みかんとひよどり の商品レビュー
京都の雇われシェフである潮田は店に客がつかないことに悩んでいた。がむしゃらに模索する中、ジビエ猟師の大高に出会い… そんな私も食べることは大好き。特にレストランに珍しいジビエがあれば真っ先に頼むくらいなのだが、その背景に渦巻く問題を真剣に見据えたことがあっただろうか。 食べるこ...
京都の雇われシェフである潮田は店に客がつかないことに悩んでいた。がむしゃらに模索する中、ジビエ猟師の大高に出会い… そんな私も食べることは大好き。特にレストランに珍しいジビエがあれば真っ先に頼むくらいなのだが、その背景に渦巻く問題を真剣に見据えたことがあっただろうか。 食べることは選択のひとつなのだ。 数々の美味しそうなフレンチを前に、そんな命題を突き付けられた気がした。
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- ネタバレ
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最初と終盤の方で少しドキドキ感はありましたが、終始ゆったりと読める物語でした。 料理人でジビエ料理を安定して出したい潮田と狩猟を生業にして生活している大高との関係性が少しずつ近くなっていくのも良いですし、ジビエを愛するレストランのオーナー澤山やそのオーナーにスカウトされ働いている若葉といった登場人物、そしてピリカとマタベーという2匹の犬それぞれが特徴があって楽しめました。 読んでいて改めて動物の命をいただいて生きているのだなと考えさせられると共に、ジビエやみかんの香りがするひよどりを食べてみたくなりました!
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ジビエを巡る物語。 無印が出しているカレーの中で、たまにジビエを扱ったものを選ぶ。それを食べるとき、今後はうーん、と一瞬考えるだろう。でも、うん、美味しい、とやっぱり思うんだろう。この一瞬のうーん、が私にとっては大切。
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いつも美味しそうな料理が出てくる ジビエ 全然興味なかったけど 動物たちの尊い命を捨ててしまうよりは美味しくいただく方が弔いになるなと考えさせられた どんな命も尊い その上に人間がいる そのことを忘れずに生活していきたい 人間って 弱くて傲慢だ
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私ならジビエについて、狩猟についてどうするかな?と考え、 人それぞれの価値観がぶつかる問題だからこそ、目を逸らしてはいけないと思う。 しかし、近藤さんの描くごはん、まじでうまそ!
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おもしろかった! ジビエ料理に関して食べたこともないし考えたこともなかった。調理されてお店で提供されるまでの過程や狩猟する人達の想いなど考えさせられることもあり、またいろいろ知ることができて良かった。
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登場人物の行動や考え方には共感できたし教えられることも多くて面白かったけど、あの悪役は必要だったのかなぁ?
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シェフと猟師の出会い ジビエの料理 何を食べるか、何を食べないか 生きること、食べることは生命をいただくことを教えてくれる本です 2匹の犬たちがとても癒しの存在です
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グルメには全く疎いのだが、ジビエ料理の面白さ、奥深さを知ることができて、とても楽しめた。 雇われシェフの主人公亮二が、行き詰っている中で出会った不愛想な猟師大高が良い。 自然の中で生きる動物たち、二人の男とその犬たちの姿に引き込まれる。 野生動物が狩られ、動物から食肉となり料理...
グルメには全く疎いのだが、ジビエ料理の面白さ、奥深さを知ることができて、とても楽しめた。 雇われシェフの主人公亮二が、行き詰っている中で出会った不愛想な猟師大高が良い。 自然の中で生きる動物たち、二人の男とその犬たちの姿に引き込まれる。 野生動物が狩られ、動物から食肉となり料理となって人間に食されていく。その狩りの背景にある問題も描かれていて興味深い。 事件については、人間の愚かしさを感じるばかりだったが、この後の物語をまた続編で描いてほしいと思います。
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読みやすかったので一日で読了。文章は難しくないが私達の口にする全てのものに命があることを感じさせる。
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