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彼女の家計簿 の商品レビュー

3.8

98件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2023/03/24

家計簿を通じて、三世代の女性がつながる。シングルマザー里里が託された家計簿には、お金の使い方はもちろんだが、彼女らの人生が次第に浮き彫りになるところが面白かった。 時折、家計簿の内容が入るので、ふっと時代を超えられるのも読み応えあり。カットの切り替わりがうまいと感じた。 母と...

家計簿を通じて、三世代の女性がつながる。シングルマザー里里が託された家計簿には、お金の使い方はもちろんだが、彼女らの人生が次第に浮き彫りになるところが面白かった。 時折、家計簿の内容が入るので、ふっと時代を超えられるのも読み応えあり。カットの切り替わりがうまいと感じた。 母と娘、世代の違う友人、いろんなつながりにだんだんと深みを増して行く小説だった。

Posted byブクログ

2023/03/14

家計簿を介して、現代と戦後の母子三代にわたる女性たちを取り巻く様々な出来事を描いた作品。 時代背景が共感しやすく、自分自身の祖父母からも戦後の話などを聞いて思いを馳せたことがあるので、主人公がぼんやりとタイムスリップしたような気持ちになる場面もよくわかる。最後まで一気に読めて、と...

家計簿を介して、現代と戦後の母子三代にわたる女性たちを取り巻く様々な出来事を描いた作品。 時代背景が共感しやすく、自分自身の祖父母からも戦後の話などを聞いて思いを馳せたことがあるので、主人公がぼんやりとタイムスリップしたような気持ちになる場面もよくわかる。最後まで一気に読めて、とても切なく温かな気持ちになる作品でした。

Posted byブクログ

2023/02/26

本書の主人公シングルマザーの里里は、母親と絶縁状態。私自身も自分の母親と根本的に考えが合わないことがよくある。本書を読んで、人生も、人の考え方も、生きた「時代」によって、こんなにも大きく左右されるのだということを改めて感じた。 それでもやはり普遍的なことってあるな。 「あんまり感...

本書の主人公シングルマザーの里里は、母親と絶縁状態。私自身も自分の母親と根本的に考えが合わないことがよくある。本書を読んで、人生も、人の考え方も、生きた「時代」によって、こんなにも大きく左右されるのだということを改めて感じた。 それでもやはり普遍的なことってあるな。 「あんまり感情的に叱っちゃダメよ。そんなに叱ると会えなくなったとき、後悔する」。 う〜ん。ちゃんと話をしておかないと、戻ってこない時間を後悔することになるかもしれないことはわかっているのだけれど、、、。

Posted byブクログ

2023/02/23

ストーリーはいい感じなのですが、途中、これは誰のことなのか分からなくなり、それが狙ってのことなのかどうか分かりませんが、ストンとは落ちませんでした。

Posted byブクログ

2023/02/19

女性の自立。女性の幸せ。時代や出会いによって様々と移り変わる。 読後の感想を誰かと語り合いたい。 価値観が多様化する現代だからこそ、個人それぞれが見えない世界や考えない世界が増えていく。日常にふれない価値観に出会えたという意味で良い読書時間であった。 女性の自立や幸せを考える...

女性の自立。女性の幸せ。時代や出会いによって様々と移り変わる。 読後の感想を誰かと語り合いたい。 価値観が多様化する現代だからこそ、個人それぞれが見えない世界や考えない世界が増えていく。日常にふれない価値観に出会えたという意味で良い読書時間であった。 女性の自立や幸せを考えるとき、それは男性についても同時に考えるときなのである。話の中でも出てきたが、そこには純粋で冷静な目線だけでなく、嫉妬や比較などの感情がついてくる。それがなかなかにめんどくさい。 そういえばこの小説は男性の登場人物が少ないな。

Posted byブクログ

2023/02/13

三千円の使い方からハマり、3作品目。 作品名から、またお金のことが学べる本なのかと 思いきや、しっかり物語。 家計簿を通して昔の生活や、戦争中の食事など 知ることができたり、ストーリーもとても 面白い内容だった。 後半は特に、読むのが楽しくて、一気に読み進めてしまった。 家族の在...

三千円の使い方からハマり、3作品目。 作品名から、またお金のことが学べる本なのかと 思いきや、しっかり物語。 家計簿を通して昔の生活や、戦争中の食事など 知ることができたり、ストーリーもとても 面白い内容だった。 後半は特に、読むのが楽しくて、一気に読み進めてしまった。 家族の在り方、人とのつながりなど多くのことが学べる一冊だった。

Posted byブクログ

2023/02/04

戦前からの家計簿が発見されたことから始まる物語。家計簿(日記)と現代を行き来していて、区切りがあるため読みやすい。 物語の中心人物ではないが、所々でキーを握る曽根さんや永田の言葉や言動が人間の本心を突いている気がして、温かい話だけではないところに魅力を感じた。

Posted byブクログ

2023/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本屋さんでもよく見かける作家さんだけど、手を出したことがなかったので初読みでしたが、面白かったです。 なんというか、二時間ドラマとか映画っぽいというか? 最初からわくわくしながら読み始めるって感じではなかったのに、見ていくうちに先が気になって引き込まれて前のめりで見てしまったという感じ。 時代もあるのですが、男性が漏れなくどうしようもない奴だった。 気になったというか理解できなかったのは、母親の朋子かなあ。 そもそも、なんでこの人はあそこまで頑なに結婚も家庭も否定しているのに、結婚して子供生んだのか。そこが描かれてないから全然わからなくて。この物語の、主人公の里里って存在の根幹に関わることだから、ここがなんだかわかんないと、もやもやが募る。 よしんば、それでも朋子は心の奥底で温かい家庭を求めていたのだ!って解釈したとしても、父親の告白を聞き、加寿には加寿の事情があったのだってわかってもなお、手紙を読むことさえせず受け止めなかった朋子が?と思ったり。さらには終盤、里里とのたった一回、わずかな時間の対決だけで、いきなりあんな折れて、デレを見せるか?なんてことを考えてしまう。最後に畳み込むようにキレイにまとめられてしまったのが残念というか。 それに晴美さんにしても、正直あの人、目の前で自殺されたとはいえ、そこまで自分を追い込むか?と。 あの状況で、自分が殺したんだと考えてしまうのは、逆に晴美はどんな生い立ちだったのか、超気になってくる。どっちかというと、あんな理不尽な目に合わされたことに対する怒りとか、悲しみのほうが、長期間引きずりそうで。むしろ、あんな大がかりな自殺事件より、彼の二股を知った時に妊娠に気づき、子供をおろしてしまった、だから私は人殺しだって自分を責め続けてるほうが、よほど説得力がありそう。 文学系?小説って、ごりごりエンターテイメント系小説とかだと気にならない登場人物の不自然な心情が、妙に引っ掛かる。 でも、そんなモヤモヤを越えてもなお、なんか面白かったし引き込まれた(笑) なんやかんや感想書きたくなるくらい、私はこの作家さんのお話が気に入ったのだと思われる(笑) 家計簿で自分のこと加寿って名前で書いちゃうおばあちゃん、めっちゃ可愛い。

Posted byブクログ

2023/01/26

サンドの女のイメージの強い原田さん。 でも今回はちょっぴり時代物のような本で、かなり心を揺さぶられた。世代によって全然キャラクターの違う3代の女性達を書いた本だけど、面白かったです。 原田さんの本=絶対美味しいものが出てくるイメージだったんだけど今回はあまり食べ物には焦点は当...

サンドの女のイメージの強い原田さん。 でも今回はちょっぴり時代物のような本で、かなり心を揺さぶられた。世代によって全然キャラクターの違う3代の女性達を書いた本だけど、面白かったです。 原田さんの本=絶対美味しいものが出てくるイメージだったんだけど今回はあまり食べ物には焦点は当たっていないかな。 でもあたたかな、食卓を囲む風景だったりやっぱり食のことを取り入れて書かれていたけれど。 らんたんを思い返す感じで、大正あたりに生きていられていたであろう、カズさん。かなり素敵な方だったな。働く女性、についても考えさせられる内容。

Posted byブクログ

2023/01/25

家計簿を通して繋がっていく三世代の女性たちの話。戦争の時代を生きた女性、シングルマザーとして頑張る女性、人に言えない過去のある女性と、、様々な立場の女性の姿。

Posted byブクログ