いまさら翼といわれても の商品レビュー
氷菓のアニメやってた当時、原作の小説もこの巻の前の巻までは読んでた。今巻も文庫版じゃないのが出た時に買おうか迷ったけど、前の巻までを文庫版で買ってたから、文庫版が出るのを待って、文庫版が出てからも積み本になったのを今年になってようやく読みました。 あらすじとか帯に短編集と書いてあ...
氷菓のアニメやってた当時、原作の小説もこの巻の前の巻までは読んでた。今巻も文庫版じゃないのが出た時に買おうか迷ったけど、前の巻までを文庫版で買ってたから、文庫版が出るのを待って、文庫版が出てからも積み本になったのを今年になってようやく読みました。 あらすじとか帯に短編集と書いてあるんだけど、それを読まずに読み始めたので、読み始めてちょっと思ってたのと違うなぁってなった。 短編だけどそれぞれの立ち位置とかに大きな変化があったりで、番外編的な巻ではな買ったと思う。
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- ネタバレ
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『古典部シリーズ』の6つの短編集。 その中でも『長い休日』と『今さら翼といわれても』が特に好きだった。 『長い休日』では折木が省エネ主義になった理由について明かされており、長い休日とはそういうことかと思った。 『長い休日』では折木の心の雪解けを、『今さら翼といわれても』では千反田の自由への不安が描かれており、過去と未来で対照的な2編が印象的だった。 2人の距離がより近くなっているのを感じた。 他の短編もすごく面白かった。
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里志が将来弁護士になるというのは案外良い案だと思った。 鷹栖亜美がしようとしたことは許されない。 奉太郎達が多くを語らなくても、こういう話は漏れていくものだと思う。 自分可哀想としか思ってなさそうだけど、後悔する時がくるだろうか。 理由を聞かれ、あの先生はヘリ好きだったなと思...
里志が将来弁護士になるというのは案外良い案だと思った。 鷹栖亜美がしようとしたことは許されない。 奉太郎達が多くを語らなくても、こういう話は漏れていくものだと思う。 自分可哀想としか思ってなさそうだけど、後悔する時がくるだろうか。 理由を聞かれ、あの先生はヘリ好きだったなと思わないために、と話す奉太郎が好きだ。 読むだけ派とか描いてみたい派とか、なぜどっちもいちゃダメなのか。 思春期は傷つきやすく傷つけやすい。 「長い休日」は、「遠回りする雛」と同じくらい好きな話だ。 掃除しながら鼻歌を歌ってしまう奉太郎がかわいい。 小六の時の奉太郎の先生は嫌いだ。 奉太郎が気づいた事に気づいただろうに、せめて謝れ。 単行本の『いまさら翼といわれても』を読んでから七年。 続きを!
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摩耶花の奉太郎に対する妙に冷淡な評価の理由と、その裏にあったものが描かれた「鏡には映らない」が胸熱。 おなじく摩耶花視点の「わたしたちの伝説の一冊」も、『クドリャフカの順番』以来の漫画研究会モノで、ある意味しっかり決着まで描かれている。 「長い休日」は奉太郎の「やらなくてもい...
摩耶花の奉太郎に対する妙に冷淡な評価の理由と、その裏にあったものが描かれた「鏡には映らない」が胸熱。 おなじく摩耶花視点の「わたしたちの伝説の一冊」も、『クドリャフカの順番』以来の漫画研究会モノで、ある意味しっかり決着まで描かれている。 「長い休日」は奉太郎の「やらなくてもいいことはやらない」の原点の物語。省エネ思想の裏にあった傷つきと、休日の終わり。 そして表題作「いまさら翼といわれても」は、「遠回りする雛」につらなる、千反田さんの物語。地方の旧家の娘であることの懊悩が描かれていて、よい。高校2年生なんだから「いまさら」なんていわないで羽ばたいてほしい。
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これまでのシリーズ通してそうだったかもしれないが、今回は特に登場人物それぞれのパーソナリティに迫る内容だった。 みんなが何を大切にしているのか、主義というか考え方に個性を感じて、愛着が持てる作品でした。
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鏡の話が特に良かった。 誰にも知られなくていい。 誤解されたままでも別に気にしないっていうのが特に。考えさせられた。 幼少期の奉太郎めちゃいい。 長い休日?だったかな。 めっちゃいい。 奉太郎さん、子どもの頃はぼく呼びだったんですね。 そしてめちゃめちゃ素直な子ではないですか。...
鏡の話が特に良かった。 誰にも知られなくていい。 誤解されたままでも別に気にしないっていうのが特に。考えさせられた。 幼少期の奉太郎めちゃいい。 長い休日?だったかな。 めっちゃいい。 奉太郎さん、子どもの頃はぼく呼びだったんですね。 そしてめちゃめちゃ素直な子ではないですか。 摩耶香の視点の話もいい。 ふくちゃんそんな好きやったんや。 この巻をよんで、まだまだ続きが読みたくなる。 最新刊、期待します。
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古典部シリーズ第6弾は、順不同の6つの短編が収録されており、謎解きはともかくとして、物語の素晴らしさはシリーズ一番なのではと思われた、それくらい心に残るものが強く、今回は折木奉太郎(ホータロー)だけではなく、千反田える、福部里志、伊原摩耶花、それぞれの新たなパーソナリティも知る...
古典部シリーズ第6弾は、順不同の6つの短編が収録されており、謎解きはともかくとして、物語の素晴らしさはシリーズ一番なのではと思われた、それくらい心に残るものが強く、今回は折木奉太郎(ホータロー)だけではなく、千反田える、福部里志、伊原摩耶花、それぞれの新たなパーソナリティも知ることができた、ファン必読の作品。 「箱の中の欠落」 生徒会長選挙に於ける不正かもしれない謎を巡って浮かび上がる里志の、『物事がもっぱら道理に沿って進んでいるからこそ、自分がふざけていられるのだと言わんばかりに』、『不正義とか理不尽とかへの嫌悪感が人一倍強い』一面に、ホータローも感銘を受け事件解決に協力した友情は、それを二人だけの夜の散歩で考察する流れも合わさって、より思い出深いものになったのであろう、そうした感慨深さはホータローの始まりの文章からも実感できた。 「鏡には映らない」 かつての中学3年生のホータローの同級生たちは、何故か彼に対する印象が悪く、それはまた摩耶花も同様の思いであったのだが、その真相を知ったときの彼ともう一人の行いには、自分自身がどう思われるかというのは全く考えていなかったのであろう、それくらいの価値のある行動と繋がっていたのは、この年代ならではの陰湿さとでも言えばいいのだろうか、そうした感動的なものと不快なものとが共存した物語は、まさにタイトルとも呼応した、人の心は鏡に映らないから安易に扱いかねないが、だからこそ、それをいちばん大切にしなければならないのだと。 「連峰は晴れているか」 ホータローの『気になるんだ』と千反田の『気になります!』が初めて合わさったレアな物語は、たとえ二度と会わないかもしれない人であっても、その人の誤ったパーソナリティを簡単に他の人へと伝えることに躊躇いを感じる、そんなホータローの姿は後の物語とも重なることで、より印象深いものになるように思われた。 「わたしたちの伝説の一冊」 摩耶花のあの1件のいきさつが詳細に綴られた物語は始終重苦しく、しかも漫画で描かれた夢のある内容が現実の世界で起こってもただ鬱陶しいだけなんて、身も蓋もない生々しさも漂わせる中、『本って不思議ね。だれが書いてもいいなんて』という言葉もあることや、結末の吹っ切れ方に希望を見出せたことが、せめてもの救いだと思いたい。 それから「鏡には映らない」も含めて、摩耶花と「ふくちゃん」の仲の良さを、今回摩耶花主観の物語でようやく実感できたことが嬉しくて、中々、ホータロー主観だとそれが分からないからね。 「長い休日」 ホータローと千反田の距離がまた一歩、ささやかだけれども縮まるきっかけとなりそうな、ホータローの『やらなくてもいいことなら やらない』理由がついに明かされるが、そこには彼も他の人と同じ、傷つくことだってあるひとりの人間であることがよく分かり、こういうのってきっと罪名とかは無いのかもしれないけれども、その気持ちは私も痛いほどによく分かり、世の中には二種類の人がいるといった分けられ方の無いような世界こそ理想なんだろうが、人が人である限り、それは難しいのだろうなと悲しい気持ちに陥りそうな中、タイトルにも込められた姉弟愛の素晴らしさを実感できたことで、ホータローは救われた部分もきっとあるのだと思い、それが今の彼のパーソナリティへと繋がっていることにも、確かな説得力を感じられた。 「いまさら翼といわれても」 夏休み初日に開催される合唱祭のソロパートを担当する千反田が、当日になって突然行方不明になった理由を、ホータロー、里志、摩耶花がそれぞれに協力して突き止める展開には、おそらく初めて見る千反田のある一面が垣間見えたのだが、それに寄り添うホータローの優しさが、また他の人には真似できないような彼らしさで、これまで彼女にしか分からないものを背負ってきた千反田を慮り、人の心とはこれくらい繊細なものなんだということを、彼はきっと読み手にも教えてくれたのだと思う。 今のところ、物語としての古典部シリーズは本書が最新巻のようで、もう一冊「米澤穂信と古典部」というファン向けの本に、最新作が1編収録されているそうなので(しかも大日向が関わってる!?)、そちらも是非読みたいと思います。
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古典部シリーズ第六弾 このシリーズ大好きでとうとう現在刊行されてるところまで来てしまったなという気持ちが大きいです。 相変わらずの面白さと読みやすさ。 米澤穂信先生の短編はさすがとしか言えないです。
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ここまで読み終わってしまった。読み終わりたくなかった〜!シリーズ通して読み切ると、古典部みんなのことが好きになってたんだなぁとわかる。箱の中の欠落の奉太郎と里志のやりとは大好きだし、鏡には映らない、わたしたちの伝説の一冊の摩耶花も好きだし、いまさら翼と言われてものちーちゃんも好き...
ここまで読み終わってしまった。読み終わりたくなかった〜!シリーズ通して読み切ると、古典部みんなのことが好きになってたんだなぁとわかる。箱の中の欠落の奉太郎と里志のやりとは大好きだし、鏡には映らない、わたしたちの伝説の一冊の摩耶花も好きだし、いまさら翼と言われてものちーちゃんも好きだな。特に好きだったのは、わたしたちの伝説の一冊かな。摩耶花というよりは、先輩の言葉に色々そうだよねえと頷くところも多かった。 古典部シリーズ、奉太郎が卒業するまで続く予定だって聞いたけど、ちゃんと完結するのかな。短編が収録されてる愛蔵版も買ってしまったからそっちを読んで待ってます。
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シリーズものとは知らずに図書館で手に取った本。「私たちの伝説の一冊」と表題作の「いまさら〜」が好きかな。氷菓からちゃんと読んでみたいと思った
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