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対岸の家事 の商品レビュー

4.1

95件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

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  3. 3つ

    17

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    3

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2020/07/25

タイトルセンスが秀逸ですね。まさに対岸の家事。幸せそうに見えても、実際その家庭の事情は分からない。こどもが公共の場で駄々をこねて泣き叫んで困っていたら、通りがかったおばちゃんがこどもにそっと飴玉を差し出してくれた時涙腺が崩壊しそうになった。子育ては誰しも孤独で自分を追い詰めてしま...

タイトルセンスが秀逸ですね。まさに対岸の家事。幸せそうに見えても、実際その家庭の事情は分からない。こどもが公共の場で駄々をこねて泣き叫んで困っていたら、通りがかったおばちゃんがこどもにそっと飴玉を差し出してくれた時涙腺が崩壊しそうになった。子育ては誰しも孤独で自分を追い詰めてしまいそうになるけど、そっと救いの手を差し出せるのが当たり前の世の中になりますように。

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2020/07/17

専業主婦の在り方、働くということ、ワーキングマザー、育休、夫婦関係…自分と重なることや身近な話題が多く、色々と考えながら読んだ。 ちょっと苦しくなるぐらいに。 いくら何でもただのご近所さん同士でここまで深い関わりにはならんだろうというのはあったけど(まぁそこは小説だし)、それぞれ...

専業主婦の在り方、働くということ、ワーキングマザー、育休、夫婦関係…自分と重なることや身近な話題が多く、色々と考えながら読んだ。 ちょっと苦しくなるぐらいに。 いくら何でもただのご近所さん同士でここまで深い関わりにはならんだろうというのはあったけど(まぁそこは小説だし)、それぞれ一生懸命なところにわりと感情移入というか、自分なら…と考えさせられた。 特に専業主婦、家事や子育てについては、結構核心をついてるなと思った。 自分が同じような立場にいるからこそ共感することも多かった。 ただ、主人公があまりにものほほんとしすぎていてイマイチ話に乗り切れなかった感。 ザ・専業主婦という感じにしたかったのかもしれないけど、もっとバリバリできる専業主婦が主人公だともっと面白かったかも。 『わたし、定時で帰ります。』にハマって同じ著者の本をと思い読んだので、仕事のできる人が主人公ならもっと良かったのになぁ、なんて。

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2020/07/15

専業主婦という立場について子どもの頃はもとより、実際自分がそういう立場になるまでまるで分かってなかったな…と反省してたりもするが、これを読んで分かるーと思うところ多数。結婚し親になり…っていう過程で実母のことを見直すようになったけど、それもあってよけい響いた。

Posted byブクログ

2021/02/09

家族のために「家事をすること」を仕事に選んだ 詩穂。娘とたった二人だけで繰り返される毎日に、 自分の選択が正しかったのか迷う。そんな彼女の まわりには、性別や立場が違っても、同じく 現実に苦しむ人たちがいて…。

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2020/07/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

専業主婦の詩穂、ワーママで2児の子育て中の礼子、育休パパの中谷、小児科に嫁いだ元保育士の晶子、子育てを終えた老婦の坂上さんの5組の家庭が、それぞれ抱える悩みや苦労を乗り越え、家事・仕事・子育て・夫婦・家族の目指す先を模索する話。 「専業主婦は絶滅危惧種」「女性を家事に専念させる贅沢をする余裕はこの国はない」という攻撃的な言葉で、礼子にも中谷にも徹底的に蔑まれる詩穂。自ら選んだ専業主婦に自信が持てなくなってしまう。 でも、子どもが交代で熱を出して仕事を休まないといけなくなった礼子、実は子どもと2人きりの生活に息苦しさを感じていた中谷、患者からの行き過ぎたプライベートの干渉に悩む晶子、痴呆の症状が出てきた坂上さんとその娘の力になれたことで詩穂は自分に出来ることを知り、自信を取り戻す。 不器用で2つのことが同時にできない、と言いながらも、専業主婦としてのプライドをかけて、悩みながら前向きに頑張る姿に励まされた。 本当なら礼子同様、仕事と2人のワンオペ子育てでノイローゼ気味になっていただろうに、育休が延びに延びてもはや専業主婦化してる自分にとって、詩穂の気持ちも礼子の気持ちも痛いほどわかった。 専業主婦は社会のお荷物なのか、家事や育児はそんなに軽視される仕事なのか。 専業主婦は立派な仕事だと思う。いくら家事が機械化してきていても、掃除する箇所、洗濯する物は無限にあり完璧にやろうとすれば1日休む暇など無い。名もなき家事だって挙げればキリがない。子育ては遊び相手に食事、寝かしつけともっとキツイ。 ただ、管理する人間がいないので手抜きができて、テレビを見ながらおやつを食べる時間だって作れることは確かだ。だからといって世の中の専業主婦をひとまとめにし、楽な仕事扱いするのはやめてほしい。 そして、ワーママ、育休パパなど、家庭にはそれぞれの事情や大切にしたいこと、守りたいものがあり、それを社会・組織・他人は尊重しなければいけないし、多種多様な家庭の有り様を認めなければいけないとつくづく思った。

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2020/06/27

自分の母親も出て行ったことがあって、家の中が崩壊した経験があり私は主人公のような役割は出来なかったなぁ。母親は戻ってきましたが。 やっぱり家事は向き不向きがあって、でも全員が当たり前のようにやらなきゃいけない事になってるのってとても苦しい事だなと。 まだ家庭はないけれどゆっくり、...

自分の母親も出て行ったことがあって、家の中が崩壊した経験があり私は主人公のような役割は出来なかったなぁ。母親は戻ってきましたが。 やっぱり家事は向き不向きがあって、でも全員が当たり前のようにやらなきゃいけない事になってるのってとても苦しい事だなと。 まだ家庭はないけれどゆっくり、ゆっくり進んでいこうと思います。

Posted byブクログ

2021/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で借りたもの。 家族のために「家事をすること」を仕事に選んだ詩穂。娘とたっただけで繰り返される毎日に、自分の選択が正しかったのか迷う。そんな彼女のまわりには、性別や立場が違っても、同じく現実に苦しむ人たちがいて…。 「子育て中」と一言で言っても、いろんな立場の人がいて、それぞれ頑張っている。 読んでたら、自分がワンオペだってことを改めて思い出してイライラしてしまった…。 『夫や子供に何もさせない方が楽だっただけなんじゃないのか。その結果、家事という仕事がどんなに大変だか、知らない人が多すぎて、みんな困っている。一人で抱えこんでしまって悩んでいる。』 そうなんだよね。 自分でやった方が早いし、教えるの面倒だし…ってなっちゃうけど、スパルタで教えていかないとだ。 まずは自分のことは自分で!

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2020/06/07

絶滅危惧種専業主婦 ということから、家事労働について考える。確かに共稼ぎが当たり前の社会となっている。仕事を持たないものの孤独

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2020/03/12

“ぽっかりと空いた穴と、その穴をあきらめずに埋めていく日々の話をしたいのだ。 どんな時代でも、誰ががやらなければならない家事という仕事の話がしたいのだ。”(p.205)

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2020/02/02

読書記録です。まだの人は読まないでね。 アラサーで寿退社した会社には、共働きとかワーキングマザーの選択肢が無かった。そういう時代の流れだったけど、実を言うとありがたかった。主人公と同じく、私も両立はできないと自覚があったから。 時代は流れて現代、主人公は今どき珍しい専業主婦。W...

読書記録です。まだの人は読まないでね。 アラサーで寿退社した会社には、共働きとかワーキングマザーの選択肢が無かった。そういう時代の流れだったけど、実を言うとありがたかった。主人公と同じく、私も両立はできないと自覚があったから。 時代は流れて現代、主人公は今どき珍しい専業主婦。WMが「保育園落ちた(`Δ´)!」が支持される多数派のなか、「ゆっくり、ゆっくり」と自分に言い聞かせながら、忙殺されているWMや周囲の人間に影響を与えていく。 こういう両極端の立場を描くと、つい対決姿勢「VS」になってしまいがちだけど、この本は読んでいても全ての立場にうんうんそーだよねーと寄り添えた。

Posted byブクログ