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シフォン・リボン・シフォン の商品レビュー

3.7

123件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    38

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    0

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2024/08/18
  • ネタバレ

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けっこう前の小説ですね。だからかな、娘を支配したり女性を見下す親が出て来てムカムカしました。 ランジェリーショップ「シフォン・リボン・シフォン」を経営するかなえの母親もそう。病気になった娘にひどい言葉浴びせてます。 そっちの怒りが大きくて、素敵なランジェリーの描写があまり入ってこなかったのが残念でした。 でも自分に合う下着を付けて、それが自信になるのっていいなあって思います。

Posted byブクログ

2024/08/17
  • ネタバレ

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シフォン、と聞いて浮かんだのがケーキだった。 つまりシフォンケーキにまつわるお話、と思いきや開いてびっくり、まさかの下着屋さん。 改めてシフォンを調べると、薄手で柔らかい薄い生地、らしい。 なるほど、知識不足が仇となる笑 介護の話が出てきて、特に一話の主人公に共感した 私も家を出れなくて家に縛られて、自由な妹が羨ましかった 私は介護が終えた、からまだ楽。 そして夫が家から連れ出してくれた。 自分語りはここまで。 一話の店員が言った 親と縁を切ることはいつでも出来る が、良かった本当に 3話からその店員の話も出て、また別の家庭環境に、一話と正反対だと思った 自由に生きた3話 家に縛られた1話 そして2話は今の時代に相応しいものだと思った 昭和の男の価値観も読んでて不快になるのがすごい良かった 4話でまた別な家庭が出てくる それもまたちょっと面倒で……… とにかく良かった 良すぎた

Posted byブクログ

2024/07/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

厳しい現実の生活や親子関係が明るく変わるわけでもなく、変わらない状況に暗い気持ちになったり、辛いなと思う所も多かった。 でも4章で「もし、今の彼女が不幸だとしたら、それはきれいなものしか見ようとしなかったからだ。」 という文を読んで、下着を見て綺麗だと感動したり、ワクワクしたり、幸せを感じられるのは辛い現実を必死で生きてるからこそだと気づいた。  自分の課題に取り掛からないで、綺麗で楽しい部分だけ見ていた自分に思いがけず喝が入った本だった。 また、「自分が大切にされるということは、誰かを大切にすることと深く繋がってる」という言葉も印象的だった。愛を求めるばかりじゃなくて、自分は周りの人を大切に出来ているのかを振り返るようにしたいし、全部を分かり合えなくても、お互い1人の人として尊重する人間関係でありたいなと思った。

Posted byブクログ

2024/06/01

ある田舎の商店街にあるランジェリーショップの話。下着は自分を大切にするため、自分のために選ぶという考え方を初めて知った。下着は毎日身につけるもので必需品なのに、それが好きとかそこにお金をかけることは憚られる。あらためて考えると不思議な考えのように思えてきた。 毎日使うスマートフォ...

ある田舎の商店街にあるランジェリーショップの話。下着は自分を大切にするため、自分のために選ぶという考え方を初めて知った。下着は毎日身につけるもので必需品なのに、それが好きとかそこにお金をかけることは憚られる。あらためて考えると不思議な考えのように思えてきた。 毎日使うスマートフォンは最新のものを買うのに、毎日使う下着には極力お金を払いたくないと思ってしまう。 この物語は家族との関わり方も考えさせられる。これから家族の形が変わったり、親の介護が必要になった時、きっとぶつかり、悩むことになるだろう。そんな時、自分に何ができるのか、自分は相手に何をしてもらえるのか、ただ話を聞く聞いてもらうだけでも関係性は変わっていくのだろう。

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2024/05/09

図書館。 とてもよかった。綺麗事だけでないのが、とてもよかった。人間はきれいとみじめで成り立っている。

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2023/05/01

普段、下着屋さんで値引きされている千円台のものしか着けないので、新鮮な世界。「ま周りから見えるわけでもない消耗品にそんなにお金をかけるのは…」と思ってしまいがちな私だったので、下着で変わっていく登場人物の心情に「なるほどぉ」と思いながら読んでいた。 自分の気に入ったものをつけてい...

普段、下着屋さんで値引きされている千円台のものしか着けないので、新鮮な世界。「ま周りから見えるわけでもない消耗品にそんなにお金をかけるのは…」と思ってしまいがちな私だったので、下着で変わっていく登場人物の心情に「なるほどぉ」と思いながら読んでいた。 自分の気に入ったものをつけているときの幸福感ってものが、あるんだなあ。

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2023/04/16
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かわいいブラ買いに行きたくなった。ガチガチに締め付けないのにきれいに見せてくれるブラってつけてみたい。

Posted byブクログ

2023/01/19
  • ネタバレ

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「シフォン・リボン・シフォン」 なんて素敵な響きだろう。かわいいものが大好き、少女趣味なところがある私はシフォンも好きだしレースも好きだしリボンも大好きなのである。 ふわふわきらきらしているものが大好きなのだ…!アイドルの衣装、ドレスブティックのウィンドウ、そしてランジェリー。 そういう夢みたいな繊細なものが大好きなのだ。 だからタイトルにひかれて、さらに今個人的にきてる近藤史恵さんの本だったから読んでみた。 ランジェリー集めは私も好きだ。けっこう持っているほうだと思う。普段使いするものとは別の総レースになっているものだったりビジューがついているものだったり、自分がときめくから買うし身につける。誰かのためではない。 そんな隠れた装い、人から見えない部分での装いが自分自身を励ましてくれることもある。 ランジェリーを買うときは自分がこれを着てどういう気分になれるか、なりたいかを考える。人に見せるものでもないから誰かの目を気にする必要もない。だからこそとことん自分と向き合える場所がランジェリーショップだ。 デパートや商業ビルだとテナントの一角がショップになっていることはほとんどだろうが、本作の「シフォン・リボン・シフォン」みたく独立型の店舗となっている場合、その店舗に入った瞬間からは自分とランジェリーだけの時間になる。 そういう外から見た自分と向き合わなくていい時間があるだけで、心にクッションを纏うことができる。そして心にクッションを纏うからこそ、向き合える現実もあるのだ。

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2022/09/20

高級ランジェリーショップの店主とお客さんたちのお話。山あり谷あり、現実的な悩みごともしっかり書かれている。2012年の本、前半は女性蔑視の登場人物の発言や思考を読むのがしんどかった。10年以上たった今では同じ問題を描いたらだいぶ違う感じになるかも。

Posted byブクログ

2021/11/30

下着って確実に気分の上げ下げに関わっていると思う。こんなお店が近くにあったらいいのにな。 物語の中盤から終盤は人生に深く関わるお話でいろいろ感じ入るところがあった。心がささくれたとき、優しく寄り添う下着や寝間着があったら安らぐだろうなぁ。

Posted byブクログ