真夏の方程式 の商品レビュー
事件の舞台となった町が魅力的
多かれ少なかれ犯罪行為に関わった人物達の動機には、全く共感、納得感を持てなかった。それでも面白い小説に仕上がっているのは、舞台となっている街がとても魅力的に表現され、大学を長期で離れた湯川の普段見せない顔を覗ける楽しみからだろうか。 動機の部分をもっと、説得力のある丁寧な構成に...
多かれ少なかれ犯罪行為に関わった人物達の動機には、全く共感、納得感を持てなかった。それでも面白い小説に仕上がっているのは、舞台となっている街がとても魅力的に表現され、大学を長期で離れた湯川の普段見せない顔を覗ける楽しみからだろうか。 動機の部分をもっと、説得力のある丁寧な構成にしてくれれば容疑者Xを超えるような作品になったように思うので、残念。
平塚 泰司
一筋縄ではいかないガリレオシリーズ。 映画よりも容疑者が多いし読み応え抜群です。 でもツライ(´;ω;`)
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湯川さんと子供のやりとりがみていて面白かった。 今までの話は湯川さんは冷た!と思うことが多かったけど、この作品は全体的に暖かかった。 湯川さんだけでなく全体的に今までのガリレオシリーズとは一味違う感じ。
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湯川先生が子供と絡むっていうだけでも魅力的な作品。 秀逸で洗練された推理劇だが、前作までのような衝撃ではなく、全体的に優しい空気で物語が進む。 美しい海、玻璃ヶ浜で出会った少年と、博士と呼ばれる湯川教授のやりとりが優しい。宿泊客の一人が遺体で見つかり、その男性とその宿の家族との意...
湯川先生が子供と絡むっていうだけでも魅力的な作品。 秀逸で洗練された推理劇だが、前作までのような衝撃ではなく、全体的に優しい空気で物語が進む。 美しい海、玻璃ヶ浜で出会った少年と、博士と呼ばれる湯川教授のやりとりが優しい。宿泊客の一人が遺体で見つかり、その男性とその宿の家族との意外な接点が明らかになって行く。過去の事件と現在の事件、それぞれに関わる子供達とその周りの大人たちの思惑が切ないストーリー。
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『ガリレオ』シリーズ。2冊め。 とはいっても、映画化された物語を読む。 ネトフリで観た記憶があるのだけど、どういう内容だったかな。 なので読み直しをしました。 元刑事がとある旅館のそばで遺体となって発見されたところから始まるのだけど、 16年前の殺人事件との関係性があるという…...
『ガリレオ』シリーズ。2冊め。 とはいっても、映画化された物語を読む。 ネトフリで観た記憶があるのだけど、どういう内容だったかな。 なので読み直しをしました。 元刑事がとある旅館のそばで遺体となって発見されたところから始まるのだけど、 16年前の殺人事件との関係性があるという…。 その登場人物との関係性が蜘蛛の糸のように広がっていき、気づけば『無関係』だったはずが、実は巻き込まれていた…。 特に佳境になるにつれ、各登場人物がどうやって殺人を企てたのか。 各々の心情が伝わってきていました。 最後、恭平が間接的とはいえ、これからも悩み・苦しむ時が来るのだろうか…と思うと悲しくなってしまった…。 『容疑者Xの献身』でも体験した、文字化するとより臨場感が伝わるのは、 東野圭吾さんならではだと思いました。 またネトフリで観よう。
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ガリレオシリーズ初読了。 恥ずかしながらガリレオシリーズだと知らなかったため、この後他の本も読んでみたいと思った。 湯川教授と少年、そしてその少年が泊まる宿の家族の物語。 最後まで結末が想像できず、誰が犯人なのかも種明かしがあるまで全くわからなかった。 警察の行動と湯川の発言からトリックが徐々に明らかになっていくのが面白く、最後まで飽きることがなかった。 海の絵が宿に飾ってあり、それをみて成実が震え出すようなシーンが印象に残っているが、あれも種明かしがあるまでは全く理解できなかった。 このような複雑な関係性を考えられる東野圭吾は流石だとしか言えない。 最後に犯人が少年だと発言したセリフには大変驚かされたが、その理由を知って納得した。 その少年に寄り添った湯川の発言も印象的であり、将来少年が成長してなぜこの事件が起こったのか知ったとしても、傷を負わずに過ごせるのではないかと感じた。 物理学者ならでは解決できるようなトリックが面白く、飽きずに読める一冊だった。
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教授と子供の会話が面白かった。 勉強のやる気が湧くいい本だった。 勉強にはたくさんのメリットがあると感じた。 勉強をやる本質的な意味を見いだせた気がする。
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行き詰まってどうすればいいのか、悩んで立ち止まった時に再読したい どうして勉強しなければならないか、特に思春期の学生に読んでほしい 分からないなら分からないままでいいんだよって言ってあげたい
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大切な娘を守りたい者 真実を口外しないと誓った者 各々の守りたい気持ちが交差した 真夏の悲しい出来事。
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東野圭吾さんの作品は7割位読んでいます。ガリレオシリーズの中でも、夏になると読み返したくなる。 「湯川先生×子ども」今までにない組み合わせで、面白かった。 映画では、福山雅治演ずる「湯川学」人情味溢れる推理で謎解きするのが醍醐味 ・夏ならではの設定…ひとつのストーリーで季節の始まりと終わりが描かれているあたりに切なさが有り。 ・静岡での少年と湯川先生との交流、ロケット砲打ち上げるシーン、ヒロインと海に潜るシーンもいい ・最後の主人公の台詞には胸を打たれる。それがどんなに辛くても、真実から目を背けてはならないと。。。
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