いまさら翼といわれても の商品レビュー
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お互い恋愛感情というわけではないのだろうが、奉太郎と千反田の信頼のおける関係が築けてきており、そのままゴールインしてくれないかなと妄想してしまう。特に最後の話の終わり方といい、この2人の関係なんかいいな…と思った。 "長い休日"も、いつかその休日を破る人物が現れるまでね、というような姉の言葉から、現状、古典部、千反田により破られつつあり、前述同様。 "鏡には映らない"では、奉太郎はそんなこじらせキャラなのか!?と思いきや、人情があって可愛い。 漫研を辞めて"夕べには骸に"に続く伝説の1冊を書くことになった伊原のその後がまた気になる。
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折木の過去、千反田の現在についての話のあまりスッキリしない感じの読後感が癖になります。 子供の頃、若い頃の心の揺らぎのようなものを思い出させてくれました。 あと、携帯電話を当たり前に持つまでいなかった不便さも懐かしかったです。
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短編集の面白さはダントツですね。 個人的には奉太郎の省エネ思考の由来がかなり驚きでした。走れメロスの解釈もそうですが、松尾芭蕉タイムトラベラー説は思わず吹き出してしまいました。 続刊待ってます!
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6つの短編というか、エピソードを通じて、古典部の4人の大人の階段を登る姿が美しい。 生徒会長選挙の不正に対する里志、中学卒業制作物に纏わる奉太郎の言動、中学の英語教師とヘリコプターを巡る推理、漫画研究会の分裂と摩耶花の想い、えるの家の手伝いを手伝う奉太郎の心理、合唱祭のえる、そ...
6つの短編というか、エピソードを通じて、古典部の4人の大人の階段を登る姿が美しい。 生徒会長選挙の不正に対する里志、中学卒業制作物に纏わる奉太郎の言動、中学の英語教師とヘリコプターを巡る推理、漫画研究会の分裂と摩耶花の想い、えるの家の手伝いを手伝う奉太郎の心理、合唱祭のえる、それぞれに奉太郎が絡みながら、奉太郎のやらなくて良いことはやらない、やらなければいけないことは手短かにというモットーの謎に迫る。奉太郎の休日は誰かが終わらせてくれるという姉の言葉の意味もわかる。 もっと教養があれば、と奉太郎は言うが、高校2年にしては、それぞれが教養を身につけている。自分の高校時代と比較してもだ。奉太郎の感想文は稚拙さがありながらも自分自身の考えが表現されている。摩耶花の漫画も荒削りながら表現力がありそうである。里志の政治力も眼を見張る。えるは日本の文化に相当詳しい。私も高校時代にバンドをやったり、絵を描いたり、小説を書いたりしたが、どれも中途半端だった。 古典部の4人は、それぞれが強いと感じる。強い人というのは、人に優しい。表面的な優しさではない。そして他人を許せる度量がある人が強い人だと思うのである。そして信念を持っている。 そういう人でいたい。
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流石氷菓シリーズ 走れメロスの解釈が独特で面白い 続きがとても気になる終わり方だった。 早く続編が読みたい
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今回は2年生になった古典部の短編集。 6つのエピソードから成り、ホータローが省エネ主義になった理由やマヤカが漫研を辞めた時のエピソード等が明かされた。 個人的にはマヤカを主観に描いた「鏡には映らない」というエピソードが好きだった。
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今後古典部が進んでいく道がとても気になる。 奉太郎が奉太郎である根源の一部が見られた気がした。これまでよりもさらに好きになった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「ちーちゃんの行きそうなところ、知らない?」夏休み初日、折木奉太郎にかかってきた“古典部”部員・伊原摩耶花から...
今後古典部が進んでいく道がとても気になる。 奉太郎が奉太郎である根源の一部が見られた気がした。これまでよりもさらに好きになった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「ちーちゃんの行きそうなところ、知らない?」夏休み初日、折木奉太郎にかかってきた“古典部”部員・伊原摩耶花からの電話。合唱祭の本番を前に、ソロパートを任されている千反田えるが姿を消したと言う。千反田はいま、どんな思いでどこにいるのか―会場に駆けつけた奉太郎は推理を開始する。千反田の知られざる苦悩が垣間見える表題作ほか、謎解きを通し“古典部”メンバーの新たな一面に出会う全6編。シリーズ第6弾!
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古典部シリーズ第6作。 本作も6編からなる短編集。 古典部の部員たちの心の揺れ動きなどが描かれており、また奉太郎のやらなくてもいいことならやらない、やらなければいけないことは手短にという省エネ主義も周りの面々に動かされて変わっていくところも描かれておりなんか心地よい。 さいごのいまさら翼といわれてもで千反田の将来についても描かれており、続編はあるのだろうがある種楽しみになった。
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人気シリーズと知らずに購入 この方の本は最後にすごいどんでん返しがある印象でしたが、今回はそういったものはなく、淡々と終わった感じ でも読みやすいし展開は気になる
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シリーズ6作目。古典部メンバーの内面に深く切り込む短編集。部活の人間関係や進路など高校生らしい悩みを抱えた古典部の面々。難しい台詞回しに惑わされがちだけど、この子たちは神山高校が生活のほとんどを占める高校生なんだと実感した。切ないというかやりきれないというか、余韻が残る短編集だっ...
シリーズ6作目。古典部メンバーの内面に深く切り込む短編集。部活の人間関係や進路など高校生らしい悩みを抱えた古典部の面々。難しい台詞回しに惑わされがちだけど、この子たちは神山高校が生活のほとんどを占める高校生なんだと実感した。切ないというかやりきれないというか、余韻が残る短編集だったな。
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