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シフォン・リボン・シフォン の商品レビュー

3.7

123件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    38

  4. 2つ

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2013/07/28

突如として、場所に似つかわしくないランジェリーショップが開店。 そこにまつわる、4つの話。 4つ全部お客様の話かと思ったら、後半2つは 店主のもの、でした。 どうしてこの店を作ったのか、そしてどういう気持ちになったのか。 とはいえ、厳密に言えば4つ目は『お客様』の話かも知れませ...

突如として、場所に似つかわしくないランジェリーショップが開店。 そこにまつわる、4つの話。 4つ全部お客様の話かと思ったら、後半2つは 店主のもの、でした。 どうしてこの店を作ったのか、そしてどういう気持ちになったのか。 とはいえ、厳密に言えば4つ目は『お客様』の話かも知れませんが。 確かに大きさにもこだわりがありますが 形にだってこだわりがあります。 そして1人1人、理想は違うもの。 肌に一番近い布、という意味であっても 下着はとても重要なものだ、と思います。 しかし2つ目の話の『お客様』は、かなり勇気があります。 近所皆知り合い、の所で入ってしまったら 当然噂になりますし。 閉店後にお客としてやってくる、というのは 本来の理由を隠すのにもってこい、です。 店主については…親の期待に添えられなくても 別にいいんじゃないか、と。 仕事があってお金が稼げてるわけですから 最低限の期待には応えてますし。 それ以上を望むのならば、洗脳でもしてください。 とはいえ、殺したいほど憎んでいるわけでもない関係。 うやむやのうちに、何となく戻ってしまうものです。 そうして、いつかやっている事に気が付いてくれる、もの。

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2021/10/30

とある商店街。閉店した本屋のあとにできたのはランジェリーショップ。 連作4編。 下着屋のお客がメインかとおもったらそうでもなかった。 おもしろかった。 下着って誰に見えるわけでもないのに、好きなものを身につけると気分があがるもので。不思議なものです。

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2013/07/20

読み終わったあと、少し切なくなりました。 素敵な下着を着けるなんて今ではとても贅沢なことになってしまったけれど、カタログを見てワクワクしたりするような気持ちはわかる。 みんないろんな事情があるよねえ…。

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2013/07/14

さびれた商店街に花ひらいたランジェリーショップ、そこに出入りする人々の人生模様。 最初の話の両親が最低。でもその束縛から逃れようとする佐菜子にエールを送りたい。 ちょっと高めのお気に入り下着、買うときの高揚感・着用したときの高揚感を思い出しました。

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2013/07/10

特別な下着を扱うお店のおはなし。 背筋がすんと、伸びるような気持ちの良いおはなしでした。 下着に対する女性の特別な想いにそうそう!とうなずきながら読みました。

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2013/06/22

最初のはなしでちょっと嫌な感じだったけど全部がそうではなかった。いい下着が人生変えるのはわかる気がする。

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2013/04/27

図書館で偶然目に留まったタイトルと鮮やかな装丁、手にとって正解でした ご縁があったと思う ボリュームのある4話の内容はちょうどあたしくらいの女性向きかな これまでの生き様とこれから起こりうる身近なリアルが少し怖いけれど、長い人生のヒントをもらったような気にもなれた やみくもに...

図書館で偶然目に留まったタイトルと鮮やかな装丁、手にとって正解でした ご縁があったと思う ボリュームのある4話の内容はちょうどあたしくらいの女性向きかな これまでの生き様とこれから起こりうる身近なリアルが少し怖いけれど、長い人生のヒントをもらったような気にもなれた やみくもに手探りで揉みくちゃに掴んだ答えより、案外シンプルなことでひとは自分を支えてゆけるのかもしれない

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2013/04/15

Kさんのお勧め。 良かった。 「日常」の中で凝り固まってしまっている気持ちが、 ほぐれていく感じが良い。 とくに最初の話が、 主人公の心の動きがよく伝わってきて、良かった。 最近の作品らしく、より味わい深い。

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2013/04/09

「平凡であることの不安定さ」を存分に味わえる小説。 郷田力のシリーズといい、近藤史恵はこういうのが上手だなー。 なんだか下着屋に行きたくなった。

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2013/03/31

さびれた商店街の一角、閉店した書店のあとにあらたに開店したのは、しゃれたランジェリーショップ。あまりにも異色なその店に惹かれた人々と、店のオーナーにより語られる、親子と女性の物語。 下着という普段目にすることのないものをキーとして、やはり目にはつかない親と子、とりわけ母と子の縁を...

さびれた商店街の一角、閉店した書店のあとにあらたに開店したのは、しゃれたランジェリーショップ。あまりにも異色なその店に惹かれた人々と、店のオーナーにより語られる、親子と女性の物語。 下着という普段目にすることのないものをキーとして、やはり目にはつかない親と子、とりわけ母と子の縁をあぶりだすように描かれています。親子という親交を切ってもいやおうなく残るその縁、女同士であるという濃い繋がりは、年を経て形は変わろうとも残り続ける緊張感のある関係。それをあらためて感じさせられた物語でした。 女性下着は性を感じさせるアイテムですが、けれどやはり買うときにはだれかのためではなく付ける自分のことを考えて買うものです。だからどれだけ自分を大切に思っているかという根本を問いかけるものでもあるな、と感じたのでした。

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