東京プリズン の商品レビュー
高校生でアメリカに単身留学し、ホームステイをしながら、メイン州の小さな町で勉強する。冬はとても寒くL.L.Beanの本社があって町に住む人のハンティング・ブーツはみなL.L.Bean。機能的で暖かい。とても素朴な留学生活ですが、進級するためのディベートのシーンがとても苦しかったで...
高校生でアメリカに単身留学し、ホームステイをしながら、メイン州の小さな町で勉強する。冬はとても寒くL.L.Beanの本社があって町に住む人のハンティング・ブーツはみなL.L.Bean。機能的で暖かい。とても素朴な留学生活ですが、進級するためのディベートのシーンがとても苦しかったです。学校で唯一の留学生かつ日本人に「天皇に戦争責任はある」を議題に、リハーサルでは否定/弁護し、本番では肯定/訴える立場に立つという課題がでる。たくさんの内なる声を聞いて、混乱し、私とはかけ離れた存在になっていくようでした。天皇とイエス・キリストを比較したり、わたしという一人称で戦争責任を語ることの困難さが伝わり、息苦しい思いをしました。
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日本には「隠されたこと」が確かにある。 敗戦の空虚を隠さざるを得なかったのは、誰もが信じる空虚を守るためか。 ものすごく読みづらいし文章も苦手、だけど、読まないと気付かなかったことがたくさんある。 日本のアイデンティティーって結局何なんだろうな…
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イメージの世界の描写が多く、ついていくのがやっとであった。読書後は苦労して読み終わったという達成感しか残らない。
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期待して読みだした本だけど、内容以前に、私にはとても読み辛かった。なんかもうちょっとスッキリしたものにできなかったのかな。
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「小説でしか書けないことを書きたかった」らしいがどちらかと言えば小説とするための体裁に拘り過ぎた挙句にとっ散らかしてしまった感が強い。 赤坂さんが伝えたかったことはよくわかるしそれを効果的に見せるための手法もよく練られていると思う。 だがあまりにも木のディテールに捕らわれ過ぎて本...
「小説でしか書けないことを書きたかった」らしいがどちらかと言えば小説とするための体裁に拘り過ぎた挙句にとっ散らかしてしまった感が強い。 赤坂さんが伝えたかったことはよくわかるしそれを効果的に見せるための手法もよく練られていると思う。 だがあまりにも木のディテールに捕らわれ過ぎて本質である森がまるで見えて来ないのでは本末顛倒、取り上げるテーマが壮大すぎるものなのだからメッセージはもっとシンプルで良かったのではないか? 腐すつもりはないが何如せん面白味が見えてくるまでに時間がかかり過ぎるのはあまりにも勿体無い気がしてならない
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東京裁判がテーマ。 そこに、仏教、信教、キリスト教などの宗教観が絡んでいる。 戦争や戦争責任が誰に、どこにあるのか。 このわからなさの追求に本書の意味があるのだと思う。 ディベートの場面でアカサカマリが語る場面は圧巻。 小説ならではの切り口が新鮮だった。 (それにしても...
東京裁判がテーマ。 そこに、仏教、信教、キリスト教などの宗教観が絡んでいる。 戦争や戦争責任が誰に、どこにあるのか。 このわからなさの追求に本書の意味があるのだと思う。 ディベートの場面でアカサカマリが語る場面は圧巻。 小説ならではの切り口が新鮮だった。 (それにしても。責任の所在の不明瞭さは日本の体質なのだろうか。東電の原子力事故とオーバーラップする)
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アメリカ留学中に東京裁判と天皇の戦争責任について、学校でディベートした日本人少女の口を借りて記された東京裁判の真実という類の本である。評判はかなり高かったのだが、特に面白みも無い話であった。東京裁判でのA級とかBC級という分類に、罪の重さは全く関係ないとか、天皇を巡るマッカーサー...
アメリカ留学中に東京裁判と天皇の戦争責任について、学校でディベートした日本人少女の口を借りて記された東京裁判の真実という類の本である。評判はかなり高かったのだが、特に面白みも無い話であった。東京裁判でのA級とかBC級という分類に、罪の重さは全く関係ないとか、天皇を巡るマッカーサーの思いとか、当時の天皇の政治的軍事的意味合いとか、既知の事項が殊更に記されている本であった。
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あまりに感情的というか情緒的というか、あまりこういう言い方は好きではないけど凄く女性的な葛藤の物語。多分ひどくこれに似た辛い思い出があるのだろうけど、もっと軽やかに生きればいいのにと思ってしまう。 なんで自分が日本人だからといって日本や天皇を代弁しなければいけないと感じるのかがわ...
あまりに感情的というか情緒的というか、あまりこういう言い方は好きではないけど凄く女性的な葛藤の物語。多分ひどくこれに似た辛い思い出があるのだろうけど、もっと軽やかに生きればいいのにと思ってしまう。 なんで自分が日本人だからといって日本や天皇を代弁しなければいけないと感じるのかがわからない。
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全部はっきり理解できなくても、 なんだか心に刺さると言う意味で 久しぶりによい読書をしたな、と思えた。 大君が若干もののけ姫な感じあったけど、 心にうけとめる何かが充実していた、 難しいけどあっという間に読めた。 たまにはいいものしっかり噛んで食べんとね‼︎ 文庫になったらま...
全部はっきり理解できなくても、 なんだか心に刺さると言う意味で 久しぶりによい読書をしたな、と思えた。 大君が若干もののけ姫な感じあったけど、 心にうけとめる何かが充実していた、 難しいけどあっという間に読めた。 たまにはいいものしっかり噛んで食べんとね‼︎ 文庫になったらまたいつか読むように買いたいかも
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扱ったテーマは面白かった。文中の主張も賛同できるかどうかは別にしても興味深いと思う。 一方で、主人公マリの個人的問題と天皇の戦争責任の問題とのリンクが何となくしっくりこない。 あと、個人的には途中のマリの妄想みたいな部分は読むのがつらかった。
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