汝、星のごとく の商品レビュー
凪良ゆうさんの作品は3作目。やはり良かったです。キラキラした世界では全くなく、重いけど、読み進められる希望があるような感じ。
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最初の方はずっと苦しかった。親に振り回される高校生の暁海と櫂。自分達はそうなるまいと思っていたけど、どんどん親の轍を踏んでいるようだった。でも、北原先生や植木さん、瞳子さんとの関わりの中で、暁海と櫂は自分の生きたいように生きれるようになったと思う。それは単なる自分勝手なものではなくて、大切なものを大切にするという愛に満ちたもの。人の目を気にしていると、自分が一番大切にしたいものを守れなくなってしまうときがある。私も他人の目を気にせず、誰かを心から思いやれるようになりたいな。
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時事ネタも絡ませつつしっとりと盛り上がる展開が良かった。甘酸っぱさやほろ苦さ、やり場のない怒りや絶望など、作者に感情を弄ばれるような感覚もまた心地よかった。 前作『流浪の月』と合わせて個人的2022年ベスト1&2です。
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しょーもない男を心の底から愛してしまい、この人と一緒にいられる選択ができるなら地獄でもよくて、むしろそれが天国で、わたしだけの宝物で、「愛」って何よりも怖いものだと思った
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8/28 流浪の月から二冊目の凪良ゆうさん 読み進めていけばいくほど胸が苦しくなる物語 簡単に言葉では言い表せないので何度も何度も読み返したい一冊になりました 捨てること、選ぶこと。
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【あらすじ】 瀬戸内の島に生まれた井上暁海は、島特有の狭い世界で生きている。そんな中、京都から島に越してきた青埜櫂と出会い、暁海と同じく母親の呪縛にありながら、逞しく生き、夢を持つ櫂に惹かれる。 櫂もまた暁海の穏やかさに惹かれ、2人は付き合う事になる。 そして櫂の夢である漫画家がうまくいき、上京する事になる。しかし、同時期に暁海の母親が父親と不倫相手の家に放火紛いを行い、精神的に厳しい状況で、島を離れる事ができない。 遠距離恋愛で、タイミングや考え方のズレから2人はすれ違い始め、正しさや愛、しがらみ、自由とは何かを悩みながらお互いに生きていくが。 正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。 【感想】 もどかしく、辛い現実。でもその現実と向き合い立ち上がり進まなければ何も解決はしない。 誰もが理解はできているが、その壁は高くなかなか立ち向かうことはできない。 そんな中で立ち向かわなくても、自分自身に自信が持てれば生きていけるという強さを持つ事が大事だと強く感じた。 読み進めるにつれて、重くなっていくがリアルな人生、現実を突きつけられており、目を背けたいけど、見なければいけないという衝動に駆られる作品でした。 凪良さんらしい文章や北原先生のような登場人物がいる事が読み進められる要因だったかと思います。 やはり大好きな作家さんです。
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強度のある物語。サクサク読めるけど、読後の重みがずっしりあるから、できるだけ少しずつ消化してから進んで読んだほうが感情がついていくかもしれない。
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普通にスルーしてしまう様な些細な場面が独特の言い回しで活字にされてて丁寧に読ませてくれます。 どの様な環境でこの傑作を準備してたのか? 凄い。
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ページを捲る手が止まらなかった。 胸がギュッとなる作品。 ただ一つ言えることは、ただの恋愛小説じゃない!
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一気読みしました。自分で自分を養える経済力の自由、誰に何言われても自分の人生を生きる。印象に残りました。
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