火花 の商品レビュー
又吉さんの「ライブのノリがわからない」ネタが個人的に刺さりまくったので、この本が気になり、今更ながら読んでみました。最初はなかなか世界に入り込めなかったのですが、ラストで徳永・神谷さんの人生の蓄積が一気に頭に流れ込んできました。神谷さんのような自分の中の正義を貫く生き方は、自分に...
又吉さんの「ライブのノリがわからない」ネタが個人的に刺さりまくったので、この本が気になり、今更ながら読んでみました。最初はなかなか世界に入り込めなかったのですが、ラストで徳永・神谷さんの人生の蓄積が一気に頭に流れ込んできました。神谷さんのような自分の中の正義を貫く生き方は、自分には到底真似できそうにもなくて、かっこよかったです。無駄な挑戦、無駄な人生はないと言ってもらえて、背中を押してもらえました。
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推し芸人さんが好きだと言っていたので拝読。 まず又吉さん、語彙力と文才がすごい。最初は漢字が多い!と圧倒されたけど、物語が面白いのでグイグイと読んでしまった。 先輩芸人神谷への思いの吐露が筆者の心の叫びのように感じてグッときた。これ、実話に基づいた小説なのだろうか。 文庫版の「芥...
推し芸人さんが好きだと言っていたので拝読。 まず又吉さん、語彙力と文才がすごい。最初は漢字が多い!と圧倒されたけど、物語が面白いのでグイグイと読んでしまった。 先輩芸人神谷への思いの吐露が筆者の心の叫びのように感じてグッときた。これ、実話に基づいた小説なのだろうか。 文庫版の「芥川龍之介への手紙」もエスプリがきいてて面白かった。 又吉さんの文章、他にも読んでみたいと思った。
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すごく良かった 主人公と先輩の関係、周囲の人間色々なことがしっかり書かれて芸人さんが書いてると思えないくらいよく出来てました。 芸人さんの葛藤とか社会的地位とか人間関係とか色々なことが書かれていて学びにもなったし物語としてもすごく面白いものでした。 次の作品も読もうかなぁ
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火花 2025.09.30 「平凡かどうかだけで判断すると、非凡アピール大会になり下がってしまわへんか?ほんで、反対に新しいものを端から否定すると、技術アピール大会になり下がってしまわへんか? ほんで両方を上手く混ぜてるものだけをよしとするとバランス大会になり下がってしまわへ...
火花 2025.09.30 「平凡かどうかだけで判断すると、非凡アピール大会になり下がってしまわへんか?ほんで、反対に新しいものを端から否定すると、技術アピール大会になり下がってしまわへんか? ほんで両方を上手く混ぜてるものだけをよしとするとバランス大会になり下がってしまわへんか?」 一つだけの基準を持って何かを測ろうとすると眼がくらんでまうねん。 この言葉は神谷のお笑いに対する根幹を示すものであるが、確かに今の日本はなんでもある一つの基準で評価することが多いなと感じる点で納得した。『共感は阿呆でもわかるから依存しやすい感覚だけど創作に携わる人はどこかで卒業しなくてはならない』という内容の言葉も同様に納得させられた。 又吉さんの深い考えと、それを繊細に書き表す能力がすごく素敵だなと思った。 芸人さんが自分の突き進んだ道でおのおのの良さをたとえ認められなくとも生きていく姿がバチバチと散っていく火花と重なった。火花というタイトルは素敵だなあと。火花は一瞬で儚いけれどその一瞬はものすごく熱い、それが芸人さんらしいなと感じた。
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思ったより面白かった。 普通の何気ない会話自体が面白いし、会話の中に含まれてる常識とかをあえて文字にしてる感じがとってもよかった。 関西弁なのもすごくよい。
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とにかく、とにかく、優しい小説。 こんなにやさしさだけをこれでもかと詰め込んだ小説って今どき珍しい。著者は太宰治が好きと公言しているが、どちらかというと志賀直哉の正当な後継者なのではないだろうか。 読み終わったら、じんわりと身体が芯から温まる、そんな優しい素敵な小説。 著者は「人...
とにかく、とにかく、優しい小説。 こんなにやさしさだけをこれでもかと詰め込んだ小説って今どき珍しい。著者は太宰治が好きと公言しているが、どちらかというと志賀直哉の正当な後継者なのではないだろうか。 読み終わったら、じんわりと身体が芯から温まる、そんな優しい素敵な小説。 著者は「人を赦すこと」に慣れた優しい人なんだろうなぁ。 この人は、とにかく「赦す方法」を小説によって提示していくことを、小説家としてライフワークにしていくんだろうか?今後が楽しみだし、他の著作も読んでみたいと思った。 人間のエグい部分を痛快に言語化した小説が近年の流行りだけど、この作品は真っ向からその対極に位置している作品。 世の中や人間に疲れたら、又吉直樹の小説を読んで「まぁ世の中も人間もそんな悪いもんちゃうで。おもろいとこもあるやん」って慰めてもらおう。 この優しいままで、ずっといてほしいな。 結構なお手前で。優しさをありがとう。
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心がいっぱいになった 読んでていろんな感情になったのにろくな感想も書けない自分に失望 人生をこんなふうに誰かに読んでもらいたいなとは思った
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audibleで鑑読です。 堤真一さんの声のイメージはどちらかと言うと先輩の方で、主人公・徳永ではないなーと思いつつ、堤真一の朗読を聴けるのは映画の中のようで、やっぱり贅沢な時間だと終わってから改めて思う。 お笑いに取り憑かれ、気づいたら飲み込まれて… 最後は怖くて実録ホラーを聴...
audibleで鑑読です。 堤真一さんの声のイメージはどちらかと言うと先輩の方で、主人公・徳永ではないなーと思いつつ、堤真一の朗読を聴けるのは映画の中のようで、やっぱり贅沢な時間だと終わってから改めて思う。 お笑いに取り憑かれ、気づいたら飲み込まれて… 最後は怖くて実録ホラーを聴いた気分だった。 どうしようもない先輩を前に、徳永の気持ちも分かるのが辛い。 こんな人がかわいくもあるのも事実、近寄りたくないがほぼ100%
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今更ですが読んでみました 売れない芸人ってこんな感じなのかなと、へぇーって読み進めていった。 人物の気持ちの描写とかはさすがだったけど、何となく話はタラタラと長く感じてしまった。
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漫才師をやっていた二十歳の徳永くんが、漫才の先輩である神谷さんに出会って過ごした10年間の物語です。神谷さんの癖の強さに圧倒されっぱなし。堤真一さんの朗読に味わい深さが2割増しで、太鼓のお兄さんの下りなんか最高に面白かった!場面にあった音響がプラスされているのも手が混んでいてAu...
漫才師をやっていた二十歳の徳永くんが、漫才の先輩である神谷さんに出会って過ごした10年間の物語です。神谷さんの癖の強さに圧倒されっぱなし。堤真一さんの朗読に味わい深さが2割増しで、太鼓のお兄さんの下りなんか最高に面白かった!場面にあった音響がプラスされているのも手が混んでいてAudibleの力がこの作品に力を入れてるんだなって伝わってきました。
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