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東京プリズン の商品レビュー

3.4

105件のお客様レビュー

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2025/07/03

色々精神世界に入っていくので、意味はよくわからないけど面白かった。よくわからないけど、引き込まれる感じ。

Posted byブクログ

2025/02/13

先の戦争に対するいろんな視点がある中で もし著者がアメリカにいて苦しんだなら、と そう言う点で言うと、本当に多数の方がいろんな形で この戦争に向き合ったのか、と思う 少し純文学的、宗教、思想が強いが そう思わざるを得ない環境下、昭和天皇を思う気持ちを感じた

Posted byブクログ

2024/11/19

小説としての切り口で、勝者が報復として敗者を裁いた「東京裁判=A級戦犯」「横浜法廷=B、C級戦犯」を再審査する。20世紀の戦争で一方が侵略国で全面的に悪いと言うことはあり得ない。で、戦後世代の「戦争責任」とは?父祖の行為を否定し無理解になることか?アメリカに留学した語り手はハイス...

小説としての切り口で、勝者が報復として敗者を裁いた「東京裁判=A級戦犯」「横浜法廷=B、C級戦犯」を再審査する。20世紀の戦争で一方が侵略国で全面的に悪いと言うことはあり得ない。で、戦後世代の「戦争責任」とは?父祖の行為を否定し無理解になることか?アメリカに留学した語り手はハイスクールでハンティングに参加し獣と人間の絶対的格差を実感する。それはアジア人と白人の格差に似たものだったのか?「日本について」発表することを求められた彼女は「天皇の戦争責任」をタブーとするための生け贄が戦犯でありプリズンであったと…

Posted byブクログ

2024/04/07

主人公のマリは、時代を飛び越えたり色々な人格を経験しながらも、少しずつ自分なりの答えを探していく。 「自分たちの過ちを見たくないあまりに、他人の過ちにまで目をつぶってしまう」 という終盤に出てくる文章が印象に残りました。 他人の罪に対して、自分にも罪がある事で許してしまう。 他...

主人公のマリは、時代を飛び越えたり色々な人格を経験しながらも、少しずつ自分なりの答えを探していく。 「自分たちの過ちを見たくないあまりに、他人の過ちにまで目をつぶってしまう」 という終盤に出てくる文章が印象に残りました。 他人の罪に対して、自分にも罪がある事で許してしまう。 他人の罪は自分の罪とは関係ないのに、混同して何も言えない自分になってしまう。 『東京プリズン』では、「天皇の戦争責任」というセンシティブなテーマを主人公がディベートしてく中で、答えを出していく様子が描かれています。 責任感の強い民族だからこそ、自分達が戦争で犯した過ちを忘れてはいけないという、「東京=日本」という監獄の中に囚われ続けているという解釈をしました。 自ら檻に入ったのか、仕掛けられた檻なのか分からないけど、これからの人生の自分の行動に一つのキッカケを与えてくれた著作でした。

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2022/07/25

1964年生まれのマリ。16歳になったマリは,日本の高校になじめず母にアメリカ留学させられる。ある日,授業で天皇の戦争責任についてのディベートを行うことになった。終戦時マリと同じ16歳だった母,戦後東京裁判で関わった仕事とは?母と戦争という過去の歴史から自己をみつめる。

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2020/01/01

小説の力、言葉の力を存分に味わえる傑作。豊潤なイメージに満ち、読者を迷宮へと誘い込む。純粋に小説として読めるならば、この作品の完成度の凄さにひれ伏したくなってしまうほどだ。ただし、天皇制の是非などという政治的な要素に囚われる人にはこの小説はまったく響かないであろう。 東京裁判を模...

小説の力、言葉の力を存分に味わえる傑作。豊潤なイメージに満ち、読者を迷宮へと誘い込む。純粋に小説として読めるならば、この作品の完成度の凄さにひれ伏したくなってしまうほどだ。ただし、天皇制の是非などという政治的な要素に囚われる人にはこの小説はまったく響かないであろう。 東京裁判を模したハイスクールでのディベートを軸に、「私」の意識は過去と現在、母と娘、「I」と「people」、昔住んでいた家と森、鏡のあちらとこちらを縦横無尽に移行する。「大君」とヘラジカの存在も印象深い鍵となる。アメリカの地で日本人である「私」を突き詰めていくうちに、日本とは何か、そこにある天皇とは何か、という根底に行き着く物語、と僕は感じた。 文化的に、そして歴史的に、初めて聞くようなエピソードや新しい物の見方が随所に散りばめられているのも魅力的だ。

Posted byブクログ

2019/05/21

そうか、ここでは十七歳になると、自分で運転して学校に行くのか。これもまたひとつのカルチャーショックだった。日本の学校では、免許や乗り物は、危険なものとしてとにかくティーンエイジャーや学生から遠ざけられていたから。そういうものに乗るティーンエイジャーは、反社会的存在ですらあった。日...

そうか、ここでは十七歳になると、自分で運転して学校に行くのか。これもまたひとつのカルチャーショックだった。日本の学校では、免許や乗り物は、危険なものとしてとにかくティーンエイジャーや学生から遠ざけられていたから。そういうものに乗るティーンエイジャーは、反社会的存在ですらあった。日本はバイクや車を造って外国に売るのを国策のようにしているにもかかわらず。 (P23) 「戦時中の話を読むと、ベートーヴェンを聴いていたら憲兵に取り締まられたとか言う話があってさ、それもおかしいよね、同盟国なのにさ」 「言われてみればそうね。西洋のものは区別がつかなかったんじゃないの?」 敵をそこまで知らない者たちが、よくも戦争などしようと思ったものだと感心する。 (P77) この「法廷」はアメリカ人の大好きな野球《ベースボール》を思わせる「ゲーム」でもあった。同じフィールドで、攻守をがらっと入れ替える。思えばそんな変なルールを持つスポーツはない。ある時間帯しか点を入れられない構造のルールなんてものはめったにない。翻って、日本人が野球を、あるいはビール片手に楽しむナイター中継を、これぞ日本人の娯楽でありスポーツであるかのように愛しているのはなぜなのか。私は母国の男たちが「ナイター」というものをどれほど愛しているかを思った。アメリカのものだったからだろうか?日本人は野球を、法廷に近いなどと思ったことがあるだろうか?そう思ってもまだ好きだろうか?それとも野球と法廷が似ているなど、私の妄想なのだろうか? (P346)

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2019/03/10

自伝と東京裁判、さらにアメリカと日本各論、戦前戦後の日本人の意識変革分析などを織り交ぜる着眼はとても興味深かったのだが、作風なのだろうか、リアルと幻想がシームレスで織り込まれるために悪い方向に幻惑してしまう。修辞のつもりだろうが多用される指示代名詞、無駄な倒置法、作為的な体言止め...

自伝と東京裁判、さらにアメリカと日本各論、戦前戦後の日本人の意識変革分析などを織り交ぜる着眼はとても興味深かったのだが、作風なのだろうか、リアルと幻想がシームレスで織り込まれるために悪い方向に幻惑してしまう。修辞のつもりだろうが多用される指示代名詞、無駄な倒置法、作為的な体言止めを繰り出すものだからどうにも読みづらい。はっきり言って文章がへたくそなのだ。英語での憲法原文や、アメリカ人気質など、興味深い点は多いのだけれど。  度々飛躍する幻想ないし夢描写であっても小説ならばのロジックが入りそうなものだが、ユングやフロイトあたりを持ち出して解釈しても、意味が不明な箇所が多すぎる。他人の夢の話ほど退屈なものはないのだ。

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2019/03/10

作者の自伝的な小説。最後の留学先でのディベートは圧巻!恐らく実際に作者の留学時代の事実ではないだろうが。

Posted byブクログ

2018/11/08

久しぶりに読み応えのある本だと感じた。 一部書評では、天皇の戦争責任をテーマにという記述もあるが、どう見ても、死者との交流をめぐる本であり、亡くなった英霊たちへのメッセージなのではないか。

Posted byブクログ