1,800円以上の注文で送料無料

鎌倉うずまき案内所 の商品レビュー

4.2

360件のお客様レビュー

  1. 5つ

    139

  2. 4つ

    144

  3. 3つ

    60

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/04/13

6つの短編小説で、どのお話もハッと気付かされるような、でも心優しいお話でどのエピソードも好きでした。特に好きなのは乃木くんの学生時代のお話で、甘酸っぱくてドキドキしちゃいました!

Posted byブクログ

2024/04/09

この初夏に鎌倉へ旅行を計画しているので、鎌倉が舞台の小説を読んでおこうということで、『ツバキ文具店』につづいて、大好きな青山美智子さんの『鎌倉うずまき案内所』を読了。 『ツバキ文具店』ほど、鎌倉かまくらしていないので、舞台が鎌倉でなくても成り立つ作品だ。たしか青山美智子さんが横...

この初夏に鎌倉へ旅行を計画しているので、鎌倉が舞台の小説を読んでおこうということで、『ツバキ文具店』につづいて、大好きな青山美智子さんの『鎌倉うずまき案内所』を読了。 『ツバキ文具店』ほど、鎌倉かまくらしていないので、舞台が鎌倉でなくても成り立つ作品だ。たしか青山美智子さんが横浜にお住まいだったことから、近場の鎌倉を舞台としたのではないだろうかと推察。青山さんの作品は、登場人物にスポットが当たった連作短編集なので、舞台がどこでも大丈夫なのだろう。 さて、この作品は、平成がはじまった1989年から、平成が終わった2019年までの期間を6つのお話で綴っている連作短編集である。お話は2019年から1989年へ逆に進んでいく。毎度のことだが、よくもまあこれだけ出てくる出てくる登場人物を複雑にからめられるなあと感心ひとしきり。巻末の「平成史特別年表」をみなければ誰と誰がからんでいるかがわからなくなるぐらいだ。これぞ連作短編集の醍醐味が十分味わえる作品なのはまちがいない。青山ワールド全開! 私は特に、1989年の平成スタートの年の物語がリアルタイムで経験していることもあり、非常に懐かしく読み進められた。たとえば、こんな話やキーワードが出てくる・・・。 ●秋元康とおニャン子クラブの高井麻巳子が結婚。 ●真っ赤なプレリュード。 ●24時間戦えますかのリゲイン 懐かしくて涙が出てくる。 こんな面白い作品なのだが、実は不満もある。それは、うずまき案内所の所長と双子のスタッフのこと。百歩譲って双子のスタッフまではいいとしよう。しかし、所長がアンモナイトという設定で、主人公にお告げを告げるところなどはちょっとやり過ぎではないか?(まだ猫のミクジのお告げなら大丈夫だが・・・)このおかげで★は、3つとした。 でも、そこが気にならなければ、十分満足のいく小説なのは間違いない。すぐにもう一度読みたくなった。

Posted byブクログ

2024/04/09

348ページ 1480円 7月28日〜7月31日 古ぼけた時計屋の地下にある「鎌倉うずまき案内所」。螺旋階段を下りた先には、双子のおじいさんとなぜかアンモナイトが待っていて『はぐれましたか?』 と尋ねてくる。会社を辞めたい20代男子。ユーチュー バーを目指す息子を改心させたい母...

348ページ 1480円 7月28日〜7月31日 古ぼけた時計屋の地下にある「鎌倉うずまき案内所」。螺旋階段を下りた先には、双子のおじいさんとなぜかアンモナイトが待っていて『はぐれましたか?』 と尋ねてくる。会社を辞めたい20代男子。ユーチュー バーを目指す息子を改心させたい母親。結婚に悩む女性司書。クラスで孤立したくない中学生。いつしか40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家。ひっそりと暮らす古書店の店主。平成時代を6年ごとにさかのぼりながら、6人の悩める人が「気づくこと」でやさしく強くなっていく。うずまきが巻き起こす、ほんの少しの奇跡の物語。 人生にはぐれた人々。そんな人の前にスッと現れるうずまき案内所に私も迷い込んでみたい。心暖まる話ばかりで、前の話の登場人物があとの話に出てきたり、つながっているところもおもしろかった。

Posted byブクログ

2024/03/26

人生において「気づき」ほど大切なものはない。 この小説のテーマは「他人との関わりと気づき」だろう… って、こうやって小説を自分なりに分析するのが楽しいと感じる僕の脳のコースは「すでに出来上がっているものについて感じることを書く」方なのかな… 就活中の自分にとって、この乃木ちゃんの...

人生において「気づき」ほど大切なものはない。 この小説のテーマは「他人との関わりと気づき」だろう… って、こうやって小説を自分なりに分析するのが楽しいと感じる僕の脳のコースは「すでに出来上がっているものについて感じることを書く」方なのかな… 就活中の自分にとって、この乃木ちゃんのセリフ、かなり響いた。 ありがとう、乃木ちゃん。 僕、がんばるよ 新しい時代の到来は、ゴールでもスタートでもない。 脈々と受け継がれてきた人々の人生の途中なのだ。 時間のけイカは、はやイカら、その時間に見合うあなたなりのたイカをあなた自身が作り出すような生き方がいイカな… って感じたよ〜

Posted byブクログ

2024/03/22

内巻きさんと外巻きさん、双子のおじいさんのいる「鎌倉ねじまき案内所」。 不思議なこの場所に迷い込んだ人たちは、人生のヒントをもらい道をみつけていく。 現代から6年ごとに過去の話となり、主人公の代わる連作形式なのだけど、人と人の繋がりがよく読めば読む程じんわり溢れてくる。  いち...

内巻きさんと外巻きさん、双子のおじいさんのいる「鎌倉ねじまき案内所」。 不思議なこの場所に迷い込んだ人たちは、人生のヒントをもらい道をみつけていく。 現代から6年ごとに過去の話となり、主人公の代わる連作形式なのだけど、人と人の繋がりがよく読めば読む程じんわり溢れてくる。  いちかと文太さんのお話が特に好き。 悩み道にはぐれた時に、こんなさり気なく寄り添ってくれる「案内所」があればほんとにいいのに。 青山さんの本は色々と読んだけど、 その中でも1番心に響く作品だった。

Posted byブクログ

2024/03/21

時代を遡ってお話が進む(?)設定がすごく新鮮で、その人間関係をいろいろ思い起こして読むのも楽しかったです。誰でもある人生の悩みはちょっとした気付きがヒントをくれて、解決できることもあります。それは、みんな自分の中に解決できるうずまきキャンディーのようなアイテムを持っているんだなと...

時代を遡ってお話が進む(?)設定がすごく新鮮で、その人間関係をいろいろ思い起こして読むのも楽しかったです。誰でもある人生の悩みはちょっとした気付きがヒントをくれて、解決できることもあります。それは、みんな自分の中に解決できるうずまきキャンディーのようなアイテムを持っているんだなと思います。

Posted byブクログ

2024/03/17

『ただいま神様当番』の神様もかわいかったけれど、内巻さんと外巻さんもまたよかったです。 6年ずつ遡っていくというのも新鮮でした。青山さんの作品をいくつか読んだので、この人はさっきの人と同一人物ね、とつながりを見つけてニヤニヤしていました。でも最後の年表を見て、え!この人どこで出...

『ただいま神様当番』の神様もかわいかったけれど、内巻さんと外巻さんもまたよかったです。 6年ずつ遡っていくというのも新鮮でした。青山さんの作品をいくつか読んだので、この人はさっきの人と同一人物ね、とつながりを見つけてニヤニヤしていました。でも最後の年表を見て、え!この人どこで出てた!?となり、また読み返して楽しみました。

Posted byブクログ

2024/03/14

時系列が逆だからなんかちょっと理解しにくかったかな。 「はぐれましたか?」 いろんな風に捉えられる言葉。 そして悩みを打ち明けていく主人公たち。 うずまきのように人生もぐるぐると巡っている。 私もいつかはぐれる時が来るのかな。 その時はうずまきキャンディーもらえるといいな。 ...

時系列が逆だからなんかちょっと理解しにくかったかな。 「はぐれましたか?」 いろんな風に捉えられる言葉。 そして悩みを打ち明けていく主人公たち。 うずまきのように人生もぐるぐると巡っている。 私もいつかはぐれる時が来るのかな。 その時はうずまきキャンディーもらえるといいな。 青山さんの連作短編は心温まるお話ばかりで読んでいて心地いい。

Posted byブクログ

2024/03/14

全部の話が繋がっているんだけど、時の流れが逆さまだからか今一つ理解が追いつかなかった。 ただ一人、黒祖ロイドだけはどの話にも登場していて(名前だけ登場の時もあるけど)「どんな小説もSFみたいなもの」という言葉がずっと心に引っかかっていたけれど、ラストの話で腑に落ちた。 今まで読...

全部の話が繋がっているんだけど、時の流れが逆さまだからか今一つ理解が追いつかなかった。 ただ一人、黒祖ロイドだけはどの話にも登場していて(名前だけ登場の時もあるけど)「どんな小説もSFみたいなもの」という言葉がずっと心に引っかかっていたけれど、ラストの話で腑に落ちた。 今まで読んだ青山作品とちょっと違う感じがした。

Posted byブクログ

2024/03/13

関係のない6人が 全く違う年を生きているのに 実は少しずつ共通点があって それがおもしろかったです その共通点は、人だったり、本だったり、場所だったり、、、 時代を遡るのも面白いし 昭和は始まりも終わりも7日って すごくカッコいい

Posted byブクログ