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〈あの絵〉のまえで の商品レビュー

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113件のお客様レビュー

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2023/01/31

------------------------- 今日もまた、 どこかの 美術館で 小さな奇跡が 起こっている。 アート小説の名手がおくる、 心温まる物語集。 ------------------------- 6編の作品が収められており、 各話ごとに一つの絵が登場します。 ...

------------------------- 今日もまた、 どこかの 美術館で 小さな奇跡が 起こっている。 アート小説の名手がおくる、 心温まる物語集。 ------------------------- 6編の作品が収められており、 各話ごとに一つの絵が登場します。 登場人物たちは、 それぞれ年齢も性別も環境も違うのに、 一生懸命で、優しくて。 それでも思い通りにいかないことが多く、 悔しい思いをしたり、 心に消えない傷を持っていたり。 だけど、それぞれが絵画と対峙し、向き合うとき。 絵を通して、作者、自分自身と対話をする。 一歩を踏み出せたり、 ありがとうと言われているみたいだったり、 背中を押されたり、 大丈夫だよ、と包んでもらったり。 とにかく各話、全てがあたたかくて、泣けました。苦笑 本人が死んでも、作品は生き続けて、 沢山の時代を経て、変わらずに佇み、 今なお私たちと繋がってくれる。 絵画への興味もですが、 原田マハさんの小説にも感謝です。

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2023/01/28

原田マハさん、やっぱり天才です。完全に惚れ込んでおります。。。 行きたい美術館がたくさん増えました。最近読んだ原田マハさんの著作中に出てくる美術館は殆どが海外で、行きたくてもすぐには行けないなあ、と歯痒く思っていました。 でも本作に出てくる美術館は、全て!日本の美術館です。 都...

原田マハさん、やっぱり天才です。完全に惚れ込んでおります。。。 行きたい美術館がたくさん増えました。最近読んだ原田マハさんの著作中に出てくる美術館は殆どが海外で、行きたくてもすぐには行けないなあ、と歯痒く思っていました。 でも本作に出てくる美術館は、全て!日本の美術館です。 都内から行くには旅行になってしまう場所に位置しているところが多いけれど、それでも国内旅行であればすぐに行けそうな気がします。 すぐにGoogle MAPでピンを立てました。 早いうちに行きたいなあ。 絵の前で、この本の作品たちを思い出しながら、いろんなことを感じたい。と思いました。

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2023/01/26

原田マハさんのあの絵をベースにした6つのストーリー。絵をスマホで確認しながら読みました。 それぞれの絵の持っている創作された意図を現代に生きる人々の日常的なストーリーと重ね合わす事によって、実際にこの絵を見に行きたくなります。 原田マハさんにしか書けない素敵な物語でした。

Posted byブクログ

2023/01/26

知ってる人も多いと思うが、コメダ珈琲のコーヒーはセントラルキッチンで抽出したものを各店舗で温め直して提供している。 まあ、それでも十分に美味しいけれど。 なるほど、そう言えばレジの横で豆売ってたな(ここで言っている豆はコーヒー豆の方です。付け合わせの豆菓子の方ではありません)。今...

知ってる人も多いと思うが、コメダ珈琲のコーヒーはセントラルキッチンで抽出したものを各店舗で温め直して提供している。 まあ、それでも十分に美味しいけれど。 なるほど、そう言えばレジの横で豆売ってたな(ここで言っている豆はコーヒー豆の方です。付け合わせの豆菓子の方ではありません)。今度、試しに買ってみようかな、温め直しであの味なら、挽きたてで飲んだらさぞかし旨かろう。 と、この本を読んで思った次第です。 原田マハさんは、絵画を観て物語を膨らませるのか、物語に絵画を合わせてるのか、多分前者だと思うけれど、その思い付きというか想像力というか、そういう能力が抜群だよね。これは短編集だけど、これをもっとふくらませたのが異邦人とか風神雷神とかの長編になるのかな。原田マハ作品は、ほんと楽しい。

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2023/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

てっきり1つのお話だけかと思っていたら、短編集だった。一つ一つのお話は、それぞれの人の半生というかそんな様子が描かれて、最終的には絵に力をもらうというような感じ。もちろん、感動したりと面白かったのだが、短編でこれからどうなるのだろうというその後が全て気になり、それが描かれないのが物足りなく感じた。

Posted byブクログ

2023/02/04

クリムトの絵が観たくなり豊田市美術館に行ったのですが、オーストリアの美術館に貸出中で観ることができませんでした。7月には戻ってくるそうですが展示するかは未定との事でした。 行かれるなら事前に美術館に問い合わせした方が良いと思います。リヒター展開催してたのでそちらを観て帰りました。...

クリムトの絵が観たくなり豊田市美術館に行ったのですが、オーストリアの美術館に貸出中で観ることができませんでした。7月には戻ってくるそうですが展示するかは未定との事でした。 行かれるなら事前に美術館に問い合わせした方が良いと思います。リヒター展開催してたのでそちらを観て帰りました。 改めて思うとクリムトの絵が展示されてなくってよかったと思いました。 小説の先入観をもって作品をみてしまうので、それは原田マハさんの世界であって私がその絵に対峙した時に受ける印象はクリムトから直送されるものでなければいけないかなと思いました。 共感するところがあれば素敵ですが まずは自分の感性で捕えていきたいかなww 聖夜がちょっと悲しい話しでした。 初めての雪山で遭難なんて山岳部で経験者同行ならまず起こらないと思いますけど? 初雪山が地元の八ヶ岳じゃなくて谷川岳遠征とゆうのも謎?

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2023/01/22

日本各地の美術館に貯蔵されている著名な絵画にまつわる短編集。 どの短編もそれぞれに味わい深くて素敵なものばかりでした。 ごくありふれた日常の一部の中からの場面が多く、 誰にも経験のありそうな苦しさ、悲しさ、切なさなどから 逃げたくなりそうなことから一枚の絵画が変化をもたらしてく...

日本各地の美術館に貯蔵されている著名な絵画にまつわる短編集。 どの短編もそれぞれに味わい深くて素敵なものばかりでした。 ごくありふれた日常の一部の中からの場面が多く、 誰にも経験のありそうな苦しさ、悲しさ、切なさなどから 逃げたくなりそうなことから一枚の絵画が変化をもたらしてくれます。 そんな魔法のような絵画の世界を主人公の人達が 更に絵画にまつわる思い出の記憶と共に一つに光の道筋を 導いているかのようで読んでいてとても清々しく心地良かったものばかりでした。 印象深かった作品は後悔と孤独に苛まれていた女性を救った お節介な年上の隣人の「豊饒」、生まれつき心臓に疾患のある男の子を持った両親が 二十一歳の誕生日を迎えた後に冬登山とあることを成し遂げないと言った「聖夜」。 特に「聖夜」は命を懸けた内容だったので涙がそそられた後には この母親のようにそっと幸せになってね。と言いたくなりました。 待っているからね。 ずっと、ずっと・・・ とこんな風に誰かが待っててくれるなんて、 いつでも自分がそこに帰れる場所があるかと思うと 心がほっとして気持ちが楽になれるような気がしました。 原田さんの作品を読み終えると今すぐにでも美術館に出かけて 絵画を見たくなる気分になります。 今回もまた同じような気持ちになり、 心が温まり癒されて、幸せな気分になりました。 そしてそっと背中から軽く押してくれるような軽やかさも出て 明日からもう少し頑張ってみようという晴れ晴れとした気持ちにもなって清々しかったです。 美術に関しては詳しくはないですが、 詳しくなくても美術に関して興味深くなったり、 絵画にも興味も湧いてきました。 原田さんのアート小説は魔法のような不思議な世界に 誘われて楽しめるのでこれからもずっと読み続けたいと思います。 アートの島直島にはとても興味が湧いたので行ってみたいですが、 遠方なので行けないかと思うので、まずは近場の美術館などから 絵画の世界に足を赴いてみたいなと思いました。 後にあるそれぞれの美術館の学芸員の解説も分かりやすくて、とても良かったです。

Posted byブクログ

2023/01/22

ハッピーバースデー/窓辺の小鳥たち/ 檸檬/豊饒/聖夜/さざなみ 6人の傷ついた人たちと彼らが目にするそれぞれに意味のある6枚の絵たち。彼らがそれぞれの絵から受け取るものが明日を迎える気持を支えてくれるのだろう。 私にもそんな忘れられない絵と彫刻があったのを思い出した。

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2023/01/22

美術館には私自身数えきれないくらい色々な思い出がある。作品との思い出、一緒に訪れた人との思い出や展示室の空間自体の空気感の記憶等実に様々な思い出がある。 きっと美術館を訪れた人それぞれにそういった思い出があって、その一片一片をシェアしているような短編集だった。 パッと思い浮かばな...

美術館には私自身数えきれないくらい色々な思い出がある。作品との思い出、一緒に訪れた人との思い出や展示室の空間自体の空気感の記憶等実に様々な思い出がある。 きっと美術館を訪れた人それぞれにそういった思い出があって、その一片一片をシェアしているような短編集だった。 パッと思い浮かばない絵もあったけれど、一話読み終わるたびに『あの絵』を検索しては、余韻に浸っていた。 東山魁夷の美術館が長野にあるなんて知らなかったけれど、どうして長野なんだろう、と調べるうちに東山魁夷と長野の風景の関係性にはっとさせられた。この小説には出てこないけれど、私もいつか御射鹿池を訪れて『緑響く』を鑑賞したいな、なんて妄想が膨らんだ。 本の中での物語を越えてアートの世界に自由に触れられるような瞬間を与えてくれる、味わい深い小説でした。 私もまた美術館を訪れて自分の気持ちとじっくり向き合える豊かな時間を過ごしたいな、と思える一冊でした。

Posted byブクログ

2023/01/22

どの美術館にも行ったことはないけど、全部良いストーリーでした。 直島はずっと行きたいところで、益々思いが強くなりました。

Posted byブクログ