Red の商品レビュー
主人公の意思の弱さというかブレブレなところは少し嫌だった。流されてしまう感じ。 好きな人がいて、ふらふらーとしていたり、普通に不倫してるのも嫌だ。 住んでる環境や夫の気持ちを理解してくれなくて目先の幸せに走ってしまうことは本の中だけでなく、現実味があって良かった。 けど主人公はな...
主人公の意思の弱さというかブレブレなところは少し嫌だった。流されてしまう感じ。 好きな人がいて、ふらふらーとしていたり、普通に不倫してるのも嫌だ。 住んでる環境や夫の気持ちを理解してくれなくて目先の幸せに走ってしまうことは本の中だけでなく、現実味があって良かった。 けど主人公はなんとなく逃げてばかりって感じ。内容はすごく面白かった。ただ単に主人公の性格とかは好きじゃない。
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官能的な表現が多い作品だった。塔子は恵まれてる環境と自負しながらも夫婦生活での体の関係がうまくいかないのが悩みだった。友人の結婚式を機にかつての恋人鞍田と出会い、体の解放だけでなく、仕事を続けたかった、夫に育児家事に参加して欲しかったなど我慢していた思いが溢れてくる。 結婚生活なため読んで納得はするが、実質は理解できないことが多い。恋愛経験が少ない男性は、女性はこうであるべきと考えが強くなり、自分を正当化し女性を卑下してしまうことが多い気がする。それが昭和の男の人やモテない男になりがちの発想になり、塔子や世の中の女性を縛ってしまっている気がした。 私自身も恋愛経験少ない時は、親と暮らすのが良いと思っていたが、実際自分が相手の家に住む立場になると思うと、優しい方でも一生気を遣わないと行けないのかと思うと簡単ではないと感じる。 浮気は良くないと思う。しかし、自分の心が少しでも開放されるなら悪いとは思わない。小鷹さんは恋愛の輝きは一瞬で良いという気持ちもわからなくはない。 私自身、いろんな本を読んで、いろんな人と出会って、たくさん恋をしてから、結婚というものはなんなのかを考えたいと思った。
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恋愛小説を読みたくて。官能描写が生々しくてちょっと驚いたけど、人間にとって必要不可欠なものだよなあやっぱり。と感じずにはいられなかった! 個人的には小鷹さんの立ち位置というか、どうしてこのストーリーに必要だったんだろう?と謎だった エピローグは良かった
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高校生の時に何気なく買って、文字なら性的なものでも18歳未満で買えちゃう世の中、面白いなと思っていた…でも、ただの不倫官能小説じゃなくて、主人公が自分を見つける話で、エピローグが本当に良い 実家帰ったタイミングで持って帰ってきて久しぶりに読み直しました。高校生のときと今読むのとでは全然違うなあと思った 年齢、性別によって感じ方が違ってくるし、年齢性別同じでも賛否両論分かれる物語だと思う どれだけ他の人から羨ましがられるような男と結婚できても、結局その男が自分のことを女として扱ってくれないなら、きっと私も満足出来ないと思う 不倫は絶対ダメだけど主人公の気持ちが分かる自分もいて、でも一番可哀想なのは子供で、、その子供について最後のエピローグでちゃんと触れてくれるからこの本は好きです 「抱き合えばわかる。目の前で一度でも涙を流して見せれば、どんな男の人なのか。どうやって愛したり愛されたりしてきたのか。」 好きなフレーズです
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不倫はよくない。でも、塔子の息苦しさがしんどくて途中から鞍田さんに救ってほしくなってしまった。。。冷静に考えれば、鞍田さんはしょーもない男なのに、塔子視点だから魅力的にみえてくる。文才ですね。あっという間に読んでしまった!最高!塔子みたいに真面目で一見良き妻タイプこそねっとりと手に負えないんですよ、男性諸君ご注意
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妻や母としてしか存在しない世界で、自分自身を取り戻すためには、仕事だったり快楽だったりが必要なこともある。家族には許されない関係でしか息をつけないこともある。 ただ、そちら側が真実だとのめり込まず、疑念を持ちつつ、警戒しつつ、仕事も快楽も子どもも諦めなかった塔子の貪欲さが、新し...
妻や母としてしか存在しない世界で、自分自身を取り戻すためには、仕事だったり快楽だったりが必要なこともある。家族には許されない関係でしか息をつけないこともある。 ただ、そちら側が真実だとのめり込まず、疑念を持ちつつ、警戒しつつ、仕事も快楽も子どもも諦めなかった塔子の貪欲さが、新しい家族の形を作ったように思えた。 男性たちの押しに弱いようで流されない塔子が、私は嫌いではない。
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塔子は自分の気持ちを呑み込んで、無理してでも人間関係を当たり障りなく進めようとする性格。 その割に男に言い寄られたら弱く、抵抗もほとんどできないどころか期待までしてしまう。 夫の両親とも同居で、一見上手くいってそうに見えても実はお互いそれなりにストレスという。 私の非常に苦手とするタイプの女性で、大部分はイライラしてしまった。また登場人物たちが程々に勘が良く、人の考えや性格を結構言い当ててしまうところがちょっと都合良すぎな感じがした。 エピローグでは少し救われた。翠が子供なりに気を遣いながらも、やっぱりパパとママが良い様子、生涯で一人だけ愛した人と一緒になることが結婚であること、など。
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本を閉じた後、1人で心震わせて呆然としてしまった。 400ページ超えで読み応え抜群だった。 中盤までは主人公に対して流されやすすぎでしょ…と思う場面が多かった。 いくら不満があるにしても子供もいるんだし、 なんか我が強いし実は1人でも平気なタイプだろと思った。 読み進めるにつれ、母として妻として女として…というような文章が出てきて、 自分の中で問題提起された気がした。 謝罪のくだりや「家具として搬入された」というフレーズ、 二十代半ばの結婚ラッシュを控えて不安でたまらない感じ、 「愛されなきゃ意味がない」空気感、 身に覚えがありすぎてどんどん惹き込まれた。 主人公と鞍田さんをどこか冷めた目で見ていたのに、ラストでどっと泣いてしまった。 「父」と表記があるってことは鞍田さんとは一緒になってないんだよね? え?もしかして亡くなった? あ、鞍田さん回復したのか!それから会ったのか 会った上で、結局、選ばない方を選んだんだ… 翠ちゃんの反応も関係あったのかな…ああでも…そっか……… 塔子はそう決めたんだね…… 残された鞍田さんはどうなるんだろう………… いやもう関係ない、気にしない事だよね……… 不倫や浮気は大嫌いな私がこんなに絆されてしまうなんて… … 余談 「たなちゃんの結婚相手が鞍田さんなんだって」とメールに書かれてたのかと思い込み、 鞍田さんサイテー!ずるいやつや!と思いながらしばらく読み進めてた自分オモロい
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共感できるわけじゃないのに、読んでる間は主人公の気持ちになってしまった。官能小説とうたっているだけあって、そういうシーンは多いんだけど、ちゃんと小説の世界に入ってるからただ官能的なんじゃなくてその描写の中でさえ切なくなったり苦しくなったりした。島本理生さんさすがといった感じ。塔子は男性からしたらたまらなく色っぽい女性なんだろうなって思うし、私にはなりたくてもなれないなぁと。小鷹が言ってた、"お前は童貞と家庭環境の暗いやつにもてる"っていうのがまさにそう。 映画と結末が違って、結局離婚してないし塔子は娘を選んだし、強い自分になって夫と生きていく決意をしたようだ。 鞍田さんはなんかずっとズルいんだよ。まあ、ズルくて好きになっちゃいけない人を書かせたら島本理生さんが1番だと私は思うんだけど。
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きっと彼女もこんな気持ちになったんだな、と、なんの理由もないけど腑に落ちて 今まで分からなかった、どうしても理解できなかった事実が、ふいに納得できてしまった そんな作品でした 人をすきになるって、どうしてこんなにも素敵な気持ちになるんでしょうか 愛とは、愛されるとは 人の人...
きっと彼女もこんな気持ちになったんだな、と、なんの理由もないけど腑に落ちて 今まで分からなかった、どうしても理解できなかった事実が、ふいに納得できてしまった そんな作品でした 人をすきになるって、どうしてこんなにも素敵な気持ちになるんでしょうか 愛とは、愛されるとは 人の人生って、親である自分とは、そもそもの自分って、 そのうえで覚えるこの感情はどうしていくのが正解なんだろう そんな気持ちに寄り添ってくれた、初めてこの筆者の本で面白いと思える作品でした 読み終えて、人生って楽しいですね、そんなことを思いました
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