1,800円以上の注文で送料無料

みかんとひよどり の商品レビュー

3.9

101件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/11/18

シェフと猟師の出会い ジビエの料理 何を食べるか、何を食べないか 生きること、食べることは生命をいただくことを教えてくれる本です 2匹の犬たちがとても癒しの存在です

Posted byブクログ

2022/11/14

グルメには全く疎いのだが、ジビエ料理の面白さ、奥深さを知ることができて、とても楽しめた。 雇われシェフの主人公亮二が、行き詰っている中で出会った不愛想な猟師大高が良い。 自然の中で生きる動物たち、二人の男とその犬たちの姿に引き込まれる。 野生動物が狩られ、動物から食肉となり料理...

グルメには全く疎いのだが、ジビエ料理の面白さ、奥深さを知ることができて、とても楽しめた。 雇われシェフの主人公亮二が、行き詰っている中で出会った不愛想な猟師大高が良い。 自然の中で生きる動物たち、二人の男とその犬たちの姿に引き込まれる。 野生動物が狩られ、動物から食肉となり料理となって人間に食されていく。その狩りの背景にある問題も描かれていて興味深い。 事件については、人間の愚かしさを感じるばかりだったが、この後の物語をまた続編で描いてほしいと思います。

Posted byブクログ

2022/11/05

読みやすかったので一日で読了。文章は難しくないが私達の口にする全てのものに命があることを感じさせる。

Posted byブクログ

2022/10/22

ジビエミステリーと紹介されているように、鹿や猪、野禽、ヒヨドリなどを使った食べたことのないジビエ料理が出てきます。どんな味なんだろうと想像して楽しい。(猪の舌や耳、頬肉を使うフロマージュドテットなるものは、想像して怖かったw) 肝心のミステリーは大高が火事にあったり、車を当て逃げ...

ジビエミステリーと紹介されているように、鹿や猪、野禽、ヒヨドリなどを使った食べたことのないジビエ料理が出てきます。どんな味なんだろうと想像して楽しい。(猪の舌や耳、頬肉を使うフロマージュドテットなるものは、想像して怖かったw) 肝心のミステリーは大高が火事にあったり、車を当て逃げされたり、仲間のハンターがライフルを盗まれたり・・・というもの。でもそれよりも狩猟の話、害獣駆除の話などが重かった。普段スーパーで肉を買って食べているのに、命をいただくということ、ちゃんと意識してなかったな。そしてニュースで流れている害獣といわれる動物たち。人間の都合かもしれないけど、実際にその動物たちが生活に直結している人には大変な問題。では直結していない私はどうしたら良いんだろう。 明確な答えは出ないけど、塩田の言葉として伝えられる現状はすんなり心に入ってきて、考えるきっかけを与えてもらえた。 近藤さんの文章は本当に読みやすい。タルトタタンのビストロパマルシリーズもまた読んでみたくなった。

Posted byブクログ

2022/10/19

 命をいただくことの責任、皆が目を背ける屠殺業や有害鳥獣の駆除等を、動物園では可愛いと愛でるが食肉として加工されると生き物をイコールで結び付けられない私たちに、ジビエ料理を通して思い出させてくれる。だが決して説教臭い訳ではなく、ジビエを食べてみたくなる美味しそうな描写がたくさん。...

 命をいただくことの責任、皆が目を背ける屠殺業や有害鳥獣の駆除等を、動物園では可愛いと愛でるが食肉として加工されると生き物をイコールで結び付けられない私たちに、ジビエ料理を通して思い出させてくれる。だが決して説教臭い訳ではなく、ジビエを食べてみたくなる美味しそうな描写がたくさん。不穏な事件の犯人たちも含め、目の前にある真実から目を背けてはいけない。日々の当たり前はたくさんの人の仕事や多くの犠牲により成り立っていることを実感する。  タイトルにもなったみかんをたくさん食べて育ったみかん味のひよどりはどんな味なんだろう。とても美味しそう。

Posted byブクログ

2022/09/07

相変わらず良すぎた。 近藤史恵さんに出会えてよかった。 おいしそう。楽しそう。 食についてもっと考えなな。

Posted byブクログ

2022/09/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすさ ◎ タイトルの回収がよかった。 食についての話だったが 考え方とか、感じ方、向き合い方はどんな職に対しても 同じだと思う。 地味に面白くて突っ込んでしまったシーンは 提供させるために家を燃やすという手段。 ワイルドすぎる。でもその展開も嫌いじゃない。 勝手に脳内では松坂桃李と鈴木亮平でイメージして読んだ。 3~4時間で読めた。

Posted byブクログ

2022/09/01

タイトルと表紙でジャケ買いし、しばらく積読状態だったがついに読了。 美味しそうなジビエ料理がたくさん! あまり触れることがないジャンルのお料理ですが、食べてみたくなりました。 あと、読んでいて森瑤子さんの「デザートはあなた」が頭にチラチラ。 全然違うけど、ストーリーでのお料理の描...

タイトルと表紙でジャケ買いし、しばらく積読状態だったがついに読了。 美味しそうなジビエ料理がたくさん! あまり触れることがないジャンルのお料理ですが、食べてみたくなりました。 あと、読んでいて森瑤子さんの「デザートはあなた」が頭にチラチラ。 全然違うけど、ストーリーでのお料理の描写のバランス具合が似てるのかな…?

Posted byブクログ

2022/08/19

とくかく料理が、本当に美味しそう! ピリカが感情豊かでとてもかわいいし、 マタベーもいいやつだし。 そして、生き物をいただくとは? 罠にかかり横たわる子鹿をみて、ピリカとどれほどの距離があるのか、と主人公が考える。 日頃、スーパーの野菜や切り身の肉、魚を食べている私はちゃんと知...

とくかく料理が、本当に美味しそう! ピリカが感情豊かでとてもかわいいし、 マタベーもいいやつだし。 そして、生き物をいただくとは? 罠にかかり横たわる子鹿をみて、ピリカとどれほどの距離があるのか、と主人公が考える。 日頃、スーパーの野菜や切り身の肉、魚を食べている私はちゃんと知っているのか、どんな過程を経てここまで来たか等。物語を通して「食べ物」について考えさせられました。いっそう感謝して食べようと思った。

Posted byブクログ

2022/08/15

お盆の本屋にて購入。夏の風物詩となった、各社の文庫本フェアの棚に吸い寄せられる。近藤史恵の描くグルメものにハズレなし! (犬も含めた)魅力的なキャラクターたちに、美味しそうな料理の数々、物語のスパイスとなる不穏な空気が徐々に広まる後半の展開が絡みあって、一気読みしてしまった! そ...

お盆の本屋にて購入。夏の風物詩となった、各社の文庫本フェアの棚に吸い寄せられる。近藤史恵の描くグルメものにハズレなし! (犬も含めた)魅力的なキャラクターたちに、美味しそうな料理の数々、物語のスパイスとなる不穏な空気が徐々に広まる後半の展開が絡みあって、一気読みしてしまった! そして読後。うまく言語化できなかった物語の味わいが、坂木司の的確な解説で、一気に咀嚼、嚥下できる快感!これぞ文庫の妙!『伊豆の踊り子』の竹西寛子解説ばりの鋭い考察に惚れ惚れした。

Posted byブクログ