安倍晋三 回顧録 の商品レビュー

安倍晋三(著者),北村滋(監修),橋本五郎,尾山宏

2023/05/06

他国首脳についての人物評が面白い。トランプが人間臭い憎めない男に見えるし、オバマが感じ悪い男に思えてくる。
パレスチナ問題和解に向けた案とその打診が行われていたというのには驚いた。実現していたら、それこそ本当に歴史に残る事となったろうに。

2023/04/29

特段支持していたというわけではないが、安倍さんが成し遂げた功績の大きさを改めて感じた。偉大な政治家を失ったことを、改めて痛感。
最も印象に残ったのは、外国の要人とのコミュニケーション。野田さんが追悼演説で語ったように、猛獣たちの懐に入る天性のコミュニケーション能力は、唯一無二のものであったと思う。
巻末には追悼演説、弔辞が全文掲載されており、改めて目頭が熱くなった。

2023/04/27

　安倍さんが、自分の言葉で政治の裏側を分かりやすい表現で語っており、リアルな政治の世界を感じられた。
　当然本書に書かれていることが全てではないことは分かるが、飾らない言葉で書かれており、当時の政局のリアルが伝わってくると共に、ある程度、嘘偽りのないであろう安倍さんの本音を感じられた。
　安倍政権に対しては賛否が別れるが、安倍さんの思いを活字として読み返してみると、個人的には安倍さんの理路整然とした分かり易い物言いと、特に外交安保のぶれない信念が長期政権につながった要因であったと思えた。
　政治分野では、自分の興味に直結する分野と全く興味の範囲外にある分野が二分され、読み進めるのに苦行な箇所もあったが、普段あまり触れることのない政治のリアルを感じられる本書は、現代政治を見る上で大変参考になった。

2023/04/20

軽いなぁ！
個人的キャラクターを描くのはいいけど、
何とかでしょうばかりだよね　　
こんなんでいろんな事が決まって行くんだろうか？

2023/04/20

憲政史上最長の安倍政権を運営していく中で、安倍さんがどのような考えのもと意思決定を進めてきたのか、その一端を知ることができる。また、政権運営で批判を浴びた事案について背景経緯を知ることができた。
一問一答形式で非常に読みやすい。

2023/04/18

控えめに言って最高です。
安倍さんは外交に強いという記事をよく目にしていましたが、これはどうやらマジみたいです(笑)

（北朝鮮がミサイルを発射）
トランプ「おれなんて言えばいい？」
安倍「日本を100%信頼していると言ってくれ」
トランプ「わかった！」

（トランプタワーで２人で会食中）
トランプ部屋の明かりを消しケーキを持って来て
ハッピーバースデーを歌い出す（ちょうど安倍さんの誕生日付近）

（トランプが頻繁に電話してくる）
安倍「真面目な話は最初の15分だけ。後の1時間はずっとゴルフなどの雑談で、同席していた官僚も困惑していました。」

友達か！！！！！笑

他にもたくさんの国の首脳陣とのやりとりが掲載されており、非常に興味深い内容でした。
やはり国のトップといっても１人の人間なんだなと感じました。

その他にも財務省の増税圧力への抵抗やモリカケ問題、桜を見る会、どういう過程で「令和」になったかなど盛りだくさんの内容です。

※かなり分厚いですが、会話形式で展開されており、非常に読みやすいです。

2023/04/16

昔の私は安倍元総理長い事首相を務めている、そんな感じてしか見ていませんでした。しかし最近はある程度政治に興味があり、暗殺の件もあり本当に惜しい人を亡くしたなと思っていました。その時にこの本が発売されこれは真っ先に読みたいと思いました。安倍元総理は日本の為に色々と戦ってくれました。もちろん全てが上手くいったとは思ってないと本人も仰っていましたが、それでも民主党政権よりは遥かに良い日本を作ってくれました。経済復活を優先としながらも外交や国防にも力を入れて政治をやっておられ、特に消費増税についての財務省との戦いは大変だったろうなと思います。本当に惜しい人を失った。ご冥福をお祈り申し上げます。

2023/04/10

世代によると思うけれど、リーマン・ショック後、東日本大震災後に就職活動をしたときの閉塞感を知っている身からすると、日本は大きく変わったと思う。その時にどういう思いで政策を動かしていたのか、詳細に述べられている。賛否両論ある政治家だと思うが、戦後最長の政権を築いたのは建てではないし、耳の痛い質問にも実直に答えている

2023/04/15

自分が安倍政権を評価するか否かを別に、この一冊を通じて、安倍氏の首相在任期間における国家観を見れたことに大きな意義を感じた。

2023/04/05

まさに目の前で安倍元総理が語ってるかのごとく書かれている一言一言が活き活きとした言霊となって私に迫ってきた。
じっくりじっくりその言霊を噛みしめながら大きな喪失感に苛まれた。
しかし、同時にまさに命を削って国益の為に尽力した安倍元総理の遺志を受け継ぐ勇気が湧いてきた。
事あるごとにページをめくることになるであろう良書である。