〈あの絵〉のまえで の商品レビュー

原田マハ(著者)

2023/06/16

『楽園のカンヴァス』に魅了され、大好きになった原田マハさん
読んでいない作品は沢山あるのに、一気に読んだら勿体無い気がして、大切に読んでいます
マハさんの短編集は、今回初めて読みました
どれも素晴らしかったです
それぞれきっかけがあって、美術館に行く事になり、作品に導かれて行きます
たった一枚の絵が心の支えになったり、モチベーションを維持するものになったり、心を奪われるものとなったりと、普通の生活をしている私達にとって身近に感じるアートの在り方が描かれていました
特に『檸檬』『豐饒』が気に入りました

六話にそって、六つの美術館と六つの作品が出て来ます
広島美術館『ドービニーの庭』（ゴッホ）
大原美術館『鳥籠』（ピカソ）
箱根ポーラ美術館『砂糖壺、梨とテーブルクロス』（セザンヌ）
豊田市美術館　グスタフ・クリムト　『オイゲニア・プリマフェージの肖像』（グスタフ・クリムト）
長野県立美術館・東山魁夷館『白馬の森』（東山魁夷）
地中美術館『睡蓮』シリーズ5点（モネ）

どの美術館も遠い、もっと早くに読んでいたら。。。
しかし！作品で得た知識を持って、今後の旅の目的の一つとして、立ち寄る様にします
そしたら絶対楽しい旅になるでしょう

アートや美術館は敷居が高いものだと思っていましたが、マハさんの作品を読む様になってから随分印象が変わりました

2023/06/15

アートは全てを受け止めてくれる。
一歩踏み出すための勇気をくれる。
優しく温かく包み込んでくれる、家族であり友人。
あの絵の前で、私のことを待っていてくれる。

2023/06/10

〈あの絵〉にまつわる物語の短編集。この本を読んだタイミングも大きく関わっているけれど、「聖夜」が最も胸を締め付けられた。それぞれキャラクター、シチュエーション、ストーリーのバランスが良くて、気軽に読めます。

2023/06/01

すんなりと読めた
短編集は苦手だったけれど、最近は短編も良いと思うようになった。現実との境が分からなくならなくていい
直島にいってみたいし、大原美術館にもいってみたいし、ゴッホやモネに会いたい。久しぶりに、絵の前から離れられなくなるような絵に出会いたくなった。

2023/05/29

この手の作品はあまり読まないのですが、グッと世界観に入ることができ、短編集だったこともあり、一気に読みすすめました。
ホッとする作品。美術館に行きたくなる話だった。
〈あの絵〉なんて私にはないけど、私も自分自身の〈あの絵〉を見つけて、まえに行ってみたいと思いました。

2023/05/28

作品それぞれに絵画がモチーフになっている、マハさんの定番なんですが、やっぱり見に行きたくなりますね。
今回はピカソの「鳥籠」鳥が飛んできて、たまたま、窓辺にとまった。からっぽの鳥かごの向こうに、鳥かごをとおして見えてるだけ。
なんて素敵な解釈だなと。私達は勝手に籠の中の鳥と思っているけれど実は自由なんだと。大原美術館行きたいですねぇ。

2023/05/27

感想
言い訳をする。だけど後悔する。でも繰り返す。自分に非があると感じ責める。辛い時に絵画は救済の手を差し伸べる。どこでもいつまでも。

2023/05/15

絵の力ってすごいなとしみじみ。
原田マハさんの本は初めてですが、読みやすい文体で暖かく優しく言葉を紡がれていて、この本と出会えて良かったです。

「檸檬」が特に好きでした。
幸せになって欲しいな。
また絵を描いて欲しい。

2023/05/14

ひろしま美術館のゴッホ、大原美術館のピカソ、ポーラ美術館のセザンヌ、豊田市美術館のクリムト、長野県立美術館の東山魁夷、直島の地中美術館のモネ、と一つの短編に１つのアート作品が出てきて、それらが主人公たちに希望や、生きる力や、区切りを与えてくれる。
原田さんの本はいつでも元気をくれて、前向きな気持ちになれるのが良い。アート巡りをしたいな、と思いました。

2023/04/30

それぞれの絵がキーになる短編集。どん底でうまくいかない時もふと出会った絵から力がもらえることがある、そんな勇気がもらえる。
前向きに生活を取組み出したら前向きに進むことがあるかもしれないと思わせてくれる。