Red の商品レビュー

島本理生(著者)

2023/05/25

好き嫌いが分かれる本

性的描写が多いけれど、上品さを損なわない美しい描写に徹しているのは流石です。不倫ですが、純愛小説のような要素も感じました。

ただ主人公の橙子の主体性の低さや、現実逃避のように外へ自己の解放を求める部分には、殆ど共感出来ず…

エピローグの締め方も賛否が分かれそうです。
個人的には「母として守るものがある女性は強い」という結論に至りました。

既婚女性へ日常のスパイスとしてオススメしたい作品です。

2023/04/30

割と衝撃。
なんというか描写が凄く新鮮で惹き込まれた
誠実からかけ離れてはいるけど人間こんなもん
自分が知らない自分を引き出してくれる人との出会いって最強だな

2023/04/18

何とも言えないストーリー。
昔の自分を見ているようで共感できる。そして今の私は何て恵まれているのだろう。

2023/04/08

さすが島本さん。
人の弱いところが、気持ち悪いほど細かく書かれていて途中辛くなる。でも、きれいごとだけじゃないよね、人間って。そう思わせてくれる。苦手だった作家さんだったが、つい見つけたら手にとってしまう人になった。（体力ある時限定）

「RED」の意味を考える。
うまく繋がらない。なんだろう。赤って。
タイトルを片隅に、読み進める。

〝他人から見たらきっと幸せな家族〟

でも
大切なのは、他人から見たら...じゃなくて、〝自分が幸せ〟って感じられることだと思う。

でも、でも
そういう価値観の歪みや生育環境の呪いって誰にでもあるよね。
きっと同じ環境で育たないと、この主人公たちの行動が不可解極まりないんだろうな、と思った。

2023/02/04

うぅーん。どう転がっていくのか気になってあっという間に読み進めはしたけど、、塔子の旦那に対する不満はもっともだと思うけど、小鷹ともあっという間に距離がつまるのにはびっくりしたし、鞍田さんとは激しすぎるというか、、正直こんな強引な人は怖いなぁ、と思ってしまう、平凡な人生の自分。

2023/02/01

優しい旦那に可愛い娘、同居する姑は優しく気遣ってくれる。幸せを絵に描いたような家庭だけど、三年間もセックスレスの塔子。友達の結婚式で、昔の不倫相手と出会い、躊躇いながらも溺れていく。塔子はちょっとふらふらしすぎだけど、気持ちはわかるなぁ。旦那は優しいんだけど、全く女心がわからない。円満な家庭で何不自由なく育った男の中には、こんな奴いるんだろうなぁ。昼ドラみたいで、息抜きがてら読むにはよかったかな。この作家の他の作品も読んでみたいなぁ。

2023/01/13

島本理生さん良い。上質にエロい官能小説。あくまでも品のある感じが良い。鞍田さんの色気がいい。
これ読んだら余計に結婚したくなくなった。絶対したくない。1人の大好き。

2022/11/21

女の幸せってなんだろう。と考えさせられました。
出会うのも付き合うのも結婚するのも出産もタイミングで、一度きりだとしたら、みきわめるのも難しい。
私は結婚は妥協してはいけないと考えていたけど、子供ができたらそれは幸せなのかもしれないし、、

性的な描写が多くて、じっくり読んでいるのも恥ずかしいぐらい生々しくて、サーサーっとその部分は流し読んでしまいました。笑

映画化されているので早速観たいと思います。

2022/11/19

大人の恋愛の話だったなーー
こんな感じで不倫は始まるのかーって感じ。今回の場合そんなに悪いと感じなかった笑
むしろ鞍田さんと上手くいってほしいと思った。鞍田さんと最後結婚して欲しかったなー
小鷹はなんだかんだいいやつだったのかな笑
病気が落ち着いた鞍田さんと再開した場面すごく感動した。切なかった。
夫はもうめっちゃイライラした。これはもう同居したくないなーー
翠はちょっとかわいそうだったなー。特に最後の場面。自殺未遂したのに心配してもらえず寂しかったんだろうな

島本理生さんの本初めて読んだけど、描写がすごくリアルだった！

2022/11/07

やっぱり、島本さんが書く文章が、とにかく好きだ。
とても丁寧に描かれていて、表現方法が胸にずんと、重くのしかかるけど、読み終わったあとの余韻に長い間浸りたくなる。
塔子の気持ちが理解できる人と理解できない人で、くっきり別れると思うけれど、私はとてもよくわかる気がした。身を焦がす程の恋愛、狂うような恋愛を1度は経験した方がいいと、私も思う。