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ライオンのおやつ の商品レビュー

4.3

576件のお客様レビュー

  1. 5つ

    279

  2. 4つ

    187

  3. 3つ

    76

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    3

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2024/04/07

病に罹り余生を過ごすホスピス、ライオンの家。ライオンについての意味を知った時になんだか凄くその場所に安心した。島の風景や景色の描写も多くてすごくイメージし易く素敵な気持ちになった。 1番この本ですごいなと思ったのは、最期の過ごし方は多種多様で、その人が感じる気持ちは私たちは完全...

病に罹り余生を過ごすホスピス、ライオンの家。ライオンについての意味を知った時になんだか凄くその場所に安心した。島の風景や景色の描写も多くてすごくイメージし易く素敵な気持ちになった。 1番この本ですごいなと思ったのは、最期の過ごし方は多種多様で、その人が感じる気持ちは私たちは完全には理解できない。それなのにこんなにリアルに最期に向かっていく人を描くことができる作品があったのはびっくりした。 このライオンの家には子供から若い女性やお年寄りまでそして職員の人まで沢山の人の過去や経験談や出来事を見ることができた。どの人の過去もそのおやつもどれも素敵で心が温かくなった。(お話に出てきたアップルパイがどうしても食べたくて再現して作ったりも...ミルクレープはまた今度挑戦)。 今この瞬間がどれだけ自身の人生の中で大切な時間の一部になるのか、それはまだまだ分からないかも知れないけど、自分はどんな「おやつ」が食べたいだろう。 この本の感想なんてもう書いても書いても追いつかない...。すごく素敵な本。

Posted byブクログ

2024/12/15

4よりの3 面白いと思うし好きな人は多いと思うけど、自分が読むにしては綺麗な話すぎた。 主人公の死への向き合い方や他の人の生死観がリアルです。 いろんなところに優しさが散りばめられていて、読んでる時も、読了後も穏やかな気持ちになれると思います。 ただ、先ほども言った通りとても...

4よりの3 面白いと思うし好きな人は多いと思うけど、自分が読むにしては綺麗な話すぎた。 主人公の死への向き合い方や他の人の生死観がリアルです。 いろんなところに優しさが散りばめられていて、読んでる時も、読了後も穏やかな気持ちになれると思います。 ただ、先ほども言った通りとても綺麗な話なので、胸を引っ掻いて後味を残してくれるような小説ではない気がします。あくまでも好みの話ですが。

Posted byブクログ

2024/04/01

人の死は、そんな大それたものではなく、本当に、ろうそくの火がそっとふっと消えるようなものなんだろうな だけど、死ぬ本人にとっては、人生のクライマックスで、いろんな感情が忙しくするのだろう だから、「走馬灯」もあるのだろうな 著者は死ぬ経験なんてもちろんしてないはずなのに、とても...

人の死は、そんな大それたものではなく、本当に、ろうそくの火がそっとふっと消えるようなものなんだろうな だけど、死ぬ本人にとっては、人生のクライマックスで、いろんな感情が忙しくするのだろう だから、「走馬灯」もあるのだろうな 著者は死ぬ経験なんてもちろんしてないはずなのに、とてもリアルで、優しくて、 わたしが抱く「死」にぴったりフィットした。 むしろ、理想的だった 余命宣告なんて残酷だという人もいるけれど、わたしはそうは思わない。あとどれくらいでこの世と別れなければならないか分かれば、様々な準備ができる。突然の事故や発作で死ぬよりずっといいと、わたしは思っている。 まだ死ぬ年齢ではないのかもしれないけど、わたしは常に死を考えている。死の世界を想像しているのではなく、「人はいつ死ぬかわからない」ということを常に考えている。 後悔が残るのを1つでも減らしたいからだ。 こう考えるようになったのは、愛犬の死が大きく関係している。だからか、六花への想いが綴られていて余計に好きな小説となった。 そして、 わたしもホスピスに入りたいなぁと思った 家族から離れるのは寂しいかもしれないけれど、自分が死に向かう姿を家族に見られたくないし、きっといろんな葛藤があるだろうから、それと闘って荒んでる状態で家族に八つ当たりなんかしたくない。 ライオンの家みたいなホスピス、本当にあったら良いのだけれど… あと、お葬式も要らない。 あんなの、きっと形でしかない。結婚式と同じだ。 心から来たいと思って来てくれる人もいるだろうけど、無理して仕方なくという人もいるだろうし。 だったら、燃やされる瞬間にでもそっとわたしを想ってくれるだけのほうがずっといい。 人はいつか死ぬ。 明日かもしれないし、数年後かもしれないし、今日かもしれない。 でももし、自分が死ぬ前に、あなたは大体あとこれくらいで死にますよ、と教えてもらえたなら、 この小説をお手本にしたい。

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2024/03/27

最後のときを迎えるためのホスピス「ライオンの家」 そこに来た33歳の海野雫。彼女が死と向き合いながら死に向かっていく物語。 全編に優しい雰囲気が漂っていて(比喩表現が大袈裟だけど物語の雰囲気にマッチしている)とてもまっすぐ「死」と向き合っていると感じた。ここまで丁寧に死を受け入...

最後のときを迎えるためのホスピス「ライオンの家」 そこに来た33歳の海野雫。彼女が死と向き合いながら死に向かっていく物語。 全編に優しい雰囲気が漂っていて(比喩表現が大袈裟だけど物語の雰囲気にマッチしている)とてもまっすぐ「死」と向き合っていると感じた。ここまで丁寧に死を受け入れていく「わたし」を描いた作品を初めて読んだ。

Posted byブクログ

2024/03/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この約半年、ずっと生死について考えてきた。 生きる意味とは何か。 今日たまたま私なりの生きる意味がわかった日だった。 未来のために生きる。それは未来の自分が振り返った時にこんな事あったな〜と思うのもそうだし、今は辛くても未来の私は笑ってるかもしれない。そして何より娘の成長を見たい。そんな思いから未来のために生きようと思っていた。 しかし作品の中で主人公は一生懸命「今」を生きていた。余命宣告されてからライオンの家に来るまで沢山葛藤があって大変だっただろう。でも最後はライオンにいる人々を通して、また六花を通して幸せに旅立って行った姿を見れて良かった。 死、とは怖いものなのか。生きるとは何か。考え続けたい。

Posted byブクログ

2024/03/27

人が生きるのはロウソクの火のようなもの。 自分1人の力では火を灯すことも消すこともできない。 自らの命をすり減らしながら火を灯し続け、誰かを照らしている。 いつか全部置いて逝く時は、瀬戸内海の暖かな景色に包まれていたいな

Posted byブクログ

2024/03/26

死と向き合う、受け入れるとはどういうことかについて、考えさせられるというよりは、そっと置いていってくれるような本でした。 絵本のようで温かい気持ちになった。 私のおやつのリクエストは、 絶対に、万徳の苺大福だなあ

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2024/03/25

数年に1回ひっぱりだして読み直したい1冊になりました。 本屋で気になり手に取りました。タイトルからはイメージできなかったストーリーに心が動きました。 人との別れを前向きに感じられるお話だと思います。 闘病で亡くなった母はこんな気持ちだったのかな…亡くなった後もどこかで見守って...

数年に1回ひっぱりだして読み直したい1冊になりました。 本屋で気になり手に取りました。タイトルからはイメージできなかったストーリーに心が動きました。 人との別れを前向きに感じられるお話だと思います。 闘病で亡くなった母はこんな気持ちだったのかな…亡くなった後もどこかで見守ってくれてるのかな…と母を思い出すきっかけになりました。

Posted byブクログ

2024/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人生一度きりだから、後悔のないように生きよう‼️と見栄を張って生きてしまいそうになるけれど、この本を読んで不器用にありのままで生きること(それをも自分ごととしてちゃんと認めること)こそが自分のためであり、幸せに繋がるのかもしれないと思った。「私が私の人生を祝福しなくて、だれが祝福するの?」、良いところも悪いところもぜーーーーんぶひっくるめて自分の生き方に誇りを持てるようになれたらいいなぁ。

Posted byブクログ

2024/03/24

人生終末期に関係する本を最近読んでいますが、自分自身の死に方に対して考えさせられますね。 1人で死んでいく事を選んで島に来た主人公が実は孤独では無く、多くの人の支えやつながりがある事に気づいていく所が救いがあります。  素晴らしい人生だったと思える様に頑張って生きたいと思います。

Posted byブクログ