〈あの絵〉のまえで の商品レビュー
一瞬で読んでしまいました 気になって絵をネットで検索したら、それぞれの話と合って、物語の主人公たちの目線で想像することができました。 絵から感じとることは見る人によって違って、どの絵もそりゃ素敵なんだけど、 ある人にとってはその絵が思い入れがあって、それが一番魅力的で、それはその...
一瞬で読んでしまいました 気になって絵をネットで検索したら、それぞれの話と合って、物語の主人公たちの目線で想像することができました。 絵から感じとることは見る人によって違って、どの絵もそりゃ素敵なんだけど、 ある人にとってはその絵が思い入れがあって、それが一番魅力的で、それはその人の過ごした時間とか経験から繋がっているかもしれなくて、 一枚の絵の前で立ち止まってしまうのは、絵と対話したり、もしくは絵を超えて思い出をみていたりするのかもしれないと思いました。 なんにせよ絵を描いた人の気持ちは解説を読んでもわからないから、刺さる絵を好きに見て好きなように捉えられることができるのがいいと思いました。 絵の好みも良し悪しも人の数だけあって、加えてその絵を見た年齢や経験によっても違ってきて、だからこれからたくさん何度も絵のまえに立ちたい。 ハッピー・バースデー <ドービニーの庭)フィンセント・ファン・ゴッホ 1890年 ひろしま美術館蔵 窓辺の小鳥たち <鳥籠>パブロ・ピカソ 1925年 大原美術館蔵 檸檬 <砂糖、梨とテーブルクロス>ポール・セザンヌ 1893-1894年 ポーラ美術館蔵 豊饒 <オイゲニア・プリマフェージの肖像>グスタフ・クリムト 1913-1914年 豊田市美術館蔵 聖夜 <白馬の森> 東山魁夷 1972年 長野県言濃美術館・東山魁夷館蔵 さざなみ <睡蓮)シリーズ5点クロード・モネ 1914-1926年 地中美術館蔵
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マハさんの物語りに触れていると、全く興味のなかった絵画の世界に引き込まれてしまう!絵を見る一人ひとりにも、物語りと人生がある。それは私も。世界を広げてくれて幸せ!クリムトのシールを100均で買い漁りました(^^)
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やっぱりたった1つの絵でも人生を変える価値がある。アートが持つ力は偉大だ!! すぐにも直島に飛んで憧れのモネを見る❕❕
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美術館を題材にした何話かの物語が紡がれている。 原田さんが日本の絵画を取り扱うなんて珍しい。この作者の話を読むと無性に絵画が見たくなる、知識もないのに分かった気分にされてしまう。「窓辺の小鳥たち」は私の中で最高に刺さった絵画になった。
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2024.6 ひろしま美術館のドービニーの庭 地中美術館のモネの睡蓮のための部屋 どちらも私にとって大切な場所なので なぜもっと早く読まなかったんだろうと思った ずっと大切にしたい作品 泣きながら読んだ
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1話1話は短いけれど、とっても面白かった!絵を調べながら読んだけど、私は実際にその絵を目の前にした時になんて思うだろうと、久々に美術館に行きたくなった。
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寂しさとあたたかさが共存した、美しい物語でした。すごく勇気づけられるとかでもないけれど、心の奥にしまっていた大事なものに少しだけ触れられるような、そんな作品でした。
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美術館や芸術作品が好きな人は必読!絵を直接見に行きたい、だからどんな絵か検索するのがまんしてる。鳥籠、みてみたいなぁ。
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絵の知識がなくても気負わず読める短編集。 好きだなと思ったのは、『さざなみ』で、主人公がモネの睡蓮の絵に吸い寄せられ、睡蓮の池から寄せてくるさざなみを感じる場面。 「レース編みのように白く繊細な泡を立たせながら、やさしいさざなみは、色んなものが沈殿してぐずぐずしていた私の内側をき...
絵の知識がなくても気負わず読める短編集。 好きだなと思ったのは、『さざなみ』で、主人公がモネの睡蓮の絵に吸い寄せられ、睡蓮の池から寄せてくるさざなみを感じる場面。 「レース編みのように白く繊細な泡を立たせながら、やさしいさざなみは、色んなものが沈殿してぐずぐずしていた私の内側をきれいさっぱりも洗い流してくれた。」 なんて素敵な表現でしょう。 どのお話も主人公を取り巻く問題が解決した訳ではなくても、絵が寄り添ってくれて、前に進んでいく力をもらえるようなお話。 登場する美術館にいつか訪れてみたいです。
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2回目の読み終え。読み出すまで忘れていた。単行本で読んで手元に残っていない。読み進めるに今回はどの画が物語を支えるのかと楽しむ。絵を見るためにまた新しい出会いを感じるように。 今回は文庫本のカバーになった豊穣がよかった。豊田市美術館は先秋に行ってきたところ。 「あの絵...
2回目の読み終え。読み出すまで忘れていた。単行本で読んで手元に残っていない。読み進めるに今回はどの画が物語を支えるのかと楽しむ。絵を見るためにまた新しい出会いを感じるように。 今回は文庫本のカバーになった豊穣がよかった。豊田市美術館は先秋に行ってきたところ。 「あの絵のまえ」で立ち尽くし、時間を忘れた経験を持つ方は多くいらっしゃるだろう。そこに各編のような劇的な物語がなくとも。私にはいくつか、絵がその後、思い出を補足、と言うか彩りを加えてくれるたことがある。 東山魁夷美術館は自分が悩むと行っている。随分いけてない。白馬に会いたい。ポーラ美術館は憧れ、一度しかない。直島は四季のうちまだ冬がいけてない。大原美術館も一緒にまわる。そしてまだ行ったことがないひろしま美術館まで足が伸ばせたら、文庫本には各編に対応した解説がおさめられている。また美術館に行こう
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