日本史の謎は「地形」で解ける の商品レビュー
歴史のなぜを地形の特徴などから考察する試みが新鮮で面白い。個人的に三河の吉良家と徳川家の確執が描かれていた点が、地元民的に良かった。 もちろん地理的な特性だけではないだろうが、徳川家康が関東平野にポテンシャルを感じ、幕府を江戸に移し、様々な工事をすることで人口100万人以上を抱え...
歴史のなぜを地形の特徴などから考察する試みが新鮮で面白い。個人的に三河の吉良家と徳川家の確執が描かれていた点が、地元民的に良かった。 もちろん地理的な特性だけではないだろうが、徳川家康が関東平野にポテンシャルを感じ、幕府を江戸に移し、様々な工事をすることで人口100万人以上を抱えられるインフラを整える構想力がすごいと思った。軍事的な才能もあるが、政治的拠点のポテンシャルを見抜く先見性には特に脱帽させられた。
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素人なので「そんな切り口があるのか!」とおもしろく読めました。地図片手に読み進めました。 溜池の話が一番好きだった。
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「安全」.「食糧」、「エネルギー」、「交流軸」から見た都市論的日本史解釈。ブラタモリみたい。文系的視点ではなく、河川の専門家らしく、地理、河川、インフラ面から日本史を解説。
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日本史の謎に対して、地形や気象という角度から解説されている本です。 歴史家のいう通説に真っ向から異論を唱えていくというスタンスであり、なかなか刺激的な一冊。 地形を見ることで当時の国のリーダーが一体、何を考えて事業をやったのかを考察されており、特に徳川家康は、本当に長い目で日本...
日本史の謎に対して、地形や気象という角度から解説されている本です。 歴史家のいう通説に真っ向から異論を唱えていくというスタンスであり、なかなか刺激的な一冊。 地形を見ることで当時の国のリーダーが一体、何を考えて事業をやったのかを考察されており、特に徳川家康は、本当に長い目で日本という国を考えていたらしいことがわかります。 国づくりとその運営にまさにすべてを捧げている、為政者の鑑のような考え方と実行力は、今の日本の政治とは対照的だと思わずにはいられない。 日本人が愛してやまない、あの忠臣蔵が実は江戸幕府が国民の忠義心を煽るために仕掛けた作戦だった説も展開されてます。 これは一見すると都市伝説的なうさんくささがあるのですが、皇居半蔵門や赤穂浪士の寺など、キーとなる場所の位置や、当時の人の流れなどをもとに考えられていて、なるほどそうかもしれんと思わせる説得力があります。 この章はミステリー小説を読んでるみたいで楽しかった。 人が行き交う場所は栄え、そうでなくなった場所は廃れていく。 最後の方にある交流軸の話も結構面白くて、歴史の流れを見ると確かにそうなっている気がしてきます。 人との戦いだけではなく、多くの地形との戦いも経て、この国はつくられてきたし、きっとこれからもそうなのかな。 日本の地名を見たときに、今までよりもいろいろな感情が沸き起こるようになりそうな、そんな一冊でした。
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- ネタバレ
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流石に論証が強引すぎる。 例えば、江戸城の半蔵門は表門だという仮説では、土橋であることを根拠としているが、土橋はどこの城でも存在する。なぜなら、橋がすべて落とされてしまうと逆襲ができなくなるから。 当然、土橋は攻撃目標になりやすいので、敵の攻撃が受けにくい場所、つまり裏門になりやすい。
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日本史の出来事を定説ではく地理と地形から考察した内容。 「なるほどねぇ~、そういう見方もあるのか、いやいやそれはちょっと…」 と、いろいろな感想を持てる内容になってる。 小名木川の画が実は真っすぐで曲げて描くことで遠近感を演出してるとか 面白い話もあってなかなか。実物の歌川広...
日本史の出来事を定説ではく地理と地形から考察した内容。 「なるほどねぇ~、そういう見方もあるのか、いやいやそれはちょっと…」 と、いろいろな感想を持てる内容になってる。 小名木川の画が実は真っすぐで曲げて描くことで遠近感を演出してるとか 面白い話もあってなかなか。実物の歌川広重を鑑賞したくなる1冊でもある。 で、調べたら自分の近くでは1ヶ月前に絵画展が終わってた、、、残念。
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戦国時代からの日本史を理解する上での地政学見地からの示唆が無茶苦茶ある内容。江戸は西を下にした地図で理解する。甲州街道が半蔵門に直結している。 そもそも江戸は、豊臣が家康にした左遷であった。生活しづらい湿地を肥沃で広大な田園都市に家康が国土開拓をして行ったことが良くわかる。 また...
戦国時代からの日本史を理解する上での地政学見地からの示唆が無茶苦茶ある内容。江戸は西を下にした地図で理解する。甲州街道が半蔵門に直結している。 そもそも江戸は、豊臣が家康にした左遷であった。生活しづらい湿地を肥沃で広大な田園都市に家康が国土開拓をして行ったことが良くわかる。 また、小名木川は、軍事的な意味で造られたものであるとの新説を導き、日本のアウトバーン的水路をアウトバーンよりも何年も前に実施していたとの説に驚かされた。
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ここまで断定してしまっていいのかなぁ...と思いもするけれど、納得感は大きい。とはいえ、これも一説なんだけど。
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地理・地形・土木の観点から史実を読みといていく一冊。 トンデモ本なような気がしないでもないが、ミステリー小説を読んでいるようで興味深い。 大阪城や延暦寺がいかに抜群の立地であったかがわかる。 利根川大工事や吉良家への仕打ちなどを読んでいると、徳川家康の執念深さと忍耐強さにゾッとす...
地理・地形・土木の観点から史実を読みといていく一冊。 トンデモ本なような気がしないでもないが、ミステリー小説を読んでいるようで興味深い。 大阪城や延暦寺がいかに抜群の立地であったかがわかる。 利根川大工事や吉良家への仕打ちなどを読んでいると、徳川家康の執念深さと忍耐強さにゾッとする。
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本書、全体的にはなかなかおもしろかったです。地形や歌川広重の浮世絵から歴史的事象を考察するという内容で、ミステリー調の雰囲気があります。ただし題名と中身ですが、「日本史の謎は「地形」で解ける」、というのは本書を読む限り言い過ぎではないかと思いました。本屋で目につくためにも少し誇張...
本書、全体的にはなかなかおもしろかったです。地形や歌川広重の浮世絵から歴史的事象を考察するという内容で、ミステリー調の雰囲気があります。ただし題名と中身ですが、「日本史の謎は「地形」で解ける」、というのは本書を読む限り言い過ぎではないかと思いました。本屋で目につくためにも少し誇張して言ってしまえ、というところかもしれませんが、歴史は人文社会系だけでは説明できないのと同様に、地形だけでも説明できないと思います。しかしそのあたりは寛容に読み進めていけば、本書はなかなか面白いと感じました。全部で18章からなっていて、家康や赤穂浪士、遷都など多様な事象が取り上げられていますが、読者諸氏はそれぞれピンとくる章と、全然ピンとこない章とが出てくるのではないでしょうか。また著者は浮世絵が好きなようで、特に広重の絵からインスピレーションを得ています。これはなかなか面白い。ある種の推理小説風です。しかし広重に詳しい人であればご存知のように、広重の絵は架空の事象も描かれていたり、見る人を飽きさせない良い意味での脚色があることで有名です(雪が積もらない蒲原を積雪の絵で描くなど)。ですから広重の絵を100%当時の写実的なものとして解釈することは相当危ういのですが(現実にはなかった要素を絵の中に入れている可能性が十分ある)、本書はそういう細かいところはおいて、ある種の推理小説を読んでいるような気持で読むと面白いと思います。
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