彼女の家計簿 の商品レビュー
節約本かな?とその題名から思いましたが、そうではありませんでした。 家計簿からその人の生きてきた人生、それを知った人達の人生に変化が訪れます。 家計簿を書いていた本人もそんな風になるとは思っていなかったであろうと。 時代は戦時中から現代の女性の立場、母娘の関係からなる物語です。 ...
節約本かな?とその題名から思いましたが、そうではありませんでした。 家計簿からその人の生きてきた人生、それを知った人達の人生に変化が訪れます。 家計簿を書いていた本人もそんな風になるとは思っていなかったであろうと。 時代は戦時中から現代の女性の立場、母娘の関係からなる物語です。 それを知った周囲の人たちの生き方にも変化が訪れます。 ただの家計簿ではなく、その時を一生懸命に生きた女性がその後の女性達にも生きる指針となります。 家計簿が人を救う、そんな物語でした。
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家計のやりくり的な内容を想像してたけど全然違って、日記がメインのストーリーって感じでした。 内容は割と重めだったけど、原田ひ香さんの作品らしく、さらりと読みやすかったです。
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「すべては彼女が必死に生きてくれたおかげなのだ。 あたしもまた、誰かにつながるような生き方をしたい。」 母も家計簿に、特に秘密めいたものではなく、覚え書き程度の日記をつけていて、実家にいた頃はおつかいのレシートをつけるついでに遡ってよく読んでいた。少ない記述でも、だからこそ、そ...
「すべては彼女が必死に生きてくれたおかげなのだ。 あたしもまた、誰かにつながるような生き方をしたい。」 母も家計簿に、特に秘密めいたものではなく、覚え書き程度の日記をつけていて、実家にいた頃はおつかいのレシートをつけるついでに遡ってよく読んでいた。少ない記述でも、だからこそ、その時々のことを色々思い出せていいな、と思いつつ、そもそもの家計簿をつけていない。
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読むと何かを書きたくなるよ。日記でもエンディングノートでも雑記帳でも。何でも良いから文字が書きたい!! 現代と戦時中を行ったり来たりするお話。 その2つの時代の橋渡しをするのが、加寿さんという1人の女性が残した家計簿。この家計簿をキーに、過去と今を行ったり来たりするのだけど、家...
読むと何かを書きたくなるよ。日記でもエンディングノートでも雑記帳でも。何でも良いから文字が書きたい!! 現代と戦時中を行ったり来たりするお話。 その2つの時代の橋渡しをするのが、加寿さんという1人の女性が残した家計簿。この家計簿をキーに、過去と今を行ったり来たりするのだけど、家計簿を記した戦時中の加寿さんと、現代になって皆が語る加寿さんのキャラクターがどうしても私の中で繋がらなくて。 私の中では、NPOを作ったのが加寿さん、て言われたほうが納得できた感じ。 加寿さんが残した過去の家計簿から、今を生きる皆が何かを掴む、みたいな話じゃなく、いっそ潔く、加寿さんの一代記が読みたいな。 家計簿、関係なくなっちゃうけど。
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これまで読んできた原田ひ香作品とは異なった内容だった。しかしこんな作品も読んでみたい、とも思っていた。導入部分が秀逸で引き込まれたが、戦中戦後と現代を行き来し、また、シングルマザー、NPO法人の代表、戦地に赴いた夫の代わりに代用教員となる女性。それぞれの状況が入れ替わり立ち替わり...
これまで読んできた原田ひ香作品とは異なった内容だった。しかしこんな作品も読んでみたい、とも思っていた。導入部分が秀逸で引き込まれたが、戦中戦後と現代を行き来し、また、シングルマザー、NPO法人の代表、戦地に赴いた夫の代わりに代用教員となる女性。それぞれの状況が入れ替わり立ち替わり書かれていて少し読みにくさを感じたり、集中力を欠いてしまった。読み応えはあり面白いと思う。生きにくい女性達は時代を超えても常に存在する。しかし自ら生き方を選べる。そんなお話しでした。
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戦前から終戦後までに書かれた加寿の日記のような家計簿とNPO「夕顔ネット」を通して、加寿と孫の里里が長い年月を経て繋がり、過去をたどって事実が明らかになる。 タイトルと表紙だけ見ると、明るい楽しい話のようだが、想像していたより何倍も重くて深い話だ。 過去と現在と往復しながら展開し...
戦前から終戦後までに書かれた加寿の日記のような家計簿とNPO「夕顔ネット」を通して、加寿と孫の里里が長い年月を経て繋がり、過去をたどって事実が明らかになる。 タイトルと表紙だけ見ると、明るい楽しい話のようだが、想像していたより何倍も重くて深い話だ。 過去と現在と往復しながら展開していく話は、以前読んだ原田ひ香さんの『口福のレシピ』と同じ手法だ。 最後に家族のもつれたしこりが少しほぐれるところにほっとする。 女性は家のことをやり子どもを育てればいい、外で働くことに理解されない戦前戦後の時代の悲劇なのか、加寿の人生を思うととてもつらい。 里里が加寿の家計簿から真実に辿り着いたことで、加寿の人生も少しは救われたのかもしれない。
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シングルマザーの里里の元に疎遠にしている母から日記が届く。どうやら祖母らしき人が書いた日記の内容を読み進めながら里里自身も自分の生き方や母、祖母との関係を考えてゆく。 時代が行き来し、かつ主人公らしき人が数名いるので中々内容が入ってこなかった。 個人的には原田ひ香さん作品の中では...
シングルマザーの里里の元に疎遠にしている母から日記が届く。どうやら祖母らしき人が書いた日記の内容を読み進めながら里里自身も自分の生き方や母、祖母との関係を考えてゆく。 時代が行き来し、かつ主人公らしき人が数名いるので中々内容が入ってこなかった。 個人的には原田ひ香さん作品の中では、 あまり好みではなかった。
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ランチ酒を読んで以来原田ひ香さんの大ファンです。 昔と今を繋ぐ、手書きで書かれた家計簿。 これを読んだら私も家計簿のような日記のようなものをつけてみようかな、、とそんな気持ちになりました。 祖母の家計簿にほろっとするところもあり、私も子供をもっと大事にしよう、と思わせてくれる...
ランチ酒を読んで以来原田ひ香さんの大ファンです。 昔と今を繋ぐ、手書きで書かれた家計簿。 これを読んだら私も家計簿のような日記のようなものをつけてみようかな、、とそんな気持ちになりました。 祖母の家計簿にほろっとするところもあり、私も子供をもっと大事にしよう、と思わせてくれるお話でした。
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絡まった母娘の糸がほぐれていく過程がよかった。家計簿から読み取れる加寿の真っ直ぐな人間性に共感がもてた。作風は好き。読みやすい。
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里里はシングル・マザーだ。妻子ある男性と付き合っていたが妊娠し、一人で生んで育てることを選んだ。都市銀行でプログラマーをしていたが、妊娠したので退職した。実の母親は里里には親らしい言葉をかけてもらったことが無い。妊娠したと言っても出産には反対で、手伝ってもくれないことは分かってい...
里里はシングル・マザーだ。妻子ある男性と付き合っていたが妊娠し、一人で生んで育てることを選んだ。都市銀行でプログラマーをしていたが、妊娠したので退職した。実の母親は里里には親らしい言葉をかけてもらったことが無い。妊娠したと言っても出産には反対で、手伝ってもくれないことは分かっていた。職探しをしたら女性向けの情報サイトに正社員として勤めることができたのは僥倖だった。実家の母親から大きな封筒が送られてきた。その中にもうひとつ封筒がある。中を見ると家計簿だった。その封筒の差出人の所には名前があり、三浦晴美とある。母からの同封のメモには、自分には必要がないものだからそっちで好きにしてくれたらいい、というものだった。この家計簿が縁で、人と人が繋がっていくこといなる…。
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