みかんとひよどり の商品レビュー
初めて読んだ作家さんでしたが時期といいタイムリーな、クリスマスから年末年始にかけてのストーリーで、山で遭難するは、地元の猟師に助けられるは舞台は京都の山奥だし、3拍子揃って楽しめました。 しかも美味しいジビエ料理の匂いが漂ってくるはです。 私も地産地消のジビエには興味あるのですが...
初めて読んだ作家さんでしたが時期といいタイムリーな、クリスマスから年末年始にかけてのストーリーで、山で遭難するは、地元の猟師に助けられるは舞台は京都の山奥だし、3拍子揃って楽しめました。 しかも美味しいジビエ料理の匂いが漂ってくるはです。 私も地産地消のジビエには興味あるのですが、生々しい解体現場のこととか許可がいることとか知ることができてためになったしテンポよく読書できて嬉しかったです。 みかんとヒヨドリってタイトルがどこで出会うのかずーと気になって読んでましたけど、絶品の組合せなんですね。 作中出てきた人類の祖先の話、そこに留まる者と進んでいく者の話はよかったです。そしてオーナーのまえむきな発想、ジビエを愛する自由奔放さ、ああいった考えの人ってソンケーします。 また1人推しの作家が増えました。
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ジビエ料理、狩猟についてのお話。 解説を読んでいて、動物は可哀想という意見があるのにその人達は魚にも同じこというのかという問いがあって、たしかになと思った。 食べないと生きていけないのだから、私は感謝の気持ちを持っていただきますとします。 ジビエは食べたことないかもな〜機会があっ...
ジビエ料理、狩猟についてのお話。 解説を読んでいて、動物は可哀想という意見があるのにその人達は魚にも同じこというのかという問いがあって、たしかになと思った。 食べないと生きていけないのだから、私は感謝の気持ちを持っていただきますとします。 ジビエは食べたことないかもな〜機会があったら食べてみたいけど。
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題名からは想像もつかない始まりだった。 すらすらと入り込んでいける。 ジビエは好きてはなかったが、この本を読んで自然のものを戴くことの大変さや、料理をするまでの工程の大切さが理解できた。猟師との関係も良かった。 流行ってないレストランのシェフが、すごく料理も上手いので安心した。...
題名からは想像もつかない始まりだった。 すらすらと入り込んでいける。 ジビエは好きてはなかったが、この本を読んで自然のものを戴くことの大変さや、料理をするまでの工程の大切さが理解できた。猟師との関係も良かった。 流行ってないレストランのシェフが、すごく料理も上手いので安心した。そして食べてみたいと思った。
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ご飯美味しそう!犬可愛い! ジビエは獣臭くて値段も高くて料理通な限られた人しか好まないイメージでしたが、すごく興味が湧きました。 登場人物もとてもリアリティがあって、メインキャラ2人が狩猟をしてご飯を食べる小話をもっとたくさん読みたいです。
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面白かったな。ストーリー的にすごく大きなことがあるわけではないのだけと、動物と向き合うことや生きることについて色々考えたくなるようなお話。そしてやはり単純に近藤さんは文章がうめえ
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自然 命 森 人間との関係 考えさせられた。 主人公たちの悩みだったり成長も描かれている。いい本だった。
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安定の、近藤さんの”お食事モノ”。 フレンチのシェフ・潮田は、猟に入った山で遭難しかけたところを、偶々通りかかったハンターの大高に助けられます。 ジビエ料理を扱う潮田は、無愛想だけど腕の良い大高の捕った肉を店に出す料理に使いたいと契約を持ちかけますが・・。 雇われシェフとして...
安定の、近藤さんの”お食事モノ”。 フレンチのシェフ・潮田は、猟に入った山で遭難しかけたところを、偶々通りかかったハンターの大高に助けられます。 ジビエ料理を扱う潮田は、無愛想だけど腕の良い大高の捕った肉を店に出す料理に使いたいと契約を持ちかけますが・・。 雇われシェフとしてなかなか店の利益に貢献できない焦りを抱える潮田と、孤高のハンター(猟師)大高との距離感が徐々に縮まっていく過程描きつつ、"ジビエ"というテーマを軸に、"命を頂くこと"について考えさせられる、何気に深い内容となっております。 私は、所謂"畜産肉"を使った料理しか食べたことがないので、潮田の創るジビエ料理の数々が美味しそうで、特に"みかんをいっぱい食べたひよどり"が、どんな風味なんだろう?と、すごく興味を抱きました。 野生肉を使うジビエを描く上で、やはり解体シーンも出てくるのですが、近藤さんの文体が巧みなおかげで、グロ耐性の弱い私でもちゃんと読めました(※でもグロはグロなので弱い方は要注意です)。 さらには料理の話だけではなく、大高の住まいが放火されたり、罠に細工がされたりと何者かの悪意が見え隠れするというミステリ要素も絡めつつ展開するので、その辺りも引き込まれて読ませるものがあります。 印象的だったのは、害獣の焼却施設の場面で、年間千頭以上の鹿や猪が"処分"されているということです。 "害"といっても人間側の都合ではあるのですが、悩まされている地域の人々にとっては深刻な問題ですし、その一方で動物愛護団体の方々の主張もあったりするわけで・・。 私なんかは"処分"されるなら"美味しくいただく"方が良いのでは?なんて思ってしまうのですけどね。 解説の坂木司さんも触れていましたが、狩猟に対して"野生肉を食べるなんて残酷"というバッシングがあるのに、海の魚を釣る漁師の方はそうでもないと書かれていて、確かに!と思いました。 そういえば"天然のウナギを食べるなんて残酷!かわいそう!"とかいう意見はあまり聞かないよな・・とその辺の矛盾を感じた次第です。(あ、「ウナギ愛護団体」とかあったらスミマセン) そんな訳で、面白いのは勿論なかなか奥深い内容で、これは良作でしたね。 あと何といっても、潮田の愛犬・ピリカと大高の愛犬・マタベーが、可愛い&健気&賢いと三拍子そろったいい子たちで癒されました。 もし続編があれば是非読みたいです~。
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山で遭難しかけた潮田は猟師の大高に助けられる 料理人として鳴かず飛ばずの潮田と人生を複雑にしたくないと社会と関わろうとしない大高 そんな2人が出会いお互い少しずつ変わっていき、大高が狩った獲物を潮田が美味しいジビエ料理にして人生上向いていく、、、だけじゃない! 狩猟(害獣駆除)と...
山で遭難しかけた潮田は猟師の大高に助けられる 料理人として鳴かず飛ばずの潮田と人生を複雑にしたくないと社会と関わろうとしない大高 そんな2人が出会いお互い少しずつ変わっていき、大高が狩った獲物を潮田が美味しいジビエ料理にして人生上向いていく、、、だけじゃない! 狩猟(害獣駆除)として人間の勝手で命を絶つこと、鳥獣によって農作物を荒らされ生活に被害を受ける前に対処すること、どちらの立場も正解で、どちらの立場も矛盾がある 生命をいただく痛み、苦しみ、気概、感謝、あらゆる感情に真摯に向き合っている2人、彼らの今後が気になる
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何十冊に1回かの心に染みるすばらしい小説だと思った。命と食を効率化で分断してはいけない、物事の奥にある背景を考えなければいけない、という訴え。 同時に、それぞれの居場所で合った考え方というものがあることや、離れていても教えはしみついているというメッセージも感じた。 今、頭脳だけで生活できるからこそ、生きている実感というものは薄れている。私も物事の背景を考えられるようになりたいし、命をいただくことを短縮化してはいけないと感じた。
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ジビエ料理は食べたことはありませんが、食材や命について考える機会を得ました。また出会いは不思議な力を持っていると感じました。
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