浮き彫りになる点も、身につまされる。他人事と笑っていられない恐ろしさ。
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浅倉秋成さんの巧みな描写トリックに心躍らされた。4つのパートがあることによって、物事を多角的に考えられるから飽きずに面白かった。自分の読解力不足かもしれないが、後半は展開が速すぎてついていけない部分があったかもしれない。
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ネット社会の負の面が、次々と深刻な問題を起こしている現代社会。 フェイクニュースや正義を振りかざした誹謗中傷、それに便乗した炎上現象。 誰もがネットに晒されかねない、そんな時代に、この小説が一石を投じた。 覚えにない人殺しの犯人にされ、ネット上に拡散された主人公。全くの濡れ衣だが...
ネット社会の負の面が、次々と深刻な問題を起こしている現代社会。 フェイクニュースや正義を振りかざした誹謗中傷、それに便乗した炎上現象。 誰もがネットに晒されかねない、そんな時代に、この小説が一石を投じた。 覚えにない人殺しの犯人にされ、ネット上に拡散された主人公。全くの濡れ衣だが誰も信じてくれず、警察から追われる恐怖に、ひたすら逃げるのみ。 主人公の視点ばかりでなく、彼と関係の無いネット大学生、殺人事件を追う刑事、それに主人公の娘の視点を組み合わせ、複層的なミステリーになっている。 主人公もただ善良なだけでなく、ハラスメントも明るみに出て、家族からも不信感を抱かれる。 スピード感溢れる逃走劇に、どんでん返しもあり、最後まで楽しめるエンターテイメント。 主人公の妻の言葉に救われる。 「主人は強引な人でしたが、すべての人間にきちんと敬意が払える人でした。自分に厳しいがゆえに、他人にも厳しいだけ。ようやく、それを思い出せました」
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