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シフォン・リボン・シフォン の商品レビュー

3.7

123件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    38

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    0

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2013/03/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

意外に重たいテーマだった。 どの話しでも親と子の関係が、複雑だなと。 特に一話の親は嫌な人達。 娘は少しだけど解き放たれてよかった。 一話と二話だけでなくて店主の話が書いてあって、 どういう経緯で店を開いたのかがわかってすっきり。

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2013/03/09

地方のシャッター商店街にオープンした、 ランジェリーショップ 「シフォン・リボン・シフォン」 そのショップに訪れる街の人と、 ショップ経営者との物語。 大きい胸にコンプレックスを持った32才の佐菜子 ランジェリーショップに出入りする20代の米屋の息子 過去の栄光にとらわれたま...

地方のシャッター商店街にオープンした、 ランジェリーショップ 「シフォン・リボン・シフォン」 そのショップに訪れる街の人と、 ショップ経営者との物語。 大きい胸にコンプレックスを持った32才の佐菜子 ランジェリーショップに出入りする20代の米屋の息子 過去の栄光にとらわれたままの旧家の老婦人 それぞれに、親との確執や、嫁姑の関係など抱えている。 そして「シフォン・リボン・シフォン」の経営者 水橋かなえ自身もランジェリーへの思いと、 母親の呪縛に悩み続けている。 地方の寂れた商店街、保守的なこの街に、 少し異質に映るショップが出来たことで、 そこに暮らす人と、その家族との変化のきっかけになる。 自身のことをきれいに着飾る きれいなリボンとレースのランジェリーは、 自身を大切に思う気持ちを許し、自信にもなる。 家族の関係の緩衝材にもなるけど、 時には起爆剤にもなりうる。 地方の町で生きていくこと 親と子の関係が丁寧に描かれている 心情描写が上手いなぁ

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2013/03/01

下着屋さんのはなし かわいくてきれいで素敵なお店 個人個人いろんな悩みはあるけれど、自分にできる精一杯をして生きていくはなし

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2013/02/26

寂れた商店街にオープンした場違いとも見えるランジェリーショップを廻る話。介護、痴呆、ジェンダー、病気など様々な苦労を抱えながらも小さなランジェリーから夢や希望や再生を見出す人々。リアルな描写には作者の視線の確かさがうかがえる。店主の女性の強さと優しさが心あったかい。

Posted byブクログ

2013/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

4編の連作短編集。親の介護の問題や、親と子の確執がテーマとなっていて興味深い。親は子をどれだけ傷つけているか思い知ればいい。これは私がまだ親になっていないから言えるのか。1話目の佐菜子の話はほんと切なかった。せっかくの巨乳も「みっともない」と言われ、母の介護をするためフルタイムの仕事にもつけないなんて。でも現実にありそうだ。高級ランジェリーなんてお店に入ったこともないけど、行ってみようかなと思う。フランス製のブラはやっぱ違うんだろうか。ブラ嫌いの私にも、フィットするものがあるのだろうか。4編だけど、最後の2編は「シフォン・リボン・シフォン」の店主が主人公で、正直、もっとお客さんのエピソードを入れてもいいのにな、と思った。思いつかなかったのかな。最後の話は短いし、つけたしの感じがするし。でも、タイムリーな話題でもあり、さすが近藤史恵、と思う。

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2013/02/24

下着屋さんの話は初めて読んだかも。 私も昔は安い適当な下着をネットで買ってたけど、ある日デパートでちゃんと試着してみたら、今まで使ってたのと大違いでびっくりしたことがある。 機能性だけでなく、素材も違うし、素材が違うことによってなんか特別な感じがしたり。 なので最初の話はすごく共...

下着屋さんの話は初めて読んだかも。 私も昔は安い適当な下着をネットで買ってたけど、ある日デパートでちゃんと試着してみたら、今まで使ってたのと大違いでびっくりしたことがある。 機能性だけでなく、素材も違うし、素材が違うことによってなんか特別な感じがしたり。 なので最初の話はすごく共感できた。 最後の一言、「だって、あなたがあなたを大事に扱ってあげているんだから」、というのに納得。

Posted byブクログ

2013/02/07

寂れた商店街で異彩を放つ新しく出来た小さなランジェリーショップを巡る連作短編集。 でも家族との関係性も色濃く書かれていて、特に一話と二話あたりはその向かい方がちょっとキツくてつらかった。 三話からの店主かなえの話では下着やランジェリーへの愛に溢れた働きが垣間見えて、そこはいつもき...

寂れた商店街で異彩を放つ新しく出来た小さなランジェリーショップを巡る連作短編集。 でも家族との関係性も色濃く書かれていて、特に一話と二話あたりはその向かい方がちょっとキツくてつらかった。 三話からの店主かなえの話では下着やランジェリーへの愛に溢れた働きが垣間見えて、そこはいつもきらきらしたやわらかな世界が広がっていて、シビアな家族関係や病が絡んでいてもとても楽しく読めた。 下着は別に恥ずかしい物ではないし、常に自分に身に着ける大事な存在。 誰に見せる訳でなくても下着に自分だけの幸せがあるって素敵。

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2013/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シャッター商店街にできた場違いなランジェリー・ショップ。 この店に立ち寄った人たちが、一歩前へ踏み出すきっかけをつかむ。 そして女性店主も。 近藤さんの心理描写はとても好き。 サクリファイスを読んだときの衝撃を思い出します。 これは家族の物語ですね。 特に、母親と、知らずにその母親に呪縛されてきた娘のストーリーは読みごたえありました。 母と娘という関係だからこそ遠慮もなく罪悪感もなく容赦ない。 そして、母と娘は別々の人間なんだという割り切りがしにくい。 その結果起こる不幸な連鎖。 小説の中ではふわりと新しい風が吹いたけど、日本にはこうした呪縛から逃れられない家族がいくつもあるのかもしれないな…なんて考えさせられました。

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2013/01/11

家族なのに、家族だから、傷つけたり、傷ついたり、縛られたり、言えないことがあったり‥ それでもやっぱり、関係を絶ってしまうのはむずかしい なんて厄介で、愛しいんだろう

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2013/01/08

田舎のさびれた商店街にいきなりできたこじんまりとしたオシャレなランジェリーショップ「シフォンリボンシフォン」,魅力的なランジェリーに引き寄せられるように店に入るのは自分の体に悩みを持つ人達ー。 太っているせいで胸が大きいことで悩んでいる女性や体は男だけど心は女性の人,そしてシ...

田舎のさびれた商店街にいきなりできたこじんまりとしたオシャレなランジェリーショップ「シフォンリボンシフォン」,魅力的なランジェリーに引き寄せられるように店に入るのは自分の体に悩みを持つ人達ー。 太っているせいで胸が大きいことで悩んでいる女性や体は男だけど心は女性の人,そしてショップを作った女性。。。 私自身下着が好きなのでランジェリーショップの話が書いてある本だと知ってわくわくしながら読みました。魅惑的なランジェリーにはやはり女の心を狂わせる力があるのかなと思いました。 これを読んで下着を買いたくなったので後日買いに行きました笑

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