いまさら翼といわれても の商品レビュー
古典部シリーズ第6弾。 なかなか込み入った話になってきたなぁ。 「いまさら翼といわれても」 そうだよなぁ。第7弾では答えが出てるのかな?心配な終わり方だった。
Posted by
直木賞受賞のニュース見てふと探した読んでなかった古典部シリーズ。このシリーズとか、同じくらいの世代で読んでたら感じ方全然違ったんだろうなーって言う読後感を毎度覚えてる気がする。
Posted by
古典部シリーズ6作目 いつの間にか文庫化してたのを知らずに読んでなかった…… 6編を収録 ・箱の中の欠落 ・鏡には映らない ・連峰は晴れているか ・わたしたちの伝説の一冊 ・長い休日 ・いまさら翼といわれても 総じて、各キャラのこれまで見えなかった側面やバックグラウンドを深...
古典部シリーズ6作目 いつの間にか文庫化してたのを知らずに読んでなかった…… 6編を収録 ・箱の中の欠落 ・鏡には映らない ・連峰は晴れているか ・わたしたちの伝説の一冊 ・長い休日 ・いまさら翼といわれても 総じて、各キャラのこれまで見えなかった側面やバックグラウンドを深堀りするエピソードになっている 奉太郎が省エネ主義に反した行動をするときの理由は?そもそも、なぜ省エネ主義になったのか? 色々と手を出すけど責任者的な立場にはなりたくないはずの福ちゃんが選挙に首を突っ込んだり 高校入学当時、伊原摩耶花が奉太郎を嫌悪感を抱いていた背景 マンガ描きの行く末 責任感が強いはずの千反田さんが合唱で遅刻している理由 等など 「箱の中の欠落」、「鏡には映らない」で奉太郎が動いているのは義憤かな? 「勝手に判断するな」と「それくらい自分で考えろ」の両刀使いはマジ迷惑よね どこまでが自分で判断すべき事項なのか、事前に基準を明確にしてほしいものですが、この手の人間の問題はその基準は自分の中でもころころ変わるところなんですよねー 卒業制作のフレームはすべてわかってしまえばザマァ案件なわけで 人を呪わば穴二つとはよく言ったもので、その呪いが自分に返ってきてるのはウケる 「連峰は晴れているか」はまるまるエピソードを知ってる アニメでもマンガでも既出だけど、原作ではこんなところで登場するエピソードなんですね 省エネ主義の奉太郎が自ら率先して調べる姿とその動機は好感が持てる 奉太郎の読書感想文のエピソードって他にもなかったっけ? 中島敦の山月記の現実的な解釈とか、芥川龍之介の猿蟹合戦の法的な解釈とか それとは別のエピソードって事ですかね 冒頭でも言及した通り、各キャラの背景を深堀りする内容になっていて さらに将来の事まで描写しているわけで、続きが今までよりもっと気になります!w
Posted by
日常の影にある見逃されそうなミステリーと、絡む人間模様が見事。 大人と子供の狭間で揺れる青春ならではの心情が、切なくて美しいと感じました。
Posted by
ラノベのような文体だが嫌いじゃない。 古典部シリーズ6作目、だけどこの本から古典部シリーズ読み始めてしまった…でも短編集なので逆に読みやすかったかも。 「わたしたちの伝説の一冊」がよかった。文化部には文化部の青春があって、集団の理屈があって、でも各人の気持ちもあって… 摩耶花...
ラノベのような文体だが嫌いじゃない。 古典部シリーズ6作目、だけどこの本から古典部シリーズ読み始めてしまった…でも短編集なので逆に読みやすかったかも。 「わたしたちの伝説の一冊」がよかった。文化部には文化部の青春があって、集団の理屈があって、でも各人の気持ちもあって… 摩耶花のこれからをただただ応援したい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
氷菓シリーズの短編集。本書のタイトルにもなった短編は、レールの上を歩く人生の覚悟や努力、困難さが読み取れる。 私のように何も背負うことのない人間は「自由に生きる、自分で道を選びとる」という言葉を安易に使いがちで、それをさも最善であるかのように思い込んでいる。しかしながら、多くの期待を背負って生きてきた人間のことを思うと、軽々しく言える言葉ではないと感じた。 次巻では今回明らかになった千反田の立ち位置に焦点を当てた内容になるのだろうか
Posted by
読んだ後に、少し悲しくて甘酸っぱい気持ちになる。これからも時々この世界に浸りたくなると思うから、買って正解!
Posted by
古典部シリーズでは連作短編ってあっただろうか?古典部それぞれを覗いたような短編集で面白かったし、ホータローのあの謎がわかって嬉しかった。 コレを読んでしまうとまた一作目から読みたくなるのが困ってしまう。
Posted by
古典部シリーズ第六弾。 「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に」がモットーの省エネ高校生・折木奉太郎が、今回も日常の謎に挑む。 米澤穂信さんの作品の中では一番好きなシリーズ。何といってもこの主人公のホータロー少年が良いんだよな。 今回は、6篇から...
古典部シリーズ第六弾。 「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に」がモットーの省エネ高校生・折木奉太郎が、今回も日常の謎に挑む。 米澤穂信さんの作品の中では一番好きなシリーズ。何といってもこの主人公のホータロー少年が良いんだよな。 今回は、6篇からなる短編集となっており、奉太郎と摩耶花が交互に語り手を務める。 「鏡には映らない」、「長い休日」、「いまさら翼といわれても」が良かったかな。 「鏡には映らない」では、奉太郎が中学生のときの卒業制作である事をしたおかげで、学年全体から疎まれることになってしまい、その過去の出来事を摩耶花が突き止めていく。謎を解いたら、意外な真実が隠れていた。奉太郎はやっぱりカッコイイなぁ。 「長い休日」は、えるが奉太郎に、なぜ省エネ人間となったのか尋ね、奉太郎が子供の頃の話を始める。 子供の頃、世の中の「理不尽」を目の当たりにして、以降合理的に生きる奉太郎だけど、やっぱり困っている人を見ると放っておけないところを見ると、一見飄々としているけどお人好しなところに好感を持ってしまう。 「いまさら翼といわれても」では、えるが合唱祭の本番直前に姿を消し、奉太郎が様々なヒントをたぐり寄せて、居場所を突き止める。 えるの抱える悩みがこれから奉太郎たちと過ごしていきながら、解決していくと良いな。 ミステリー好きだった私が、「日常の謎ミステリー」というジャンルの面白さと初めてであったのが、米澤穂信さんでした。 まだまだ続いて欲しいシリーズです。
Posted by
何度目かの再読。古典部シリーズ短編集。今作はどの話もちょっとビターでほろ苦い。再読なのでどの話も覚えていたのだが何回読んでも毎回少し苦い気持ちになる。表題作である「いまさら翼といわれても」も勿論好きだが、一番好きなのは折木奉太郎という人間の根幹やら本質やらを何気なくも鋭く書いた「...
何度目かの再読。古典部シリーズ短編集。今作はどの話もちょっとビターでほろ苦い。再読なのでどの話も覚えていたのだが何回読んでも毎回少し苦い気持ちになる。表題作である「いまさら翼といわれても」も勿論好きだが、一番好きなのは折木奉太郎という人間の根幹やら本質やらを何気なくも鋭く書いた「連峰は晴れているか」かな。
Posted by