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火花 の商品レビュー

3.6

807件のお客様レビュー

  1. 5つ

    138

  2. 4つ

    286

  3. 3つ

    229

  4. 2つ

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  5. 1つ

    17

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2025/09/18

売れない芸人の徳永は先輩芸人の神谷に出会い、弟子入りする。徳永は神谷と芸人人生を歩むが移ろう季節と共に何事も同じでは居られなくて。 ずっと気になっていた又吉直樹氏の作品。淡々とした筆致と対照的に主人公達の葛藤や苦難がドラマチックに描かれている。短めの小説ではあるが読み応えたっぷ...

売れない芸人の徳永は先輩芸人の神谷に出会い、弟子入りする。徳永は神谷と芸人人生を歩むが移ろう季節と共に何事も同じでは居られなくて。 ずっと気になっていた又吉直樹氏の作品。淡々とした筆致と対照的に主人公達の葛藤や苦難がドラマチックに描かれている。短めの小説ではあるが読み応えたっぷりの作品だ。

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2025/09/18

かなり前に映画を見てしまっていた。 本読んでから映画見たかったー! けど面白かった!文章から又吉さん感じた。

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2025/09/15

この本は、芸人として生きることの矛盾や美しさを丁寧に描いた作品です。笑いを追い求める二人の芸人の姿は、夢を追う全ての人に重なる部分があり、読後には胸が熱くなるような、でも少し切ない気持ちになります。 特に、相手の才能を尊敬しつつ、自分の才能に不安を抱える主人公の心情描写がリアルで...

この本は、芸人として生きることの矛盾や美しさを丁寧に描いた作品です。笑いを追い求める二人の芸人の姿は、夢を追う全ての人に重なる部分があり、読後には胸が熱くなるような、でも少し切ない気持ちになります。 特に、相手の才能を尊敬しつつ、自分の才能に不安を抱える主人公の心情描写がリアルで共感を呼びます。 読む前に「お笑い芸人の小説」と思うと軽く感じるかもしれませんが、実際は人生や友情、夢と挫折を描いた骨太な純文学です。

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2025/09/14

冒頭シーンの情景描写から心を掴まれた。 芸術と商業が1つのテーマであり、真正面からお笑いに向き合いたい、しかしそれでは世間で生きていけない、主人公の葛藤がとても伝わってきた。 また、終盤では世の無情さを大衆が救済するシーンがあり、世間に対する希望が垣間見えたのもよかった。

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2025/09/07

ずっと手に取ることのなかった本。今更ながら読んでみた。 又吉さんが書いているのだから、実際の売れない芸人もこんな感じなんだろうか。 舞台から降りての日常でも、ひたすらボケてツッコんで…面白いはずのやり取りが、売れていないという事実を知っているからか、切なく感じてしまった。 波に乗...

ずっと手に取ることのなかった本。今更ながら読んでみた。 又吉さんが書いているのだから、実際の売れない芸人もこんな感じなんだろうか。 舞台から降りての日常でも、ひたすらボケてツッコんで…面白いはずのやり取りが、売れていないという事実を知っているからか、切なく感じてしまった。 波に乗ってる芸人のネタは、理由もなく笑えたりするもんな。 先輩芸人神谷が選んだ選択は、ちょっと?だけど、少し昔ならありなのかな。

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2025/09/17

ピース又吉さんの小説で芥川賞受賞作品。 有名なので一度読んでみようと思い購入。 売れないお笑い芸人と先輩芸人の、芸人人生にフォーカスした人間模様を描いた物語。 さすが芸人さんが書いた小説。所々、表現に笑かせられました。 結末はなんとも意外。着地がそういう感じなんですね。 ずっ...

ピース又吉さんの小説で芥川賞受賞作品。 有名なので一度読んでみようと思い購入。 売れないお笑い芸人と先輩芸人の、芸人人生にフォーカスした人間模様を描いた物語。 さすが芸人さんが書いた小説。所々、表現に笑かせられました。 結末はなんとも意外。着地がそういう感じなんですね。 ずっとノスタルジーな、懐かしいような感覚があったのは強く覚えてます。 文才があり語彙が豊富で芸術的な表現に富んでいるのはなんと無く分かったが理解が難しい。 途中謎解きのようにも感じてしまい何度も読み返すが難しい。 ただただ、自分の本読の能力や理解力が無いのでしょう。。 薄めの本だが読み終わるまで時間がかかった。 少ししんどさを感じてしまいました。

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2025/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

徳永 お笑いコンビ・スパークスのメンバー。熱海の花火大会で神谷と出会い、弟子入りを志願する。 山下 徳永の相方。徳永とは、中学時代からの友人。 神谷才蔵 お笑いコンビ・あほんだらのメンバー。大阪の大手事務所に所属している。六年目に拠点を東京に移す。 大林 神谷の相方。隣地に住んでいた徳永が名前を知っているほど有名な不良だった。 太鼓のお兄さん 真樹 神谷と同棲している女性。 鹿谷 ピン芸人。 由貴 神谷の仲の良い女性。

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2025/09/04

漫才は好き。 ボケとツッコミの両輪がきちりと回る爽快感。 テレビに映るお笑い芸人達の底抜けの明るさ。 人を笑わせる仕事は、魅力的だ。 けど、その裏には、スポットライトの当たらない人が大勢いる。ただ、彼等のお陰で、日向に立つ者の芸が光り輝いていることを感じることのできた本作品。 ...

漫才は好き。 ボケとツッコミの両輪がきちりと回る爽快感。 テレビに映るお笑い芸人達の底抜けの明るさ。 人を笑わせる仕事は、魅力的だ。 けど、その裏には、スポットライトの当たらない人が大勢いる。ただ、彼等のお陰で、日向に立つ者の芸が光り輝いていることを感じることのできた本作品。 今更ながら、読了致しました。 【追記】 文庫版の後書きにて、又吉君の良いところを述べた先生、思い切り笑わせて頂きました(笑)

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2025/08/31

読むタイミングをなくして今頃初読 語り手がとても魅力的で、且つ文学へのリスペクトというか丁寧に書かれていた のだが 楽屋オチ… 著者の他作を追いかけるかはまた保留かな… でも火花は本当に楽しめた ただこの楽しめた感情は著者の人となりをテレビで見かけていて、そんな彼が魅力的な語り手...

読むタイミングをなくして今頃初読 語り手がとても魅力的で、且つ文学へのリスペクトというか丁寧に書かれていた のだが 楽屋オチ… 著者の他作を追いかけるかはまた保留かな… でも火花は本当に楽しめた ただこの楽しめた感情は著者の人となりをテレビで見かけていて、そんな彼が魅力的な語り手を配置したことによるものな気がして 僕は火花をきちんと読めなかったのだと思う

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2025/08/30

とにかく名作は、私にとって酸素のようだと思うけれど、この作品も酸素のようであった。 展開される会話劇、芸人的なやり取り、そして「人間」が滲み出るような言語空間。 最後の、スパークスのラスト舞台のところ、なぜか涙が出てしまった。なぜか泣ける、というのも、名作が共有してる特徴だと...

とにかく名作は、私にとって酸素のようだと思うけれど、この作品も酸素のようであった。 展開される会話劇、芸人的なやり取り、そして「人間」が滲み出るような言語空間。 最後の、スパークスのラスト舞台のところ、なぜか涙が出てしまった。なぜか泣ける、というのも、名作が共有してる特徴だと思う。 仲間への感謝、自分自身の才能の無さに対する無念さ、そういうものを何かクリエイティブをする人間であれば感じているような気がしていて、そういうものがゆっくりとゆっくりと一言も漏れることなく記述されているように思った。 取りこぼさないように、そして実際に取りこぼさないように物事を記述している。 あと、真樹さんと子どもとの記述の部分、樹木と太陽の描写、美しかったなあ。 こういう作品を書きたいと思ってしまったし、こういう作品を書きたいと思ってしまう人間なのだな、と自分に対して思わされた。

Posted byブクログ