彼女の家計簿 の商品レビュー

原田ひ香(著者)

2023/09/14

『三千円の使いかた』が面白かったので興味をもって読んだ。

「仕事のない善吉さんには、妻が自立するのが耐えられなかったんじゃないかしら。男のことなんかより、それが我慢できなかった。」

戦時中でも、「自立したい」という思いを貫き続ける女性、加寿。
令和となった今ですら、「女性の自立」について物議を醸しているのだ。不思議でならない。

結婚しないの？子ども作らないの？仕事辞めないで続けるの？０歳で保育園預けちゃうの？etc...
書き出したらキリがない。信じられないぐらいに世間は冷たい。

加寿の葛藤や生き様を読んで、彼女の強さに自分も大きなエネルギーをもらった。

2023/09/10

祖母、里里、晴美、朋子、曽我、みずき、、時代も世代も違う女性達の生きる姿に引き込まれました。面白かったです。

2023/09/08

祖母の古い家計簿(というか日記)から、本当に起きたことをシングルマザーの主人公が解明していくストーリー。面白かった。個人的には祖母の葛藤や心境がもっとリアルに描かれていてほしかったかな。

2023/08/28

女性は家庭を守るべきで男よりも稼ぐなんてっていう価値観、大学生の時はハア？？そんな紀元前みたいな話ある？？って思ってたけど、ばあちゃん（1945年生まれ）本当はキャリアウーマンになってバリバリ働きたかったけど時代が許してくれなかった話聞いたり、実際自分が社会出て周囲の話を聞いてたりすると、意外と現代にもフッツーに存在するんだよな。ってことをこの本を読んで思い出した。

2023/08/24

2023.08.24
明日から2学期すたあと

冷たい母親から、謎の家計簿が送られてくる。家計簿にはちょっとした日記も。
家計簿を書いた五十鈴加寿とは誰なのか

理理
シングルマザー
母親から愛情を受けず育つ
職場が潰れる

晴美
NPO団体代表
夜の仕事をする女性のために働く
独身

五十鈴加寿
理理のおばあちゃん
娘を捨てて駆け落ちした女という噂
真実はいかに

働くことが好き
働く女性のかっこよさ
未婚
独身の辛さ

働く女性について
今と昔を比べて書いている
いつの時代も大変なことはある
自立して一生懸命働くっていいね
でも生涯孤独も寂しいね
って話

2023/08/23

シングルマザー失業中の里里の元へ誰かが書いた
家計簿が届く
読み進めていくうちに自分の祖母のものではないかと考え始める

過ち、道を外したからもう駄目なんてことはなくて
また努力すればいい

戦争/家計簿/シングルマザー

2023/08/18

「でもね、里里さん、 人って、一度の過ちですべてを判断されるものかしら。 一度失敗したら終わりなの？どんなに努力しても許されないの？」

解説 東えりか（書評家）
女はいくつもの顔を持っている。日々の暮らしは「主婦」として、結婚すれば「妻」や「嫁」になる。子どもを産めば「母」の責任が生まれ、母親に向かう時には「娘」らしいふるまいをする。社会でキャリアウーマンとして バリバリ働く人もいる。それぞれの名称の間には厳格な 一線 が引かれており、 その線を踏み出さなければ役目を逸脱することはない。時と場合によって顔を使い分ける。それが上手く生きるコツで、その知恵はいつの間にか 備わっているものなのだ。

2023/08/03

現代と過去を行ったり来たりする感じが口福のレシピに似ている。戦前戦後の不自由な生活だったり、男尊女卑が酷い時代の女性から、現代の女性が勇気付けられる感じ。昔はそれが当たり前だったから、我慢もできたのか、考えられないけど、祖父母を見てると祖母の方が好き勝手言って強かったような。
時代だけでなく人にもよるのかな

2023/07/21

お金と時間
お金と生活
お金と愛
他にもいろいろ
ずっと昔から女性がきりもり　やりくりしている
何のためなのか答えを出すと崩壊するので
うやむやにして人生の終わりを待つ
立派な人だった　
優しい人だった
死後に言われても遅い
人生送っているうちに解決するような世の中でありますように
せっかく作者があの手この手で提示してくれています
考えようと思います

2023/07/21

勝手に家計簿の付け方やメリット・デメリットの話だと思って読み始めましたが
家計簿というよりも戦前・戦後の日記がかかれていた
単にお金の収支だけではなく、その時の思いや行動が綴られていた
私も書いてみようと思った