安倍晋三 回顧録 の商品レビュー
読了後の感想は「寂しくて悲しい」。読み始める前よりもその気持ちが深まってしまいました。 インタビュー本ということもあり、安倍さんが声を思い出しながら読み進めました。 巻末には、キッシー、麻生さん、ガースー、野田元総理の弔辞が全文載ってるんですよね。寂しさのあまり全部読んでしまっ...
読了後の感想は「寂しくて悲しい」。読み始める前よりもその気持ちが深まってしまいました。 インタビュー本ということもあり、安倍さんが声を思い出しながら読み進めました。 巻末には、キッシー、麻生さん、ガースー、野田元総理の弔辞が全文載ってるんですよね。寂しさのあまり全部読んでしまって夜中に大号泣ですよ。一国民でさえこの悲しみと喪失感なのに、力を合わせ共に頑張ってきた人たちのそれは、どれほどだったでしょうか。そう思うと泣けて泣けてしかたなかったです。
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「安倍晋三回顧録」、2023.2発行、472頁。橋本五郎氏、尾山宏氏が2020年10月から2021年10月まで、2hx18回、合計36hのインタビューをまとめたものです。2006.9~2007.9、90代内閣総理大臣。2012.12~2020.9、96代内閣総理大臣。2022.7.8没。
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故安倍晋三元首相へのインタビューを中心とした回顧録。首相在任期間を追う形で、その時々の思い、決断の過程、自身を取り巻く環境などを存分に語られている。亡くなられたばかりで、政治家としての評価はこれからの歴史の中で定まっていくのだろうが、現時点では戦後最大級の政治家の一人として確実に...
故安倍晋三元首相へのインタビューを中心とした回顧録。首相在任期間を追う形で、その時々の思い、決断の過程、自身を取り巻く環境などを存分に語られている。亡くなられたばかりで、政治家としての評価はこれからの歴史の中で定まっていくのだろうが、現時点では戦後最大級の政治家の一人として確実に名前を連ねる存在だったと言えると思う。毀誉褒貶の多い政治家であったが、これほどまでに日本の国益を考え、日本人のことを思い、政治にあたってくれている政治家がどれほどいるのだろうか。政治信条に関係なく、間違えなくそのように評価できる存在だったと思う。特に外交面での努力や取り組みは普段マスメディアからあまり伝わってこないものが多かったように思う。ここまでいろんな国の首脳と関係を築き、外交を展開していたとは本当に驚きであった。 当たり前のことを当たり前のようにやることが本当はとても難しいということは、人生や歴史から学ぶことの一つであるが、それが正に体現された首相在任期間だったのだと思う。いろんな政策や法案、選挙結果に支持率が上下しながらも、それらの順番をパズルのように組み立て、実行していく様は見事としか言いようがない。 首相を退任して間もない時期のインタビューをまとめたものなので、おそらく本音を語っていない部分も多くあるのではと推察されるが、本人亡き今、それを聞くことができないのが本当に惜しまれる。 日本の政治に少しでも興味があるのならば必読の一冊と言える本である。
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政治家ですので全てがクリーンとは思っていませんが、日本の為に戦った安倍さんに感謝しています。 安倍さんが首相だった時代に生きたので回顧録であり、歴史書として読めました。
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憲政史上最長の在職期間(7年8か月)となった安部晋三内閣総理大臣の回顧録。一方当事者のものであることを差し引いても政治の裏側を垣間見れるものになっていると思う。長く国家の舵取りをした人物なので歴史の法廷に永遠に立ち続けなければならない(野田佳彦元首相)。
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政治の裏側がこんなに複雑だったとは! 財務省強すぎてやばいな! 当時は思わなかったが 安倍さん以上の総理はなかなか現れないだろう 僕も 叩かれて叩かれて強くなる鍛造品 を目指します
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回顧録というより回顧インタビュー記録という形で一つ一つのトピックに関する内容は少し薄めかもしれないけどそれが逆に気軽に読みやすくはなっている。 総理大臣という立場の人がこんなようなことを考えて行動しているのか、というなんとなくのイメージが少しは感じられる。そして政治家の選挙に関す...
回顧録というより回顧インタビュー記録という形で一つ一つのトピックに関する内容は少し薄めかもしれないけどそれが逆に気軽に読みやすくはなっている。 総理大臣という立場の人がこんなようなことを考えて行動しているのか、というなんとなくのイメージが少しは感じられる。そして政治家の選挙に関する勝敗の感覚が1番の基盤にあるということも。暗殺によって統一教会が持っていた政界への影響力がようやく糾弾されるようになったことを考えるとその死は無駄でなかったとも感じるが、それでも一時代を築いた政治家であったなあと思う。生きていてプーチンのウクライナ侵攻を見たら何をいっただろう。
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超大作。刊行してくれて本当にありがとうという気持ちでいっぱいになりました。悔しくも凶弾に絶たれてしまった2022年。戦後最長の総理大臣を経験した人間の回顧録というのは本当に価値のあるものです。この本からでしか知り得ることのできなかったさまざまな背景など大変興味深かったとともに、国...
超大作。刊行してくれて本当にありがとうという気持ちでいっぱいになりました。悔しくも凶弾に絶たれてしまった2022年。戦後最長の総理大臣を経験した人間の回顧録というのは本当に価値のあるものです。この本からでしか知り得ることのできなかったさまざまな背景など大変興味深かったとともに、国とは何かを考える良いきっかけをもらいました。
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親安倍のみならずアンチ安倍でも読むべき一冊。 憲政史上最長の政権は数々の事件や国際問題に直面したわけだが、それらにどう考えてどう対処していったのかが率直に語られる。自己正当化の弁説とけなすこともできるがまずは読んでみることをお勧めする。 役所の無謬性に関する意見は役所にとどまらず...
親安倍のみならずアンチ安倍でも読むべき一冊。 憲政史上最長の政権は数々の事件や国際問題に直面したわけだが、それらにどう考えてどう対処していったのかが率直に語られる。自己正当化の弁説とけなすこともできるがまずは読んでみることをお勧めする。 役所の無謬性に関する意見は役所にとどまらず日本社会の傾向として共感できた。 内政に関して批判される部分もわかるが、国際政治において日本の存在感を高めたことは正当に評価されるべきと思う。
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日本政治の裏側、ダイナミクスがよく分かる本だった。安倍首相の志をヒシヒシと感じ、失っては行けない人を失ったのだと、強く感じた。 ・拉致問題について 安倍首相は、個人的に拉致問題に力を入れており、他の国策もそれに合わせる場面があったのではないか。私から見ると、敢えて言うと、被...
日本政治の裏側、ダイナミクスがよく分かる本だった。安倍首相の志をヒシヒシと感じ、失っては行けない人を失ったのだと、強く感じた。 ・拉致問題について 安倍首相は、個人的に拉致問題に力を入れており、他の国策もそれに合わせる場面があったのではないか。私から見ると、敢えて言うと、被害者の数が少ない拉致問題にそれほど固執する必要があったのかと思う。しかし、安倍首相のそういう足元の約束を大切にする人柄が、大きな支持となり、長期政権を実現できた理由なのかなと思った。 ・国家観と信念 「美しい国、日本」。この国を良くしたいという志が強く伝わってきた。政治家なんて保身ばかり考えているのだろうと思っていたが、いい意味で裏切られた。 ・国家統治機構、組織の問題 官僚組織の弊害、自民党内の足の引っ張り合い、野党への時間の無駄と思われる対応など、首相の方針に従って、スムーズに政策を実現していく組織体制ができていないなと感じた。 ・足元の課題に地道に取り組むしかないということ この本を読むまでは、なんとなく今の政治うまくいっていなさそうだし、一回革命でも起こして、0からやり直したら?と思っていたが、地道に一つずつ課題を解決していくしかないんだなと思い直した。(たとえそれが間に合わないとしても) ・国防の重要性 普段の生活では国防の必要性など全く感じないため、防衛費増額などはいるのか?と思っていたが、首相の視点で国際関係を俯瞰してみると、最優先の課題の一つだなと感じた。 ・世界における日本の立ち位置と経済成長の必要性 日本は世界3位の経済大国。日常生活では慣れてしまっているので忘れていたが、世界に対して影響力を行使しようとすれば、十分できる立ち位置にいるんだろうなと思った。その上で、影響力を維持し続けるためには、経済成長は欠かせない要素だなと思った。(他国との関係がなければ、経済成長なんていらないんじゃないかと思うが) ・財政健全化の必要性 財政赤字の維持は、将来の日本を経済的に貧しくすると考えているので、財政健全化は最優先の課題だと思う。財政健全化の算段がついた上での、一時的な赤字ならば問題ないが、今の経済状況的に無理という理由での、赤字先延ばしは許されないと思う。無計画な赤字維持は、現役世代が決めていいことではない。 ・政治の責任にしがちなところ 私たち国民側には、政治が悪いから国民生活が良くならないという言説がネット等で広がっているが、(私もそうであったが)、全部政治の責任なわけではないと思い直した。特に、経済領域は、民間が主になって発展させていくべき部分であって、生産性の低い仕事を愚痴りながら毎日行っている場合ではない。 ・言い訳じみているところ 政治家はみんなこうなんだろうか、言い訳じみた説明は多かった。自分の非と明確に認めていたのは、桜を見る会に関する問題だけ。自己正当化能力は高いなと思った。
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