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美しいこと の商品レビュー

4

106件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    18

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2014/03/19

前作に大興奮してからの作家買い。けれど、個人的には前作が素敵すぎて、ちょっと物足りなさを感じてしまった…。ドライに振舞いつつも、根底の黒い感情を隠しきれない、そんな男性目線の繊細な恋愛描写が大好きでした。

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2014/03/06

BLとして出された新書の文庫化。 http://www.horizon-t.net/?p=1208

Posted byブクログ

2014/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 女だと思ってたときの押し押し加減と、男だと知った後の絶望感が、当たり前なことかもしれませんが滑稽で笑えました。 主人公かわいそうだった!あんなに求めてるのに疲弊していって。 最後に自分が攻めを好きだって気持ちを逆手にとらないでって言ってるのがきゅんとしました。 可愛すぎた。  新書版にしか収録されていない「愛しい人」を早く読みたい全部読めてないと思うと心が煮え切らない! 文庫化は素敵なことだけど、全部読みたいBLクラスタは買うとき考えて買わないと結局新書版を買い直す羽目になるので二度手間ナウです。

Posted byブクログ

2014/02/09

男と女のあいだにある、「存在」としての途方もない距離。 「男であること」と「女でないこと」は等価ではない。 松岡と寛末との間の倒錯した行為の陰で、『旧約聖書』の『創世記』の、神が人の男女を造り出すくだりが思い浮かんだ。 神は土から男を造り、そのあばら骨から女を造った。 つまり神...

男と女のあいだにある、「存在」としての途方もない距離。 「男であること」と「女でないこと」は等価ではない。 松岡と寛末との間の倒錯した行為の陰で、『旧約聖書』の『創世記』の、神が人の男女を造り出すくだりが思い浮かんだ。 神は土から男を造り、そのあばら骨から女を造った。 つまり神は、人を男と女としてしか造らなかったのである。 男でありながら、男性性を保ったまま男である寛末を愛してしまい、結ばれることさえ願ってしまった松岡は、その瞬間、男でも女でもなくなって、もはや人であることすら放棄していたのかも知れない。 けれど耐え難い痛みを感じて、肉体感覚を取り戻して、彼は人間に戻ってしまった。 ずるくて、優柔不断で、嫉妬深くて、欲深くて、自分のこころさえ儘ならない、ただの人間に。

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2014/02/02

さすが木原さん…! ことごとく予想と違う展開になっていき、読んでて辛い切ない気持ちになるのに読むのを止められないほどひきずりこまれました。 いくらきれいでも、抱きしめたりしたら男とバレるよね…なんて思ったりもしたけど、まぁそれはそれとして棚上げして読むのがいいと思います。 受...

さすが木原さん…! ことごとく予想と違う展開になっていき、読んでて辛い切ない気持ちになるのに読むのを止められないほどひきずりこまれました。 いくらきれいでも、抱きしめたりしたら男とバレるよね…なんて思ったりもしたけど、まぁそれはそれとして棚上げして読むのがいいと思います。 受の松岡は本当にいい男ですね…

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2014/01/05

モデル並みの美しさ。完璧なモテ服コーディネイトに思わせぶりな態度。絶対的恋愛強者でした。女装だと男だとバラすまでは。 容姿で誑し込めず、結婚できない子供産めないというハンデ、性的指向の不一致。恋愛弱者に転落したエリートイケメン松岡。 何事もソツなく生きてきたはずなのに、ヘタレ男寛...

モデル並みの美しさ。完璧なモテ服コーディネイトに思わせぶりな態度。絶対的恋愛強者でした。女装だと男だとバラすまでは。 容姿で誑し込めず、結婚できない子供産めないというハンデ、性的指向の不一致。恋愛弱者に転落したエリートイケメン松岡。 何事もソツなく生きてきたはずなのに、ヘタレ男寛末のつれない態度に振り回されてはイラつき、届かぬ想いに身悶える。なんて素敵!…いや、すいません。切ない、です。 人の気持ちの不確実さ、曖昧さをきちんと描いているところが良いです。 好きってどこらへんが好きなの? と改めて考えてしまいます。

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2013/12/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

静かで物悲しい恋愛小説だと、思った。 松岡を女々しいなと思うが、それほどまでに、狂おしいほどに寛末を好きでいるのだと思える。 後半、葉山に対して嫉妬をしては自己嫌悪に陥る。どうすることもできない思いに悩みひきちぎれそうなほどに苦しんでいる。 しかし、苦しいという思いだけが一貫していて、その原因は愛である、ということ。そのひたむきさ。 荒々しい感情であるはずなのに深海のように静かでもあると思えたのは何故だろう? 最後、転んだフリをした寛末。 あんなに無神経で無頓着なのにそういうことが出来てしまうずるさはあまりにも卑怯だ。恋をする男に、そんなことをされてしまったらもうなくしかない。涙しか出て来ない。かなしくて苦しい、のに、寛末のなかにほんの少しの希望があることの仄暗い喜びが、美しく、せつない。

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2013/12/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カバー装画:mieze カバーデザイン:坂野公一+吉田友美(welle design) 女装が趣味の会社員、松岡はある夜ひっかけた男に 乱暴されて路上でへたばっているところを、会社の冴えない先輩・ 寛末に助けられる。女装だと気付かれないようとっさに 話せないふりをする。それがきっかけで、女装で会うようになるが 寛末に好かれるようになり、男であると言えないまま曖昧な関係を 続けてしまう。あることがきっかけで、本当の事を告げるが そのときには松岡のほうが寛末を愛してしまい、寛末は男の松岡を 拒絶する… 私は寛末にどうにも好感が持てず、そのため松岡は可愛いと思うけれど そこまで寛末に入れ込む理由もちょっと説得力には欠ける気がして どうなのかなぁーと思ってしまいました。 外見の「美しさ」が好意の理由っていうのが定番だけど そこにもうひと押し寛末が惹かれる理由の背景があれば 共感、同情できたのかなぁと思います。 ただ、お話自体は美しさ、男女を超えたところから始まる 人と人との恋の葛藤がメインであったと思うので読み応えはありました。 あらすじの部分に、木原音瀬の最高傑作、とあったのですが ファンの方の評価がどうなのか気になるところです。

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2013/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「箱の中」がとても良かったので木原音瀬さんの2作品目にチャレンジをしてみた。箱の中と同様にボーイズラブストーリーで、内容は前半と後半に大別できる。前半は女装するととびきり美人な主人公、松岡(女装したときの仮名は葉子)に寛末が惚れ込む話。寛末は葉子がまさか男性とは知る由もなく、とてもきれいな女性と信じ、恋に落ちていく。女性経験も少なく真面目な寛末は、誠実に葉子に向かいあう。「いつか葉子は男性とばれる」と松岡はわかりながらも、だらだらと寛末と付き合いを深めていく。良くない結末が待っていると知りながらもだらだらと関係を続ける松岡を見て、多少イライラした。171ページあたりで自分は男性であることを告白し、立場が逆転する。今度は松岡が寛末を追いかける側になる。後半は女装の話がなくなるので完全にボーイズラブの話になる。松岡はとても感情的な人格になっていくが、ボーイズラブとはそういうものなのだろうか。最後はハッピーエンドっぽく終わるが、ゴールまでの過程はスマートではなく、「もっとうまく関係を築くことができたのではないか」と感じた。一方で、その過程に自分にない感情の起伏などがあり、小説としてはなかなか楽しめた。★4つにしようか迷ったが、箱の中ほどではなかったのでちょっと辛めに★3つの評価にした。

Posted byブクログ

2013/11/01

思い通りにならない恋への苛立ちと痛み。片思いって、こんなだったよな、と思い出させてくれた。 残り頁が少なくなっていくのに上手く行かないままで、どうなるかと最後までヒヤヒヤした…。 レビューや書評などで大絶賛されていて号泣覚悟で読んだけど、そこまでは…というのが正直な感想。

Posted byブクログ