Red の商品レビュー

島本理生(著者)

2021/06/30

たまに参加している読書会の、おにいさん&おねいさんのオススメで。
単純にわたしに「官能」を読ませたかっただけかと思うけれど、
島本理生さんの作品は好きなので、楽しんで読めました。

そして思ったことは「結婚」という制度の難しさ。

イケメンの夫と可愛い娘がいて姑とも仲がよく、恵まれた環境にいるはずだけど、
かつての恋人との偶然の再会で、しまい込んでいた不満や疑問がひとつ、またひとつと姿を現すって、そんなのあるある！

ワーキングマザーの悲哀とか、上手に書いてくださってました。
共感できるところ、たくさん。

映画化は夏帆ちゃんと妻夫木くんの共演ってのが、意外なキャスティング。

2021/06/27

まったく共感できない（笑）
恋愛小説？官能小説？純愛小説？
しかし出てくる人物には誰にも共感できない

ストーリとしては、
夫の両親と同居する塔子。娘一人。姑とも仲良く、不自由ない生活。
ある日、友達の結婚式で昔の不倫相手の鞍田と再会し、そこから、母、妻、そして女として揺れ動く塔子が語られていきます。
女性の側からの不倫
女性の性が赤裸々に語られます

そんなにほいほいと体を許すかね。
セクハラのような小鷹に対しても頑なな態度がとれないし..

でも、結局、一人の女性として、人間として扱われていないということに対する憤りだったのかと。

女として、人間としての一番の幸せって何？
っていうのを追っかけていたんだろうなと。

しかし、塔子のみならず、その夫が一番問題なのでは？と思います。

いずれにしても、共感できない人ばかりの物語でした（笑）

2021/06/25

どこにでもありそうな家庭の主人公と、お金や地位を手に入れた元恋人との儚い恋路に惹き込まれました（不倫ということは一旦置いといて、一つのストーリーとして非常に魅力的だと思います）。

好きなだけで全てが動く、学生時代の若い恋ではなく、家庭を持った大人の恋。

最後のシーンには、感動させられました。

2021/06/10

私は、働いている嫁に育児も家事も自分の世話も、親への気遣いも全部させてる男が本当に嫌いだ。どんな理由があっても。そして、子供のために、と、納得してないのに、好きな人と別れる女に関しては、そこまでの覚悟もないのに、なぜ浮気する？と思う。子どもを傷つけたくないとかいうなら、そもそも浮気するなぁ〜。どっちにしろ、めっちゃ傷つえてるし。
と、思いつつ、内容は面白かったです。映画はがっかりしそうだから、観ません。

2021/05/07

結婚って、幸せって、塔子の葛藤に目が離せなくて、こんなに貪るように読んだのは久しぶりだった。
自分と重なる部分もあって、たくさん考えさせられた。
鞍田さんと一緒になって欲しかったけど、一緒になってしまったら安直すぎる。
切ないラストだけどしっくりきた。

島本作品はナラタージュを前に読んでて個人的にはイマイチだった。
だから本作もまったく期待していなかったのに、まさかここまで惹き付けられるとは！

他の作品も読もう。
そしてRedの映画も観てみよう。

2021/04/26

彼女、妻、母親、1人の女性が抱えた世間体と欲求との葛藤を描いた物語。決して稀な事ではなく、誰でも持ち得る心の揺れをうまく表している。何が幸せなんだろうと考えた一冊。

2021/04/25

思っていたよりメッセージ性が高かった。女性としてどう生きるか。たぶんこの世の女性は自分が思っている以上に生きづらくて苦しくて、気づかないうちに社会の枷に囚われているんだろうな。男が女がじゃなくて、1人の人間として生きて生きてたいな。

2021/03/31

結婚している大多数の人が抱えている問題だと思う。
既婚者子持ち、義理の親と同居の女性は主人公の塔子にすごく共感できるんじゃないかな。
セックスに関して、男性はどんな形であれ出せばスッキリするんだろうけど、女性は気持ちがないと満足できないと思う。それを男性は理解できないんだろうなぁ。
本当に愛し合った、運命とも言える二人が、タイミングが合わず結婚できないなんて、切なく悲しかった。
小鷹さんに惹かれる塔子、バカだなぁと思いつつも、この人は結構魅力があって、私もいつの間にか好きになってた。

2021/03/24

私は、映像作品や音楽・本を読むことが好きです。鑑賞して残念な想いはしたくないので、書評を見たりネットで調べたりして選んで鑑賞するようにしています。本作は直木賞作家であり、なおかつ映画化までされた作品ということで読みましたが、最初の数十頁を読んで辛くなりました。でも、頑張って最後まで読みました。あからさまな性描写に碧碧としました。何だかティーンエイジの頃親に隠れて読んだ川上宗薫さんや宇能鴻一郎さんの官能小説の方が潔さを感じます。最後のエピローグは面白かったですね。きっと著者の他の作品は違った切り口の作品もあるのかと思いますが、私的にはもういいかなあという感じです。ファンの方には申し訳ないのですが。あくまでも私見です。気を悪くなさらないで欲しいです。

2021/03/22

妻、母ではあるが、女性としての視点での葛藤の描写が現実味がありました。

当たり前の悩みなのに、外に出すことのできない思いは、共感を生むリアルさだったと思います。