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真夏の方程式 の商品レビュー

4

686件のお客様レビュー

  1. 5つ

    168

  2. 4つ

    298

  3. 3つ

    152

  4. 2つ

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2023/05/31

ガリレオシリーズ 海の美しい玻璃ヶ浦で起きた元刑事の死 湯川が気付いてしまった真相があまりにも切なく、我が子を愛するが故に起こした過ちが、時を経て更なる過ちを生んで行きます。 大切な家族だからこそ秘密にする必要があったのか… 節子と成美の2人だけで抱えて来た秘密によって、重治...

ガリレオシリーズ 海の美しい玻璃ヶ浦で起きた元刑事の死 湯川が気付いてしまった真相があまりにも切なく、我が子を愛するが故に起こした過ちが、時を経て更なる過ちを生んで行きます。 大切な家族だからこそ秘密にする必要があったのか… 節子と成美の2人だけで抱えて来た秘密によって、重治がどれだけの苦悩を感じていたのか… それはとても悲しくて虚しいものだったと思います。 また塚原の人間性が悲劇を生んだともいえる事件でしたが、私はこんな刑事が実在して欲しいと思いました。 物語が進むにつれ、少年・恭平と湯川の間に芽生えた人間関係が、時に面白く、時に深い信頼関係の様に感じて、微笑ましかったです。 真相が分かった後で成美と恭平、其々に対し、 湯川が最後にかけた言葉には、胸に込み上げて来るものがありました。

Posted byブクログ

2023/05/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夏休みに旅館を経営する伯母さん一家のところに遊びに行った小学生の恭平が殺人事件に巻き込まれる話。 切ない。湯川の発言から、殺人に何らかの形で恭平が絡んでいるんだろうことは予想出来たけど、偶然の過失ではなく、誰かの悪意ある意図のもとで命じられてやったところに、加害者の心の闇と苦悩を感じた。 何にせよ、不倫と殺人は、どれだけ魔が差しても、どれだけ自分の幸せが脅かされても、やってはいけないな…と思うなどした。 個人的にみんなに守られた成美が、結局何も償わず、人生を大切にしなさいと言われて生きていくのはどうかと思ったし、彼女もまた被害者ではあるけど、犯した罪はきちんと彼女が償わなければならなかったのではないかと思うなどした。 家族とは、人生とは、贖罪とは、と考えさせられました。

Posted byブクログ

2023/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

湯川先生の鬼門というべき子供がキーパーソン。海の近くで宿を経営する叔母の家に預けられることになった小学5年生の恭平の夏休み。 宿泊していた客が崖から落ちて転落死。 ほろ酔いで足を滑らせた事故死で片付けようとしていた地元警察に待ったをかけたのは捜査一課の元部下。 電車で出会った縁で同じ宿に泊まっている湯川は事件の真相を暴くことができるのか。 亡くなった塚原刑事と過去に逮捕した仙波との関係。川畑夫婦と娘成美の過去に遡ると悲しい事実が隠されている。 もし自分が成美の母だったらと考えると苦しいだけで正解が見つからない。 事件の動機に誰かを守りたい思いがある時、人は強くなれるのか、どんな困難があろうとも信念が揺らぐことはないのかもしれない。 最後に救いがあるのは湯川先生の優しさ溢れる対応、最後に成美にかける言葉。 「君の務めは人生を大切にすることだ。これまで以上に。」 そして恭平に送った言葉。 「どんな問題にも答えが必ずある。だから人間は学び、努力し、自分を磨かなきゃいけないんだ。私は君と一緒に同じ問題を抱え悩み続けよう。忘れないで欲しい。君はひとりぼっちじゃない。」 2人の心に響く痺れる言葉である。またカッコ良い湯川先生にやられた感でいっぱい。 さすが映画になっただけのことはある、近いうちに映像で見てみたい。

Posted byブクログ

2023/05/11

有名なのに触れることのなかったミステリを読んでみようと一念発起し手に取った一冊。 偏屈だけど何事にも真摯に取り組む湯川先生と少し冷めた小学生恭平くんの交流が可愛らしい。2人のシーンが回ってくるのが楽しみでなりませんでした。 胸がうずうずするような、それでいいのかなとか。そんなやる...

有名なのに触れることのなかったミステリを読んでみようと一念発起し手に取った一冊。 偏屈だけど何事にも真摯に取り組む湯川先生と少し冷めた小学生恭平くんの交流が可愛らしい。2人のシーンが回ってくるのが楽しみでなりませんでした。 胸がうずうずするような、それでいいのかなとか。そんなやるせなさもあるオチなのに読後感が良い。湯川先生が一貫した姿勢をもち、あらゆるものに真摯に向き合っているから「納得」させられるのだと感じました。 湯川先生のキャラクターの良さと文章テンポの良さで、ガリレオシリーズ初体験ながらするする読みました。レギュラーキャラも「顔馴染みなんだな」くらいは作品単体で理解できるため問題なし。 はじめから順に他シリーズも読んでみたいと思います。

Posted byブクログ

2023/07/11

ガリレオが少年に科学の原理を説いてたり、実験してるシーンが微笑ましすぎて、いつまでも続いてほしかった。 緻密に張り巡らされた伏線を綺麗に回収しつつ、読者に考察する余地も与えているのは流石。 事件の真相は気になるけど、知ってしまうと切ない。可能ならケータイをアルミで包んでいたあ...

ガリレオが少年に科学の原理を説いてたり、実験してるシーンが微笑ましすぎて、いつまでも続いてほしかった。 緻密に張り巡らされた伏線を綺麗に回収しつつ、読者に考察する余地も与えているのは流石。 事件の真相は気になるけど、知ってしまうと切ない。可能ならケータイをアルミで包んでいたあの頃に戻りたい。 ☆4.4

Posted byブクログ

2023/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

真相は悲しかったけど面白かった。やっぱりこの作者さんのは読みやすい。 ちょっとだけ「容疑者Xの献身」を思い出す文があり少し懐かしく…湯川教授容疑者Xの時よりもちょっと丸くなったかな?あと少年との絡み(特に最後の)はちょっとほっこりした。

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2023/04/23

湯川さんが自ら事件に関心を持ち、調査を始めたのはこれが初めてかな?? しかもその理由が誰かのこれからの人生を思っての行動という所にこれまでのどちらかと言えば冷淡な印象である湯川先生の優しさが見て取れる内容だった。 行動と会話の一つ一つにちゃんと考えがある湯川先生の食えない人感が...

湯川さんが自ら事件に関心を持ち、調査を始めたのはこれが初めてかな?? しかもその理由が誰かのこれからの人生を思っての行動という所にこれまでのどちらかと言えば冷淡な印象である湯川先生の優しさが見て取れる内容だった。 行動と会話の一つ一つにちゃんと考えがある湯川先生の食えない人感が魅力的。

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2023/04/22

なんだか、スッキリ!と終わってはいないような気がして、でもそれがその物語に関わる(登場人物)人たちにとって正しい選択だったのかな、と思いつつ、そうさざるを得ない、そうするしかない、のかと思ったり、、複雑な気持ちで結末を迎えた感じでした。 登場人物はきっと読者が抱えるこの気持ちより...

なんだか、スッキリ!と終わってはいないような気がして、でもそれがその物語に関わる(登場人物)人たちにとって正しい選択だったのかな、と思いつつ、そうさざるを得ない、そうするしかない、のかと思ったり、、複雑な気持ちで結末を迎えた感じでした。 登場人物はきっと読者が抱えるこの気持ちよりもはるかに大きいものを抱えて生きていくんだ、と思うと日頃の私がどれだけ幸せで平凡な暮らしをしているのか、と思う。ふぅ。

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2023/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読。 安心安全の面白さ 鮮やかな伏線回収が最高 仙波さん最終的に良い人って感じだったけどそもそも不倫しなけりゃこんなことには、、 子どもに優しい湯川先生。こんなかんじだっけ?このあたりから大分丸くなってるのかも

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2023/04/16

東野圭吾作品は間違いなく面白く、文章が読みやすい。読んでいると映像が浮かび上がってくるような、登場人物の描写のため、すらすらあっという間に読める。何よりも主人公の湯川の魅力的なキャラクターがよい 加賀恭一郎にもいえるが東野圭吾作品の主人公は人間的な深みがあり、頭脳明晰で魅力がある...

東野圭吾作品は間違いなく面白く、文章が読みやすい。読んでいると映像が浮かび上がってくるような、登場人物の描写のため、すらすらあっという間に読める。何よりも主人公の湯川の魅力的なキャラクターがよい 加賀恭一郎にもいえるが東野圭吾作品の主人公は人間的な深みがあり、頭脳明晰で魅力がある。小説のなかの人物だが、いまでいう推しになったしまう。そして、最後に感動と家族の愛とはなにかに考えさせられる終わり方もよい。とにかく、東野作品ははずれなしだ

Posted byブクログ