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日本史の謎は「地形」で解ける の商品レビュー

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92件のお客様レビュー

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2020/04/03

元国交省の土木官僚が書いた本。 とても面白くて一気に読んでしまった。 自分もこうした下部構造が社会を動かしているという考え方に共感するからだと思う。

Posted byブクログ

2019/12/25

地理の視点から日本史の謎を読み解く。 東京住まいの自分としては、本書で約半分の頁を占める江戸時代の話しが特に面白かった。 いま学校ではどのように日本史を教えているのか自分は知らない。 でもひたすら年号や知識を覚える退屈な詰め込み型の教育ではなく、地理に限らずこのようないろい...

地理の視点から日本史の謎を読み解く。 東京住まいの自分としては、本書で約半分の頁を占める江戸時代の話しが特に面白かった。 いま学校ではどのように日本史を教えているのか自分は知らない。 でもひたすら年号や知識を覚える退屈な詰め込み型の教育ではなく、地理に限らずこのようないろいろな視点を通して歴史の授業にアプローチすれば、単に生徒の理解を深めるだけでなく、知識に幅を持たせたり、土地に対する愛着心やアイデンティティを育むことにも繋がると思う。 このような良書を探せば簡単に見つけられる時代に生きている、いまの学生が羨ましい。

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2019/06/01

タイトル通りどの説も地形だけを論拠としている。シンプルで面白いが、ちょっとシンプルすぎて説得力に欠けるのではないだろうか。

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2020/05/10

歴史と交えてくれれば、”地理”ももっと面白くなったんだろうなぁと思う。 意味も理解せずに、地名を覚えるのは小学生にとっても苦痛だったなぁ。 土地の成り立ち、歴史的背景踏まえるととても楽しい。 そんなことをこの年で気付かせてくれてありがたい。 この書のシリーズの第1書目だからか...

歴史と交えてくれれば、”地理”ももっと面白くなったんだろうなぁと思う。 意味も理解せずに、地名を覚えるのは小学生にとっても苦痛だったなぁ。 土地の成り立ち、歴史的背景踏まえるととても楽しい。 そんなことをこの年で気付かせてくれてありがたい。 この書のシリーズの第1書目だからか、作者の熱量もあります。 ----------------------------------------- 「やっと長良川河口堀が問題になった理由が理解できた。竹村くんの今の30糞の説明の中で『長良川流域の人々の生命と財産を守る』という言葉が3回も出てきた。そのような”天下の印籠が見えないか”という態度が、この事業がこじれている最大の理由ということがよく理解できたよ」(中略)私はいかに上から目線で説明をしていたか、人々の心に届かない言葉で強引に説得しようとしてたか。43歳の時であった。 ------------------------------------------ ★世界で12の文明(7つは滅んでいる)。日本は唯一の島国一国 ⇒自滅しなかったのは、二度の遷都によって危機を脱したから ★恐れる湘南ボーイ源頼朝 ★浅草は江戸時代治水の最重要拠点、吉原の移転を利用し日本堤を築き上げた ★赤穂浪士の泉岳寺の弔い、最重要犯罪人の扱いの背景は?

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2019/02/23

1江戸、2比叡山、3鎌倉、4元寇、5~13江戸の町、14京都、15奈良、16大阪、17福岡、18遷都

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2018/12/16

職場の上司が薦めていたので読んでみました。日本史の謎を、地理的な観点から解き明かそうとする本です。たとえば、家康は征夷大将軍に任命された後すぐに江戸に帰ってるけど、なぜ?とか、なぜ信長は比叡山の焼き討ちをしたか?など。いわゆる人文科学系のアタマの私にはすごく新鮮でした。ブラタモリ...

職場の上司が薦めていたので読んでみました。日本史の謎を、地理的な観点から解き明かそうとする本です。たとえば、家康は征夷大将軍に任命された後すぐに江戸に帰ってるけど、なぜ?とか、なぜ信長は比叡山の焼き討ちをしたか?など。いわゆる人文科学系のアタマの私にはすごく新鮮でした。ブラタモリもそうですが、地理の見地から事象を見ていくのはおもしろいですね。大阪アースダイバーはちょっと受け付けませんでしたが、この本はよかったです。【2018年12月19日読了】

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2018/11/17

 歴史の研究書かな、と思って読みはじめたんですが、これは、歴史と地形をテーマにした散文のたぐいかなと。  著者さんのひらめきがベースになってて、内容に納得するかは個々人の共感度次第。私としては、『そういう考え方はあるけど、ファイナルアンサーには至らないなぁ』という印象。  こうい...

 歴史の研究書かな、と思って読みはじめたんですが、これは、歴史と地形をテーマにした散文のたぐいかなと。  著者さんのひらめきがベースになってて、内容に納得するかは個々人の共感度次第。私としては、『そういう考え方はあるけど、ファイナルアンサーには至らないなぁ』という印象。  こういう歴史の解釈の仕方もあるよ、どうかな、ってレベルでなら、楽しかったです。  あちこちの地名が出てくるので、各章ごとに地図があると分かりやすいんですが、まあ、そこまでは望むのは難しいよね。

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2018/10/09

歴史を検証するとき、今の地形や気候のままで考えない方が良いってのはよくわかる。  今の東京から戦国時代の関東が湿地帯だったなんて想像できないもんね。   秀吉から江戸への転封を命じられ、あまりの江戸の酷さに家臣たちが怒る中、当時の大阪城とその周囲、江戸城とその周囲の地形の相違を見...

歴史を検証するとき、今の地形や気候のままで考えない方が良いってのはよくわかる。  今の東京から戦国時代の関東が湿地帯だったなんて想像できないもんね。   秀吉から江戸への転封を命じられ、あまりの江戸の酷さに家臣たちが怒る中、当時の大阪城とその周囲、江戸城とその周囲の地形の相違を見抜いた家康の先見の明がすごいな。  しかしながら、その考えを実現するのは並大抵じゃなかったのは想像に難くない。  この本はそんなような話が満載。 源頼朝が幼少の頃島流しにあった場所が実は・・・なんてのはこの本読まなきゃ知らないままだったかもしれない。 半蔵門が正門だった説はとても支持したい。  読むとなるほどぉと膝を打つことばかりだった。 等々教科書で習う歴史よりも断然面白い検証がてんこ盛り。 歴史を一面から見ているだけより、もっと様々なデータから多角的に見た方が発見できることは多いだろうな。 ここに書かれていることはあくまでも著者の推論なのは言うまでもないがあながち間違ってもいないんじゃないかと思う。 専門家でもないから歴史の楽しみ方は多い方が楽しいやね。 ブラタモ好きな人は楽しめるのではないかなと。

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2017/09/29

歴史関係の良著は多数あるが、こんな現実的な観点から歴史の史実を解き明かす本は珍しいのではないか? 江戸に領地を豊臣から与えられた時、徳川家康の家臣たちは、憤怒の嵐だったに違いない、それは葦の葉が茂るような広大な湿地地帯。氾濫する利根川は農地を荒らし放題。そこに何年もかけて「鷹狩り...

歴史関係の良著は多数あるが、こんな現実的な観点から歴史の史実を解き明かす本は珍しいのではないか? 江戸に領地を豊臣から与えられた時、徳川家康の家臣たちは、憤怒の嵐だったに違いない、それは葦の葉が茂るような広大な湿地地帯。氾濫する利根川は農地を荒らし放題。そこに何年もかけて「鷹狩り」と称し、家康は土地の特徴を調べ尽くし、どこをどう改良すれば、多くの民が住まい、多くの農地を開墾でき、安定した財政を見込めるか?を研究し尽くす。伝伝。 はたまた、鎌倉幕府と、後から呼ばれるが、幕府と名のつく都の機能を果たした場所で、これだけ狭い土地はなかった。それはなぜか?島流しにさせられた青少年期の源頼朝、実は島といっても閉鎖的な離れ島ではなく、伊豆半島韮山町に住んでいた彼は、船で自由に移動でき、明るく日がそそぎ、海産物も山の恵みも豊富にある素晴らしい環境であった。現代でいう湘南ボーイであったのだ。平家を滅ぼし本来であれば、変わって京都に幕府を作るのが妥当であるのだが、それをしないで、閉じ篭るように狭い鎌倉へ。 それを地形、気象から見ると、当時の京都は現代の東京都ほどの人口密度でありながら、上下水道共に鴨川の水を要し、また不衛生極まりなく疫病が流行。4万という遺体が鴨川に捨てられてもいた。 湘南ボーイの頼朝にとって、そんな汚い場所は嫌だったのだ!。。。

Posted byブクログ

2017/08/26

ブラタモリのネタ帳みたいで地形から歴史の史実を解く。定説を覆すものばかりで視点が面白い。徳川家康は利根川東遷の大工事をすることで、江戸を豊かな土地に変えた。これは知らなかったです。

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