真夏の方程式 の商品レビュー
普段は事件の捜査に気乗りしない態度の湯川が自ら捜査に乗り出してるのは何でなのか 川原成実が海を守る為に必死なのは何でなのか 被害者の塚原が玻璃ヶ浦を訪ねたのは何でなのか 数々の疑問が事件を捜査する中で解き明かされるんだけど、どの真実も悲しすぎる。 正しい事をしてるのか疑問はあるん...
普段は事件の捜査に気乗りしない態度の湯川が自ら捜査に乗り出してるのは何でなのか 川原成実が海を守る為に必死なのは何でなのか 被害者の塚原が玻璃ヶ浦を訪ねたのは何でなのか 数々の疑問が事件を捜査する中で解き明かされるんだけど、どの真実も悲しすぎる。 正しい事をしてるのか疑問はあるんだけど、全員に守りたいモノがあって、どの出来事も愛情があってこその事で、それが理解できるから余計に悲しくなる。 『容疑者Xの献身』と同じ苦しさを感じた。 湯川と恭平君のやり取りが好きだったなあ。 微笑ましさもあるんだけど、事件真相に近付いてる緊張感もあって、なんとも言えなかった。 恭平君の将来も気になる。 どんな決断をしても真実を知ったら辛くなるんだろうけど、悩んで苦しんで後悔してそれでも頑張って生きていてほしいなあ。
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ガリレオシリーズ第6作。長編。 湯川がなぜこの事件に関わるのかが最後まで分からなかった。真相が分かって合点がいった。 子供達のこの先が気になる。
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ガリレオシリーズの長編。 ミステリーとしてももちろん面白いけど、東野さんの描く人間模様がなんとも切なく、胸がきゅうっとなります。 恭平君のこれからの人生が気になります。
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”容疑者Xの献身”に次ぐ面白さと切なさ。 たった一度の射精が、二人の死に繋がって、複数人の人生に多大なる影響を与えたのだと思うと、自分に置きかえたら途方に暮れた。何かを選択すること、行動することを普段は怖いと感じないので、そう感じる人たちの気持ちが分かったような気になった。 子どもが利用されたことは悲しかったが、湯川の言葉がけ以外に、あの時点の彼を救う方法はないように思えて、少しホッとしながら読了。
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ガリレオシリーズ六作目。やはりガリレオの長編は好きな作品が多い。 少年と湯川教授のコンビが良すぎて微笑ましかった。一緒に実験したり、勉強を教えてあげたり。湯川のいつもと違う一面を見られて、人間味を感じられて良かった。 美しい海と共に過ごす夏は、儚くて少し寂しさを感じる。ラストは悲しく重たいが、湯川の優しさと言葉に救いを感じる。 人々が大切な人を守り、救おうとした結果、良くない連鎖を引き起こしてしまったことが、どうしようもなく悲しい。特に被害者である元刑事の優しい正義感が、さらなる悲劇へと繋がったことが辛い…
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いつもの湯川教授じゃなかった。 そして、思ってない展開が2回くらいあってジェットコースターみたいなストーリーだった。 今までのガリレオシリーズの中でも上位の面白さ。
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少年と教授の一夏の思い出。。 いつものガリレオシリーズとは異なる湯川の一面が見れる、一味違う作品。 湯川の言う「この事件の真相はある人物の人生を狂わせることになる」のある人物とは誰なのか。 ただの転落事故死として片付けられるはずだった事件の裏側に潜む真実とは。 ラスト30ページく...
少年と教授の一夏の思い出。。 いつものガリレオシリーズとは異なる湯川の一面が見れる、一味違う作品。 湯川の言う「この事件の真相はある人物の人生を狂わせることになる」のある人物とは誰なのか。 ただの転落事故死として片付けられるはずだった事件の裏側に潜む真実とは。 ラスト30ページくらいで怒涛の様に畳み掛ける真実に驚愕でした。 君は1人じゃない。
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読んでいくうちに謎が明らかになっていくのが面白かったです。 紙製のコースターのくだりが真相の伏線になっていて、「うわ〜!」ってなりました。 最後の湯川先生のセリフもぐっときました。
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ガリレオの長編。映画にもなって、テレビで映画版を見た記憶。 映画版では、少年と湯川先生の交流が印象的だったけど、この本でもそうでした。 湯川先生は、デスメックという海洋資源開発事業者の依頼で、玻璃ノ浦という海辺の街にやってきます。 海の環境を守るために活動している女性(成美)と...
ガリレオの長編。映画にもなって、テレビで映画版を見た記憶。 映画版では、少年と湯川先生の交流が印象的だったけど、この本でもそうでした。 湯川先生は、デスメックという海洋資源開発事業者の依頼で、玻璃ノ浦という海辺の街にやってきます。 海の環境を守るために活動している女性(成美)と、その家族が運営する旅館に、湯川先生はご宿泊。夏休みの間多忙な両親から親戚宅としてこの旅館に預けられている小学生恭平と出会い、ペットボトルロケットの実験に精を出す湯川先生です。 私はガリレオシリーズは発表順無視して気になった順に読んでいるのですが、どこかの話で湯川先生は「こどもは苦手」と言ってたような。ドラマだったかな。 恭平くんとの心の交流を見るに、湯川先生の苦手は、たんにうるさいから嫌だとか、ペースを乱されるから嫌というのではなく、子どもの純粋さやその後の人生の長さ、子どもに対する大人の責任を考えるため、むやみやたらに関わらないっていうことのように感じた。 しかし、こーゆー話だったかぁ。 映画版見て、事件の概要と犯人は覚えていたけど、事件の背景については完全に頭から抜けていました。 ながら見では、大事なことは頭に残らないのよね。 大切な人を守るために罪を被り服役した男のために、玻璃ノ浦を訪れた元刑事が死んでしまい、過去の事件の詳細も明らかになる…。東野圭吾らしい、色んな要素が最後にまとまる話でした。 東野圭吾さんがミステリーを書くのは、ミステリーがもっとも人間の本質を書けるから(大意)らしい。 東野圭吾作品の、技巧トリックではない人間の悲壮、人が人を思うところが好きです。 最後、湯川が恭平に伝えた言葉。 どんな問題にも答えは必ずある。だけどそれをすぐに導きだせるとはかぎらない。人生においてもすぐに答えを出せない問題はこれから先いくつも現れるだろう。その度に悩むことには価値がある。焦る必要はない。答えを導き出すために自分自身の成長が求められることも少なくない。だから人間は学び、努力し、自分を磨かなくてはならない。君が何かの答えを出せる日まで、私は君と一緒に同じ問題を抱え、悩み続けよう。君はひとりぼっちじゃない。 一緒に悩む、ひとりにしないって、なんて深いんだろう。 答えの出ない悩みなんて、生きていたらむしろそればかりです。今私も答えの出ない問題があります。たぶん、同じ問題をかかえている多くの人がいることを、私は忘れない。そして、一緒に悩み、この問題のために自分を成長させるために心を鍛えられるよう、成長したいと思った。 良いことばをありがとうございます。読んで良かった。
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圧倒的文章の読みやすさ。 登場人物が多いにも関わらず、書き分けがうまくされていてあまり混乱しなかった気がします。 様々な場所でキーとなる人物が少しずつ情報を持っていて、物語が進む中で、それらがパズルのようにつながっていく感じがとても良かったです。 読んでいて真相に気がついた時、ゾワッと鳥肌が立ちました。 読み終わるのがちょっと寂しかったです。
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