ライオンのおやつ の商品レビュー
若くして余命を告げられホスピスで過ごす主人公の女性の物語。 死と向き合う心の移り変わり。 入居者たちがリクエストする最後のおやつの数々。 最初は、死を目の前にした生が切なくもあり、小川糸さんの優しく柔らかい文章と死というテーマがなかなか私の中で受け入れにくく、ちょっと苦しくもあり...
若くして余命を告げられホスピスで過ごす主人公の女性の物語。 死と向き合う心の移り変わり。 入居者たちがリクエストする最後のおやつの数々。 最初は、死を目の前にした生が切なくもあり、小川糸さんの優しく柔らかい文章と死というテーマがなかなか私の中で受け入れにくく、ちょっと苦しくもありました。 でも、登場人物の優しさや真っすぐさに、だんだん私も「死」というテーマに向き合っていけるようになりました。 綺麗な景色を見ること、美味しいものを食べること、愛犬を抱くこと、空気を吸うこと、歩くこと‥日々の全てがかけがえのない瞬間なんだなって改めて感じられます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小川糸さんの作品はすごく情景がキレイで目の前に想像できる感じ。前読んだつるかめ助産院もすごくキレイだった。今回は瀬戸内のレモン島。海とレモン、表紙の絵を読んだ後にしばらく眺めてた。 33歳の若さで余命宣告されて、ライオンの家で余生を過ごす雫。いろんな人の最期だったり、マドンナさんの言葉だったり、思い出のおやつのお話だったり。全部が心が温まりました。雫の死や病気に対する行き場のない怒りとかも、ライオンの家で色んな感情を受け入れて認めて、穏やかに最期を迎えられて。 特にマドンナさんの雫が亡くなった後の言葉に感動しました。 『人生というのはつくづく、一本のろうそくに似ていると思います。 そうそく自身は自分で火をつけられないし、自ら火を消すこともできません。一度火が灯ったら、自然の流れに逆らわず、燃え尽きて消えるのを待っしかないんです。 生きることは、誰かの光になること。 自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやって、お互いにお互いを照らしあっているのですね。きっとあなたとあなたを育ててくれたお父様も、そうやって生きてこられたと思います。』 また時間が経ってから再読したい。
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いつかまた読みたい! 生死を彷徨う描写、おやつで表される時間軸、 人は死ぬ時どう思うのかが繊細に描かれてた
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哲学の授業中に隠れて読んでて、静かに泣いた。そのとき寝てた友達が起きたときに俺を見て「こいつ哲学で泣いてやがる…」って思ったらしくて笑った思い出。 中盤からずっと泣いた記憶。「怒り」について、怒ることはなんの得にもならない、って考えが好きだった
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病と死、重いテーマなのに読了後の爽快感 泣いて心が洗われるとはこのこと。 おやつ食べてみたいなぁ。レシピ本出して欲しい
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ホスピスが舞台な時点で、泣かせにくることはわかっていても、その時がくるとやはり泣いてしまう。現実のホスピスにどこまで近いものか、単に理想なのかはわからないし、全て同意するものではないとしても、死に向かってどう生きるべきかを考えさせるものだったなあと思う。雫がだんだんと弱っていく様...
ホスピスが舞台な時点で、泣かせにくることはわかっていても、その時がくるとやはり泣いてしまう。現実のホスピスにどこまで近いものか、単に理想なのかはわからないし、全て同意するものではないとしても、死に向かってどう生きるべきかを考えさせるものだったなあと思う。雫がだんだんと弱っていく様はとても寂しいし、後半の混濁具合はこちらも混乱する。エピローグは、自分が死んだ後はこんな感じであったら良いなと思わせるものとして描かれてるのかなと思った。
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自分は昔から人より死についで考えている方だと思う。というか、死を恐れている。大好きな人が死んでしまったら、自分が突然死んだら…なんていつも怖がっていたのだが、この本を読んで「死は自然なもの」ということが少し、完全ではないけど受け入れられた気がする。もし死んでしまっても雫のように大...
自分は昔から人より死についで考えている方だと思う。というか、死を恐れている。大好きな人が死んでしまったら、自分が突然死んだら…なんていつも怖がっていたのだが、この本を読んで「死は自然なもの」ということが少し、完全ではないけど受け入れられた気がする。もし死んでしまっても雫のように大好きな人と会えるのなら、魂としてそばにいれるのなら、死はそんな怯えるものではないのかもしれない。
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『ライオンのおやつ』?どんな小説か想像もつかなかったが、瀬戸内のホスピスライオンの家の朝食のお粥がとても美味しそうだった箇所からハマってしまいました!死を間近になった方の思いに触れ周りの方の優しさと感謝と美味しそうな食事を中心に描かれていてほんとに優しい気持ちになれた。それぞれの...
『ライオンのおやつ』?どんな小説か想像もつかなかったが、瀬戸内のホスピスライオンの家の朝食のお粥がとても美味しそうだった箇所からハマってしまいました!死を間近になった方の思いに触れ周りの方の優しさと感謝と美味しそうな食事を中心に描かれていてほんとに優しい気持ちになれた。それぞれの思いを大切にしていきたいと思えた作品だった。
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悲しいのに愛しくて。 現実感があるようでないような。 相手も自分も大切に、穏やかな心で生きていきたいと思いました。
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