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鎌倉うずまき案内所 の商品レビュー

4.2

337件のお客様レビュー

  1. 5つ

    131

  2. 4つ

    134

  3. 3つ

    55

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2023/10/28

うずまきって実はいろんなところにあって、むしろ真っ直ぐなことなんて少ないのかもな。 時系列が過去に遡っていくにつれて、あそこがそこと繋がって…って思い出すのも楽しかった。 今は過去の続きで、未来の過去なんだって。 素敵な繋がりなんだな。 グルグル悩んだとき、わたしも行きたいな。...

うずまきって実はいろんなところにあって、むしろ真っ直ぐなことなんて少ないのかもな。 時系列が過去に遡っていくにつれて、あそこがそこと繋がって…って思い出すのも楽しかった。 今は過去の続きで、未来の過去なんだって。 素敵な繋がりなんだな。 グルグル悩んだとき、わたしも行きたいな。 必要だったら行けるのかもな。

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2023/10/21

気持ちが迷子になっている人の前に、時空を超えて現れる「鎌倉うずまき案内所」。連作短編集。年代がバラバラなのだが、次の話の中に前の話の中に出てきた人や店が登場してたりするので何回も戻って確認しながら読み進めた。私はノギちゃんの中学生時代の話「ト音記号」が好きでした。過ごした時間が短...

気持ちが迷子になっている人の前に、時空を超えて現れる「鎌倉うずまき案内所」。連作短編集。年代がバラバラなのだが、次の話の中に前の話の中に出てきた人や店が登場してたりするので何回も戻って確認しながら読み進めた。私はノギちゃんの中学生時代の話「ト音記号」が好きでした。過ごした時間が短くても、その後会えなくても、思い出せばいつでも楽しい気持ちになれる、私の場所はここだと確認できるっていいなと思った。最後の話の「何かを残すために生きてるんじゃなくて、この一瞬一瞬を生きるために生きてる」という言葉も印象に残った。大切な言葉がたくさん散りばめられている本

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2023/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

青山さんの作品は嫌な人が出てこないイメージだったけど、今回は初めて嫌な人が出てきて、意外でした(ト音記号の巻の主人公の高校の同級生の友達など) どのお話もよかったけど、「ト音記号の巻」で仲間はずれならないように、友達に合わなきゃならない学生生活の息苦しさもリアルだった。 自分もそうだけど、過ぎ去ったことに後悔する時って、グルグルと同じことで悩んで堂々巡りになることがあるけど、他の人からのアドバイスで同じ物事を他の視点で見れるようになり、気持ちが楽になることありますよね。 視点を変えるのは大事だなといつも青山さんの作品をよんで気づかされます。 作家の黒祖ロイドさんは、男と思いきや女性だったのね!最後のお話で明らかになり驚きました!最後の年表を読み返して、よくできてるなぁと感心しました!

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2023/10/15

鎌倉が好きでなんとなく手に取った本。小説を読みながら、改めて大切なことに気付かせてくれました。 人生には波があるものとは思っていたけれども、波じゃなく、【うずまき】って言葉、考え方が素敵だなと。 色々人生はぐれることもあるけれども、ぐるぐる回りながら、またいろんな人との関わりの中...

鎌倉が好きでなんとなく手に取った本。小説を読みながら、改めて大切なことに気付かせてくれました。 人生には波があるものとは思っていたけれども、波じゃなく、【うずまき】って言葉、考え方が素敵だなと。 色々人生はぐれることもあるけれども、ぐるぐる回りながら、またいろんな人との関わりの中で良い方向に向かっていくもの。これからはそう思おう! また青山美智子さんの本読んでみよう、そう思いました。

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2023/10/15

なかなか楽しかった 前にも書いたかもしれませんが 青山さんの本は【気づき】がテーマな話が多く 短編が数珠繋ぎにつながるのが多い 今回は各短編の主人公+時代背景が変わる 他の作品では、各短編の主人公が変わるが、登場人物達がそれぞれ何かしら繋がってて…最初の主人公に話しが戻って...

なかなか楽しかった 前にも書いたかもしれませんが 青山さんの本は【気づき】がテーマな話が多く 短編が数珠繋ぎにつながるのが多い 今回は各短編の主人公+時代背景が変わる 他の作品では、各短編の主人公が変わるが、登場人物達がそれぞれ何かしら繋がってて…最初の主人公に話しが戻って簡潔など 話の構成が凄い 話を書く前に 登場人物の相関図などを完成させてから話を書いてるのかな? といった感じ 普通に話を書くだけでも 知識だったり、矛盾がないか確認するだけでも大変そうなのに… 青山さんの作品で1つの話を書いた長編とかあるのかなぁ?… あるなら是非読んでみたい。 ※だから話関係ないけど 結局俺が何を言いたいかって言うと… 【出かける際に本を忘れた時って…トイレを済ました時にトイレットペーパーが無いことに気づいた時と同じ気持ちになるよね…】って事!!

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2023/10/09

会社を辞めたい20代男子、ユーチューバーを目指す息子を改心させたい50代母親、結婚に悩む30代女性司書、クラスで孤立したくない10代中学生、いつしか40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家、ひっそりと暮らす古書店の60代店主…実にバランスよく各世代の悩みが描かれているので、誰が...

会社を辞めたい20代男子、ユーチューバーを目指す息子を改心させたい50代母親、結婚に悩む30代女性司書、クラスで孤立したくない10代中学生、いつしか40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家、ひっそりと暮らす古書店の60代店主…実にバランスよく各世代の悩みが描かれているので、誰が読んでも共感できるお話が必ずあるはず! 不思議な『鎌倉うずまき案内所』…内巻さんと外巻さんの親父ギャグが好きでした(笑)

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2023/10/08

気づきをくれるアイテムとその小さなヒントを元に自分で動いて人生を変えられる人の話で、心に響く。 それぞれ1話1話に出てくる人たちが、現在から過去に遡ってくる中で絡み合ってて、よみおわったあと、もう一度最初から読みたくなる。 面白かった!

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2023/10/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一度読み終えたあと、もう一度最初から読み始めた。 平成の時代を過去に遡っていく連作。登場人物が悩んだ時代を後の章で読むので、前の章でサラッと描かれた現在に気づけた時が面白かった。誰に笑われてもへっちゃらな軸を持つことは自分を愛するためには大事。優しく背中を押して自分を大事にすることの大切さを物語を通して教えてくれる。

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2023/09/25

読み終えた瞬間、自分を見失いました。というか、あっけに取られた?目が点になる?思わずヒントになりそうな数ある前のページを読み返してみました。そして考える。 青山さんはそうなるように上手く誘導するように描かれていたのですね。少しずるい様な気もしましたが、自分の先入観、固定観念とい...

読み終えた瞬間、自分を見失いました。というか、あっけに取られた?目が点になる?思わずヒントになりそうな数ある前のページを読み返してみました。そして考える。 青山さんはそうなるように上手く誘導するように描かれていたのですね。少しずるい様な気もしましたが、自分の先入観、固定観念というよう様なものがひっくり返りました。最後に載っていた年表を見て納得しました。(これ以上はネタバレになってしまうので言えません。もどかしくなってしまいますが) 少々二日酔いで遅く起きた土曜の朝。ぼんやりとした頭で身体もダルく、ソファーの上でドローンとしてテレビを観ていると、青山美智子さんがとある番組で新刊書の紹介をしておられました。そこで二日酔いをサッパリと解消するため?青山美智子さんの作品を積読の中から引き抜きました。新刊書はまたの機会に。(意味不明です) これまで青山さんの作品には、「おじさんが土足で踏み込んではいけないようなキラキラ感」が漂っている様に感じていたのだけれど、ほんわかした上品な雰囲気はそのままに丁寧に描き込まれていました。 連作短編集。鎌倉を舞台に2019年から2013、2007、2001、1995、1989年へと時代が遡っていく。ストーリーの背景が時代に合った情景を映し出していた。懐かしさを感じながらそれぞれのストーリーに入っていく。 登場人物が交錯してくる。過去に遡って。新鮮な感覚でした。思わず各時代のページに戻って名前と背景を確かめてみたくなる。青山さんの連作短編集で過去に遡るのは初めての試みではないかと思います。(私が読んだ限りですが) 連作なので登場人物の繋がりが面白かった。過去に遡ると、以前に登場していた人の「原型」を紐解くような。「その後」の姿を以前に見ていてその人の「未来はそう言うことになるのだな!」と納得できる作りになっている。 生き方に悩んだ時、周りから「はぐれた」と感じた時に出現する「鎌倉うずまき案内所」。この存在と仕組みは「ファンタジー」の世界です。それぞれの短編の主人公はすでに「どうしてはぐれたのか?どうすれば良いのか?」が分かっているのだけれど踏み出せないでいる。一歩前に踏み出す気づきを与えてくれる「案内所」(少し現実離れしていて気味悪いぐらいですが)。 終盤になってようやくどうして「うずまき」なのか?が分かってきました。登場人物たちが渦巻きのように時代を遡りトグロを巻くように繋がっていたのでした。上手い作りだな! 鎌倉出身の女優とその家族、そしてSF作家がストーリーのベンチマークの様に各短編に登場してくる。いい味が出ているな!と思いながら読んでいたら、最後にそれまでの伏線が「ピタリ」と重なったのが最後の短編でした。 読後感はこの「SF作家がこの短編集を描いていたのではないか?」と思ってしまう様な感じですかねぇ。 とにかく意表を突かれ、目が点になり、不思議な暖かさに包まれました。 読み終わったのは夕刻でしたが、おかげさまで二日酔いは解消しました。二日酔いに陥ってしまう自分の「脇の甘さ」を自覚しました。

Posted byブクログ

2023/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人が抱える悩みは「はぐれましたか?」で当てはまる。時代を遡りながら悩みを解決していく、というかすでに自分で答えを見つけている。それを気づかせてくれるうずまき案内所とても心が穏やかになりました

Posted byブクログ